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ヴイアライヴ デビュー後中間審査1回目 ヴイアラ運営編

 思えば、ヴイアラのアイドルたちには中間審査・中間評価のたびに長文を書いてきましたが、運営への評価は、公式サイトの下部にあったハートをぽちっと押すだけで、具体的な内容をまとめてきたことはありませんでした。
 
 個人的には、ハートを押したからといって全面的に運営を肯定しているわけではなく、逆にハートを押さなかった人も、すべてを否定しているわけではないと思っています。ですから、この部分はよかった、この部分はそうでもなかったという具体的な評価があってもいいかもしれないと唐突に思い、この文章を書き残すことにしました。
  
 とはいえ、アイドルたちと同じ項目で運営を評価するわけにはいきません。確かに、勝股春樹はムードメイク力◎な部分はありますが、アイドルグループ運営に勝股春樹のムードメイク力は何も関係ありません。嘘です。あるけど評価したい部分はそこではありません。
 
 ですからここでは、ここ数年、「なんか重要だな」と言われている(てきとう)「経験価値」を提供できているかどうか? という面に注目して評価していきたいと思います。
 
 経験価値とは、「物があふれたこの時代では、商品そのものの良し悪しではなく、その商品によって、ユーザーがどのような体験や経験ができるのか? ということに価値がある」という考え方です。
 これは、次の5つの価値に分類されます。
 
・感覚 五感を使い、実際に見た、聞いた、触れた等で生じる経験
・情緒 感動や興奮など、感情の起伏によって生じる経験
・知識 それに触れることで好奇心が満たされたり、創造性が刺激されるという経験
・行動 新しい趣味、新しい習い事など、今までユーザーの生活になかった新しいライフスタイルを提供しているかどうか
・社会 特定の集団に所属することで得られる経験
 
 これらの経験のうち、「ヴイアラの活動に重要かどうか?」を3段階で分類すると、個人的には「3(最も重視):情緒」「2(普通):感覚、知識、社会」「1(そこまで重視しない):行動」となります。
 
 以上を踏まえて、2024年4月~6月の運営評価を行っていきたいと思います。
 この文章は、できるだけ理性的に書くように努めますが、あくまで「お気持ち」に分類されるものであり、どのような内容・提案であっても素人の偏った見方であることを付記しておきます。また、「アイドルから提供される経験価値」と「運営から提供される経験価値」は別のものとして評価しています。
 
・総括
 まず総括から入りますが、個人的には、4~6月は運営から提供される経験価値が不足していたと感じました。
 
 もっとも、4月、5月はデビュー準備期間で、運営が積極的に「経験」の提供をすることが事実上不可能でした。このため、4-6月期の運営に対する評価は、どうしても不利になります。この不利は、6月のデビュー配信という大きなイベントでサプライズ発表があれば覆すことも十分可能と考えていましたが、発表内容が個人的に想定していた範囲内に留まったため、この評価となりました。フーリューフェスはポジティブサプライズでしたが、その場で消費されるイベントより、将来への展望、要するに「わくわく感」の方が価値として大きいと考えているので、「提供された経験価値に対する評価」には、そこまで貢献しませんでした。
 
 本格的な活動の仕込みを開始したのが4月以降だと思われるため、今後に期待したいところです。
 
・個別評価
 
・感覚
 ヴイアラというコンテンツにおける「感覚的経験」は、ライブ、またはライブビューイングや、現地イベントの実施になるかと思います。そういう意味では6月にフーリューフェス、愛夏誕生祭LVがありましたが、4-6月を通してだと、やはり少なかったという印象です。
 
・情緒
 フーリューフェス参加発表は大きなサプライズでした。個人的には、ヴイアラの売り出し方として、フェス形式のイベントに参加するのが最も効率的と考えていたので、嬉しい驚きでしたし、興奮しました。
 
 一方、総括でも触れたとおり、翌日のデビュー配信に関しては、想定を超えない発表が多いと感じました。個人的には、フーリューフェスで集めた注目に、積極的にアピールしていくようなサプライズ(例えば新衣装の3Dであったり、新曲披露であったり)を期待していたので、残念に思いました。「まあ、普通ならそうなるだろうな」的な。
 
 もっともこれは、新衣装にしろ、曲にしろ、「アイドル本人の希望を汲み上げた上で最初の一歩を踏み出させる」という方針の表れであり、そのためにはデビュー決定以降に動き出さざるを得なかったという点を考慮すれば、仕方のないことではあります。逆に言えば「4月以降、本格的に仕掛けに動きはじめた」ということだと考え、今後に期待します。
 
・知識
 ユーザーがさまざまな「創造性」を発揮していることは把握していますが、これは個人の資質に大きく左右されるため、この分野はより万人向けな「好奇心」の部分で評価します。

 従来、「好奇心」に対する経験は公式番組が担っていましたが、公式番組が終了してしまったため、運営から提供される経験がなくなってしまいました。そのため、4-6月期で評価すれば0点になります。ヴイアラというコンテンツにおけるこの部分の需要は、観測範囲内ではそれなりに大きいものです。公式番組2ndだけにとどまらず、業界人へのインタビューや対談などの企画もあれば嬉しいと思っています。
  
・行動
 正直、この経験については「ヴイアラの運営を行っている」以上の何かが運営から提供されるとも思えず、それはこうした評価を行う大前提であるため、この分野については重視していません。
 
・社会
 社会的経験=コンテンツへ帰属意識は、重要度「普通」に分類しましたが、「情緒」に並んで最も重視するべき要素になりうる項目だと思っています。
 
 さて、ユーザーに目を向ければ、さまざまなファン活動が活発に行われており、自主的に「社会的経験」に取り組んでいます。こうしたファン活動は、ライブや現地イベントの機会があると活発になる傾向があります。6月にはフーリューフェス、愛夏生誕祭がありましたが、4-6月期全体で見ると、やはり帰属意識を高める機会は少なかったかなと感じます。
 
 個人的には、ヴイアラは「現地活動」をもっと増やしていけるのではないかと考えていて、生誕祭のような大きめなイベントだけでなく、どこかのアニクラに参加するような小規模な活動がもっとあってもいいのではと思っています。
 
 もっとも、ヴイアラは常に「配信」を通して帰属意識を高めているコンテンツであり、現地オンリーのイベントが増えると、逆効果になってしまう可能性もあるというのが難しい部分だと思います。
 
 活動を増やすだけでなく、「運営主導による社会的経験への誘導」が、もっとあっても良いのではないかとも思っています。
 
 例えば、ファン活の一環として、何らかのイベントにフラスタやのぼりを出し、その費用のカンパを募るというのはヴイアラでも既に行われています。これは、あくまで個人的な観点になりますが、出資(1000~2000円程度)に対する満足度のリターンがけっこうあって、コスパがいいと感じています。
 
 ただ、ヴイアラ界隈には金を出したい人間がそれなりにひしめいているらしく、こうした企画は早期に募集が終了になったり、ファンが集まるディスコード内で完結してそもそも人目に触れなかったりします。
 
 そこで、より広いファンの「何かしらヴイアラを応援したい」という気持ちに応えるため、フラスタや駅広告などのカンパ企画を運営主導で行うのは面白そうだなと思っています(イリアムの駅広告イベントなどを参考にした発想ですが、素人目線なので実現性は考慮していません)。
 
 あるいは、せっかくムードメイク力◎勝股春樹がいるわけですから、月に1回程度、プロデューサーレター的な配信を行い、ファンとの対話の機会を設けるとかもいいかもしれません。勝股春樹というキャラクターは、もっと積極的に活かしていくべきだと思っています。
 
 評価は以上になります。
 機会があれば、また10月頃にお会いしましょう。

 
 それでは。