2016年12月24日、好きになる瞬間を。~告白実行委員会~を見てきたわけですよ。
前作を見た後、「12/24に好きになるその瞬間を。とかヲタクとして限界でしょ……」とネタで言っていたんですが、まさか本当に12/24に見ることになるとは、まさか自分自身、思っていませんでしたね。
まぁ、それは良いんですが(時間帯が悪くて、前作みたいに「JKでいっぱい!」みたいな事はなかったし)、なんというかね、色々思うところがあったので、これはその感想というか、想いのたけを綴ったエントリなんですが、当然ながらネタバレしまくるのでネタバレ見たくない! って人は回れ右。
あと、内容はまったくないので、そういうのを求めて読むと肩透かしだと想います。
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以下、ネタバレ
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というわけでね、好きになるその瞬間を。を見てきたわけなんですけれども。
まず、まだ「見てない人」に言いたいんですが、この映画は決して「期待」を持って見ないで欲しい。もちろん、「クサしてやろう」とか、そういう気持ちを持って見るのも論外です。
この映画、とにかく「”好き”を知りたい」、そういうピュアな想いを胸に抱いて見て欲しい。この映画に”恋”をしたと思って見て欲しい。
とにかく好きになるその瞬間を。が見たい。見れるだけで嬉しい。そういう気持ちを持って映画館に足を運んでもらいたい。
この映画は、期待に応える面白さも、クサせる程の内容も、持ち合わせてないです。
でも、「好き」だけはたくさん見て、感じることができる。それだけは保証します。
本当、60分の中で、5分に1回くらいの割合で、キラキラボーイズやキラキラガールズが『好き』を意識したり、『好き』を表現したりする。
おいおい、勘弁してくれ、と。
おじさんはそのキラキラを受け止めるHP、ありませんよと。
俺がJKでなければ死んでいたところでしたね。危なかったです。
さて、感想です。
なんというかね、前作が『体験型アトラクション』だったわけですけども、今作の感想を一言で言うなら『哲学』ですよ。
『哲学』、わかります?
俺も自分で何を言ってるのかわからないですよ。
前作、「ずっと前から好きでした。」は、正直ね、テンプレイケメンと人の心を持たない畜生がメインを張っていたので、内容的には何も理解できなかったわけですよ。
でも、JKが泣いてる。衝撃!
この衝撃はぜひ一度味わうべき!!
……みたいな、そういう感想を持ちましたし、実際今もそれは変わりません。
そこをいくと、今作はね、まぁ正直、すげー唐突に終わるし、見終わったあとは「こんなもんかー」って感じだったんですけどね、じわじわくるんです。見終わったあと、言いたいことが溢れてくる。
好き瞬、俺の観測範囲だと、見終わった後にやたらと考察してる人が多くて、どんな映画なんだと思ってたんですがね、見た今なら言えますよ。わかる。
この映画、とにかく、登場人物の気持ちを考えてしまう映画です。
その中でも、特に考えてしまうのが、ヒロインの「瀬戸口雛」ちゃんのことなんですね。
この映画は60分しかないので、尺があまりにも足りず、作中では尻軽小悪魔みたいな感じになってしまっている雛ちゃんですが、でも、作中の時間にしたら2年とちょっとなわけですよ。
2年とちょっと好きだった相手だからこそ、髪型を急に変えた時にすぐに「好きな相手ができたんだ」と気付いてしまったし、それでも諦めきらめ切れずに好きでい続けて、ラブレターを書いて、思わず告白までして、でも恋に破れてしまったんですよ。
前半の雛ちゃんの気持ちはね、まぁわかるんですよ。なんか少女漫画的っていうか、テンプレみたいな感じだし、要するに「恋に恋する」女の子だし。
でも、中盤以降の雛ちゃんは違うわけですよ。
だって、好きで好きで、好きだからこそ、「自分が意中にいない」ということに気付いてしまっているんだもの。それでもラブレターを書いて、勇気を出して気持ちを伝えようという時に、失恋したユッキーが現れるんですもの。思わず「好き」といってしまって、でもやんわりと拒絶されてしまうんだもの。
俺はね、知りたいんですよ。
「好きな人に、自分以外の好きな相手がいる」とわかった時、雛ちゃんはどんな気持ちだったのか? それからの毎日、雛ちゃんはどんな風にユッキーと接して、どんな風に過ごしたのか。気持ちを伝えようと決めた時、そこにどれだけの決意があったのか。
そして、想いを伝えた瞬間――それが拒絶されるとわかっていながら、つい口をついて出てしまったその言葉に、自分でどういう想いを抱いたのか。
見終わってから2時間くらい経つわけですけども、ずっと雛ちゃんの事を考えてる。
雛ちゃんの事を知りたくてたまらない。
この想いは、まるで恋でもしてるみたいじゃないですか?
……とまぁ、そこでこのエントリのタイトルにつながってくるわけですが、まぁ、正直、インパクト重視で言葉を選んだわけですが、でも、俺がこの数時間、雛ちゃんの事ばかりを考えているというのは”事実”だし、このよくわからない感情が「好き」といわれたなら、それはそうなのだろうと思うわけです。
しかし、恐ろしいのは今のJC、JKですね。
こういう素直な気持ちをストレートに表現する作品を摂取して育つわけでしょう?
本当、ヲタクはシン・ゴジラとか言ってる場合じゃないですよ。いや、シン・ゴジラは面白かったけども、このね、素直さ、ピュアな気持ちがね、最先端なんですよ。
これを理解できないというのはともかく、理解しないというなら、本当、時代に置いていかれますよ。
言いたいことは他にもあるんですが、長くなるので割愛します。
例えば、「実質たまこラブストーリーじゃん!!」とか、「虎太郎、何回雛ちゃんでオナニーしたんやろなぁ……」とか、「虎太郎は床オナ派」とか、まぁ主に虎太郎の青春のパトスの話がメインになってくるわけですが、それはね、別の場所、別の機会にぽろっと出していこうかと想います。
好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~、オススメの映画です。
以上。