これは、自分が何を書いたのかという備忘録兼、他者がどのようなことを書いたのか? を見る機会がないと思うので、一例として公開しているいつものやつです。
※
【はじめに】
まずはアイドルデビュー、おめでとうございます。
またこうして、みなさんの中間評価を行えることを嬉しく思います。
さて、評価する前提として、まずはこの「中間評価」を、私はどのようなスタンスで書いているか? を、共有したいと思います。
みなさんはすでに、自分の活動にある程度のビジョンを持っていますし、そのビジョンを実現しようと力を尽くしてくれる勝股プロデューサーや、活動を支えてくれる優秀なスタッフに恵まれ、私が「活動の良い・悪い」を評価することは難しいと考えています。
そこで、今回は、あくまで「みなさんの活動を見て感じた、私個人の感想」を書いていくことにしました。
これは、次のような考えを元にしています。
デビュー発表会で、「PDCAサイクル」というものが発表されましたが、これはプラン(計画)・ドゥ(実行)・チェック(測定・評価)・アクション(対策・改善)の頭文字を取ったものです。私は、この4つのサイクルのうち、視聴者が行うのは「チェック」の部分だと考えています。それを受けて「活動が良かったか・悪かったか」を判断し、対策・改善を行い、どう次の計画につなげていくか? それを決めるのは、あなたがた自身です。
つまり、個々人の「感想」から、自分が持つビジョンの方向性が正しいのか、そうでないのか、ウケがいいのか、悪いのかを読み取り、改善してもいいし、しなくてもいい。それをする「自由」が、あなたたちにはあるということです。
寄せられる多くの感想の中には、あなたがたの活動を肯定するものもあれば、否定するものもあるでしょう。それに過剰に反応する必要はないと考えています。中間評価は、ただ「あなたたちの「計画」「実行」に対して、視聴者がどう感じたか?」の集合体であり、あなたがたの信念を曲げるほど影響力を持つものではないという気持ちで見ていただけると助かります。
【総括】
TLS後から、レトラさんの配信は、他のメンバーにはないカラーを、より強く打ち出す方向になりましたね。とても面白いチャレンジだと思っています。格闘ゲームやFPSは、ライバー活動ではメジャージャンルですが、ヴイアラではそれに触れる人がいませんでした。
ライバーがeスポーツ配信をすることに関してはさまざまな意見がありますが、レトラさんがプライベートでFPSをプレイしているという話を聞いていたので、個人的にはeスポーツに触れないのはもったいないと思っていたところでした。配信のネタに困ったり、あまり興味のないゲームを無理やりプレイするよりは、自分の趣味をそのまま配信につなげられる方が、無理なく配信活動を続けられるからです。
レトラさんが、同時接続数やチャンネル登録数など、数字の部分で伸び悩んでいることは事実です。
こうした数字は、レトラさん自身が何かしらのインパクトを与えたときに伸びる傾向にあります。そして、レトラさん自身がもっともインパクトを与えられるのは、もちろん「歌」です。それも、「レトラさんを知らない人に、レトラさんの歌を届けられたとき」が、一番伸びがいい。フーリューフェスのような現地ライブや、何らかの現地イベントで歌う機会があればいいのですが、残念ながら現状のヴイアライヴでは、歌枠どころか「歌ってみた」のフルバージョンを出すことすら難しい。
こうした状況の中で、レトラさんの本来の目標である「歌」だけでなく、「配信」のことも真剣にかんがえてチャレンジしてくれたことは、いち視聴者としてとても嬉しいと感じています。
配信者としてのレトラさんに足りないのは、圧倒的に「知られる機会」だと思っています。レトラさんの配信は、ご自分でもおっしゃっていた通り、「イマジナリー姉」のような親しみやすさ、おもしろさがあります。しかし、それは逆に言えば、「エンタメ的な面白さではない」、言いかえれば「切り抜きなどで、レトラさんを知らない人にリーチするおもしろさではない」ということなのかもしれません。レトラさんを知っている人にとってはとてもおもしろい配信かもしれませんが、レトラさんを知らない人にとっては、それほどでもないという意味です。
レトラさんの配信には、レトラさんの配信だけが持つ面白さがあります。「エンタメ的」を意識して、これが失われてしまうのはおしい。であれば、「知られる機会を増やす」しかありません。レトラさんが自分でおっしゃっていたように、格闘ゲームやFPSには、ライバーとして有名になれる多くの機会があります。せっかくeスポーツ方面に力を入れようと決めたのであれば、そうした機会に手が届くところまで、本気でとりくんでいただきたいと思っています。
一方で、レトラさんの「歌」に関しては残念な部分があります。といっても、これはレトラさんが悪いわけではありません。
愛夏さんにしろ、宇宙さんにしろ、「歌唱」という部分では活動初期から目に見えるほど成長しました。
レトラさんも、活動初期と比べると、歌い方自体の変化や、歌い方のアレンジの仕方、安定感など、大きく成長していると思います。しかし、公式番組の太鼓の達人回やダンス回でレトラさんが審査員特別賞を取ったように(※)、人は「わかりやすい大きな成長」の方が目につきやすい。レトラさんは最初から歌唱の完成度が高かった分、他のふたりに比べて、成長がひかえめなように見えてしまっています。フーリューフェスでの「ワンダーモモ」のアレンジは見事でしたが、もともと音源での完成度も高かった分、成長が見えづらいように感じました。
これは、最初にも言った通り、レトラさんが悪いわけではなく、単純に「歌」を披露する機会が少ないことが原因だと思っています。レトラさんのソロ曲で、レトラさんの成長を感じることを楽しみにしています。
最後になりますが、個人的にヴイアライヴの活動(配信・アイドル活動)を行う上で、サウンドプロデューサーの中川浩二さんがゲストでいらっしゃった回は非常に参考になると感じていました。そこで、中間評価前に内容を確認していたのですが、レトラさんの勉強熱心さ、真面目さがわかる結果になりました。私が重要だと感じたポイントを、レトラさんは実行できています。なので、いまさら言われるまでもないことだと思いますが、下記に個人的に「重要だな」と思ったポイントを、軽くまとめておきます。自分の方向性の正しさを確認するのにでも使ってください(26:30~みたいなのはタイムスタンプです)。
【緊急特番】ヴイアラにサウンドP中川浩二が登場!!候補生の歌をガチ評価!?
26:00~:(レトラさんの歌のいいところは)「愛して」を抑えめにして歌ってる。原曲はそうではなかった。歌にオリジナリティがつけられている。(もうちょっと頑張ってほしいところは)歌の緩急の付け方が甘い。全部盛りにしてしまっているので、もっと歌の盛り上がりポイントを演出するために強弱をつけるといい ←もうできています
43:43~:(オーバーマスター歌ってみたについて)「曲の背景にあるストーリー」を自分なりに考えて、歌唱プランを立てると、より聞き手に与えるインパクトが強くなる ←餞の鳥などでやってます
56:30~:(中川さんの思うアイドルの心得とは)やるべきこと、求められることに輝きを求めるのではなく、自分の心がときめくことを選ぶ力、発見できる力があれば、結果として自分を輝かせることができる ←最近の配信活動でできています
【各配信について】
ここからは、TLS後の配信を取り上げ、軽く感想を言っていきたいと思います。
フーリューフェス前特番:
ときどきぐだりそうなときに、よくフォローができていたように思いました。ただ、レトラさんは自分のことになると非常にまごついてしまう部分があるように思います。外部コラボに備え、MCで台本以外のアドリブとして自分をどうわかりやすく表現するか? を磨いてもいいかなと思いました。
フーリューフェス本番:
圧倒的な安定感でした。元々、バンドでライブ経験があるとおっしゃっていましたが、レトラさんのパフォーマンスは安心してみることができました。ワンダーモモも、音源版から大胆にアレンジされていて、大舞台に勇気を持って立ち向かうチャレンジ精神と、それを乗り越えられる実力を見せていただきました。
バックパックバトル・ダンジョンクロウラー:
レトラさんはゲーム勘があり、たとえよく知らないゲームであっても、少しプレイするとゲームの仕組みを把握することができます。ですので、ゲーム性が高いゲーム配信をプレイするところも、ストレスなく楽しく見ることができます。「犬デッキ」のような趣味に走るところも、配信として面白いです。
空間オーディオ:
実質的な企業案件でしたが、ヴイアラに期待していた方向性の配信で良かったです。ゲーム配信が解禁されてからというもの、ゲーム以外の配信はメン限雑談くらいしかなくなってしまいましたが、個人的には初期のポエトリリーディングのような、「目標を定めて、それに向かって色々試す配信」ももっと見たいと思っています。表現者のそういう部分はなかなか見る機会がありませんから。
参加型:
参加型に参加したことはありませんが、見ているだけでも非常に面白い配信です。レトラさん自身がどう思っているかわかりませんが、レトラさんはいじられて輝く部分があります。参加型配信は、レトラさんのそういう魅力を引き出すことができると思っています。
読書感想文:
空間オーディオのところでも触れましたが、こういう企画はとてもおもしろいと思っています。メン限ではなく、通常枠でやってもいいのではないかと思います(人を呼べるかは別かもしれませんが……)。
鉄拳:
同接数こそ普段とさほど変わりませんでしたが、明らかに、目に見えるほど初見の方がいらっしゃっていました。格闘ゲームには固有のファンがついていることが多く、真面目に取り組むことで、こうした層も取り込んでいける可能性はあると思います。
ヴァロ:
FPSは配信業界のメインストリームであり、レトラさんがヴァロラントをプレイされるのも、当然の流れかと思います。ライバー参加型の大会も多いので、そういう大会に参加できるようになれればいいなと思います。
2人コラボ:
せっかくのコラボ配信なので、普段は聞けないようなふたりのエピソードトークがあっても良かったかなと思います。コラボ配信は、実質的には2人の雑談枠として活用していただいたほうが、視聴者にとってはありがたいかもしれません(タコパもガチョウも面白かったですが)。
いただきバベル:
コメントしすぎて規制されました。
以上
※ダンス回で取ったのは、審査員特別賞ではなくマンスリークイーン。審査員特別賞は宇宙が取りました。