これは、自分が何を書いたのかという備忘録兼、他者がどのようなことを書いたのか? を見る機会がないと思うので、一例として公開しているいつものやつです。
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【最初に】
まずはアイドルデビュー、おめでとうございます。
またこうして、みなさんの中間評価を行えることを嬉しく思います。
さて、評価する前提として、まずはこの「中間評価」を、私はどのようなスタンスで書いているか? を、共有したいと思います。
みなさんはすでに、自分の活動にある程度のビジョンを持っていますし、そのビジョンを実現しようと力を尽くしてくれる勝股プロデューサーや、活動を支えてくれる優秀なスタッフに恵まれ、私が「活動の良い・悪い」を評価することは難しいと考えています。
そこで、今回は、あくまで「みなさんの活動を見て感じた、私個人の感想」を書いていくことにしました。
これは、次のような考えを元にしています。
デビュー発表会で、「PDCAサイクル」というものが発表されましたが、これはプラン(計画)・ドゥ(実行)・チェック(測定・評価)・アクション(対策・改善)の頭文字を取ったものです。私は、この4つのサイクルのうち、視聴者が行うのは「チェック」の部分だと考えています。視聴者のチェックを受けて「活動が良かったか・悪かったか」を判断し、対策・改善を行い、どう次の計画につなげていくか? それを決めるのは、あなたがた自身です。
つまり、個々人の「感想」から、自分が持つビジョンの方向性が正しいのか、そうでないのか、ウケがいいのか、悪いのかを読み取り、改善してもいいし、しなくてもいい。それをする「自由」が、あなたたちにはあるということです。
寄せられる多くの感想の中には、あなたがたの活動を肯定するものもあれば、否定するものもあるでしょう。それに過剰に反応する必要はないと考えています。中間評価は、ただ「あなたたちの「計画」「実行」に対して、視聴者がどう感じたか?」の集合体であり、あなたがたの信念を曲げるほど影響力を持つものではないという気持ちで見ていただけると助かります。
【総括】
愛夏さんの配信や歌は、この数ヶ月で劇的に「上手になった」と感じます。
特に歌は、課題だった声の震えがなくなり、非常に聞きやすくなりました。
また、個人的にですが、「歌っている最中にも演技ができるようになった」と感じていて、これが非常に愛夏さんの歌の魅力を引き上げているように思います。一応説明すると、「歌Aには役Aを」「歌Bには役Bを」という演技プランが設定されており、上手に演じられていると感じるということです(漫画での例えで恐縮ですが、「ガラスの仮面」のようなイメージです)。
つまり、愛夏さんの成長は「歌や配信が上手くなった」というより「演技が上手くなり、歌や配信中に素早く、自然に演技の切り替えができるようになった」ということであり、愛夏さんの演技に対する向上心が、配信にも、歌にも、良いように作用しているというという印象です。
個人的に求めるところがあるとすれば、「演じられる役の幅が広いと嬉しい」というところです。
役の幅を広げるには、やはりさまざまな経験(本を読む、舞台を鑑賞する、曲を聞く、実際に体験してみる)が必要だと思います。自分の中に多くの引き出しを持つため、これからもさまざまな物事に積極的にチャレンジしていただければと思います。
実のところ、私のような一般人が求める平凡な意見に対する解答は、あなたたちが過ごしてきた候補生時代の1年の中に、既に存在します。特に、サウンドプロデューサーの中川浩二さんがゲストでいらっしゃった回は非常に参考になると考えています。研究熱心な愛夏さんのことですから、すでに何度も見返した部分だと思いますが、下記に軽い概要・私の解釈をまとめておきます(19:40~のような数字は、動画のタイムスタンプです)。
【緊急特番】ヴイアラにサウンドP中川浩二が登場!!候補生の歌をガチ評価!?
19:40~:愛夏さんの歌のいいところは、歌詞を読み込み、歌唱の最中に感情の変化を歌唱にのせられている部分(=歌唱中に演技ができている部分)。
43:45~:(オーバーマスターの歌ってみたについて)「曲の背景にあるストーリー」を想像し、解釈して、歌唱プランを立てることで、聞き手に強い印象を与えるようになる。その解釈が正解か不正解かは別の話。その「解釈」の幅を広げるために、さまざまな経験を積み、色々な視点から物事を考えられるようになろう。
【各配信について】
以下、TLS後の配信からピックアップして、手短に印象に残った部分をあげていきます。
・フーリューフェス前特番:
愛夏さんの、自分から前に出てすべりにいくことを恐れない部分が出ていて、外部コラボイベントでの強さを感じました。ただ、小声で「先輩、さっき貸し作ったじゃないですか……」みたいなことを言っていたところは、ネタというほど昇華できているわけでもなく、ちょっと微妙でした。
・フーリューフェス本番:
あの人数の前で歌うので当たり前ですが、歌唱時に、かなりの緊張が見えたように思いました。緊張するとそうなるのか、息切れのようなブレスが頻繁にマイクに拾われていた覚えがあります(アーカイブないので確認できませんが……)。あれだけの人数の前で歌うプレッシャーを経験できたことは、愛夏さんだけでなく、ヴイアラヴにとって本当にいい経験になったと思います。
・ラーメン館・制服カノジョ:
個人的には、並み居るライバーの中で目立つためには、これくらい個性の強さを発揮しないことには埋もれてしまうと感じているので、この強烈な個性は愛夏さんの武器と思い、果敢に攻めてもらいたいです。
・福岡おみやげ:
ご自分でも自覚していらっしゃると思いますが、福岡愛は愛夏さんの武器のひとつです。今の時代、発信していくことで思わぬチャンスが巡ってくることが多いので、さらにに地元愛を深め、アピールしていくことで、何かしらに繋がると良いなと思っています。
・マシュマロ・僕アルバイトォ:
愛夏さんの機転のよさがよく分かる配信だと思います。このふたつの配信では、愛夏さんが瞬時に「何が面白いか?」を判断し、その面白さに向けておそれず突っ込んでいける思い切りのよさを感じられます。
・愛夏誕生祭・夜ふかし配信:
本当にミュージカルのような演目で、非常に楽しめました。夜ふかし配信で言っていた、「ひとつひとつ関係ない曲を別な見方で解釈し、一連のストーリーを設定する」というやり方は、中川さんのおっしゃっていたような「曲の背景にあるストーリーを想像する」をさらに発展させたもののように思います。
また、それを成立させるために、演出スタッフと綿密に打ち合わせ、プレゼンを行ったという話は、公式番組のプレゼン回が生きているなと感じて感慨深くなりました。
「自己プロデュース」を掲げる876プロの方針的に、これから何度もスタッフにプレゼンを行う機会があると思いますので、今回の経験が必ず生きてくると思います。
・懸念点
・ネタのバリエーションが狭いように感じます。もっとも、この問題は人生経験が解決するとも思いますので、そう深刻には考えていません。
・これは以前から気になっていたところですが、活動のモチベーションのより所が、小さなコミュニティに依存しすぎているように感じます。アイドル、ライバーとして大きく成長していくにつれ、ファンひとりひとりの顔が見えづらくなってくる、言い換えれば「打ってもあまり響かない」ように感じる段階がきたとき、何をモチベーションにするのかが気にかかっています(ただし、最近は、そうなったらそうなったで愛夏さんは何とかするだろうという気持ちになっていますが)。
以上。