上水流宇宙さんに挑戦状を叩きつけられたので、自分なりに公転周期の歌詞をガチで解釈することにしてみました。ちなみに、自信はまったくないです……難しいよこれ……。あと、4時間かかりました。中間審査とプロミスクショの時間が……。
というわけで、以下、解釈という名の妄言、スタートです(ツイックスで投げたものを転記・補足したものです)。
※2024/10/5 「瑠璃色の空」と「ずっと!」コールについて追記しました。
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「公転周期」の解釈は、そもそも解釈の方向性が宇宙さんから与えられていない上に、歌詞に使われている単語も短めなので、解釈が非常に難しく感じます。それでもやはり、言葉の選び方がSNSをイメージしているように感じました。
とりあえず、解釈をする上である程度の指標がないとどうにもならないということで、まず「上水流宇宙」という”キャラクター”を自分の中に構築し、そのキャラクター性に沿って解釈を行うことにしました。ですから、「現実にいる」上水流宇宙のキャラクター像とは、もしかすると多少異なる部分があるかもしれません。あくまでこれは、私の中に構築された「上水流宇宙」を元にした解釈です。
また、個人的な見解ですが、3人のソロ曲には、共通するテーマとして「候補生時代の1年の経験」と「未来への期待や希望」、あるいは単純に「2023年-2024年3月31日までとそれ以降」という要素が盛り込まれているのではないかと思っています。
こう考えるのは、ズマが本来作る予定がなかった「リローディング」を作る決意をした理由として、「今だから作れる曲がある」と周囲に説得されたからというのがあるからです。「リローディング」は、候補生時代に歌われた、「候補生になる前~候補生になって少ししてから」がテーマの曲です。であるなら、自己紹介も兼ねる(と思われる)初ソロ曲は、その地続きとなるテーマを持たせるほうが、「プロデュースする側の意図」として自然ではないでしょうか?
「ともすれば、(中略)アイドル」は、前述のテーマが比較的わかりやすく歌詞に盛り込まれていますが、「群青イニシエーション」も同様だと考えています。
例えば「初な夢が時に邪魔をして」は、自分がやりたかった理想とする音楽と「アイドル」とのギャップに悩んでいたことを、「日々続ける進化」~「乗り越えてゆくBorder line」は、候補生として生き残るために学び、分析し続けた日々のことを表現しているのではないか?
後半の「よろめく感情」や「君が欲しがった言葉も 溢れだす本音でDrown out」「青褪めた空」は、どちらかというと暗い、否定的なイメージのある語句選びで、レトラが過去の経験から、後ろ向きになっていたことを表現しているのではないか? そして、そんな後ろ向きだった心を「鳴いて」=また震わせ、「秘めた想い」=歌うことの楽しさや情熱が思わず溢れ出るほどの強烈な経験があったのではないか?
「またとない~胸に刻もう」は、その経験、その光景が、レトラの中に忘れられない思い出として、しっかり刻まれたということを表現しているのではないか……と考えています(そして、その「経験」とは、TLSのSing My Songの部分を指しているのではないかと個人的には思っています)。
このように、「ともすれば」「群オブ」に共通のテーマがあるということは、公転周期も同様に、こうした「候補生時代の経験」と「未来への展望」を持つ歌だろう、と決め打ちして解釈することにします。
さて、ようやく本題に入りますが、先にざっくりというと、「公転周期」は表面上は「宇宙がリスナーに助けられ、いつしか辛さや不安を忘れて前を向くストーリー」だと解釈しました。「表面上」というからにはもう一つ解釈があるのですが、そちらについては、最後に触れることにします。
まず「甘いざらめ結晶~醒めやまない」。この部分は、テーマに沿うのであれば候補生時代の経験だと考えるのが自然です。候補生時代、宇宙はよく「眠れないことがある」と言っていました。その原因には、過去の経験から来る苦しみや、月間投票のプレッシャー、未来への不安というものもあったでしょう。
そんな「苦い夜」が、「甘いざらめ結晶」のようなメンション(=ツイックスでは@KamizuruCosmoのようなものをメンションと呼びますが、おそらくは元の意味の「言及する」「話題に挙げる」を指していると思われます)によっておまじないのように消えていく。もっとわかりやすくいうと、不安で苦しい夜にはエゴサをして、「上水流宇宙」に言及するpostに励まされ、勇気づけられていたということを表現しているのだろうな、と思います。
「淡いコミュニケーション」とは、お互いに言葉を交わしはしないものの、リスナーが宇宙の配信やSNSでの発信を受け取り、宇宙に対して応援や感謝を返すという、直接的ではないながらも、たしかに宇宙とリスナーとの間に存在する「絆」を表現しているのだと思います。
そうした絆を確認するたびに、「深い夜のテンション 醒めやまない」=深夜にもかかわらず、嬉しさやリスナーに対する感謝の熱が、いつまでも宇宙の中に残り続けたことを表現しているのではないでしょうか。
次に「点線をなぞっていくように」~「あふれ出す」ですが……全然わかりません。マジでヒントください……。
一応ですが、遥か昔、Twitterの「いいね」は「Favorite(=フェイバリット=ふぁぼ)」といって、❤ではなく☆でした。「流星をタップしてFalling 確かめる」は宇宙に対する声援をひとつひとつFavし、記録に残したいという願望と無理やり解釈もできますが、さすがに宇宙とは世代が違いすぎる……。謎。
また、「永遠光っていくように~あふれ出す」は、宇宙を応援するリスナーひとりひとりの思い出(=ストーリー)が、宇宙の中では永遠に光り輝く宝物であり、リスナーに対する想いがあふれ出すほど高まっているということを表現しているのかとも思ったが、判断材料が少なすぎるので保留です。
「瑠璃色の画面越しの向こうに 触れない」。ここは、リスナーに対する気持ちがあふれ、止まらない様子を表現しているのではないかと思います。瑠璃色の画面とは、Twitterのデフォルトカラー(青ですが、そこは詩的な表現ということで……)を表現していて、言及してくれるリスナーへの感謝を、本来なら直接顔を合わせ、直接伝えたいにも関わらず、宇宙とリスナーは画面越しの関係を超えられない。それがもどかしい、という気持ちの表現だと推察します。
【追記】
やはり、色の表現に関してはちょっと苦しいので別の解釈を考えると、「瑠璃色」は明け方の空の色を表現していて、「どこか」にいるリスナーを想って夜明けの空を見上げたときの情景を表現しているという可能性もあります。その場合、後半の「宙」は、宇宙にとってのリスナーが存在する場所を指しているということになるかなと。
「夜色を日々塗り変える声」とは、単純に配信でのでかい声のことを指していると思いますが、その大きな声で、伝えられない想いを画面の向こうにいるリスナーに届けたい、ということではないでしょうか。
「その先のまだ先さえも全部掴みたい きっと」。けっこう解釈が難しく、「まだ見ぬリスナーのことも捕まえたい」という意味かとも思いましたが、ここは「感謝を届けるだけでなく、その先……つまり、プロミや、ライブや、そういったもっともっと大きな夢と未来を、リスナーと一緒に経験していきたい」という願いだと解釈することにします。
「後悔しないリマインダーしちゃいな Follow me」は、ツイックスフォローやYouTubeチャンネル登録と、「絶対に”その場所”に辿り着く。後悔させないからついてきて」という強いメッセージをかけたものだと解釈しました。
「ずっと繋いで」~「ずっと描いていく」。ここら辺からはほぼ解釈には困らくなってきます。「繋いで」はリスナーに手を引かれ、導いて欲しいという願いを、「描いていく」は未来をリスナーと一緒に描いていきたいという願いを、そしてそれが「ずっと」続けばいいという願いを表現しています。
「輝け 今」は、かつての苦悩が反転する瞬間を表現していると思っていて、個人的にはここと「瞬け今」が、この曲でもっとも気持ちいい部分だと思っています。リローディングでは「嫌いで自分を塗りつぶしていた」宇宙が、自分の意志で、今この時を「輝け」と力強く願うというのは、暗かった世界が光で満ちるような爽快感を覚えます。
「泣いて 笑って 歩いていたい今日です」。ここも、かつての自分との対比パートであり、辛い思い出を抱えて泣くことが多かった宇宙が、ただ笑うだけでなく、泣くことも受け入れられる前向きな気持ちに「変わった」ことを表現しているように思います。
「そっと宙が流れていく」。ここらへんは、解釈に対する決め手がなく、判断できませんでした。ポジティブな決意を胸にした時にふと見上げた宙の情景に、言葉で表現できないさまざまな感情を詰め込んだようにも思えます。
「I just feel "Starry lights"」。Starry lightsとは「星空の光」のような意味で、直訳すれば「ただ星空を感じるだけ」的な意味になります。
ただし、「Starry lights」で検索するとわかりますが、この単語は有名ダイヤモンドブランドの婚約指輪に使われている名称であり、最後の「そこへ行くよ」の「そこ」が「どこ」なのかを考えると、意味深な語句選びと言えるかもしれません。
さて、冒頭で述べた「もう一つの解釈」ですが、その前に「上水流宇宙」というキャラクターのいくつかの言動について触れておきたいところです。
宇宙は普段から全面に押し出すことはありませんが、言動の端々から、リスナーに対して深い感情を抱いていることは察することができます。「私を一番推して欲しい」と思っていることは明白ですし、実際にプロデューサー(ファンネーム)に対する執着や想いの深さをちらつかせたことも一度や二度ではありません。そして、公転周期の解釈についての「またいずれ。まずは自分で考えてみてください」という不自然なはぐらかし。
それらをトータルで考えたとき、つまり、この曲には宇宙からリスナーに対する、一種のラブソングなのではないか? という解釈が浮かんできたわけです。これが、「もう一つの解釈」です(さすがに「こう解釈できる」と断言するのはちょっとはばかられる解釈ですが……)。
【追記】
「なぜ2回目の「ずっと!」をコールして欲しいのか?」が不思議だったのですが、こうした解釈を採用すると、それにもなんとなく理由をつけることが出来てきます。
公転周期は、基本的に上水流宇宙の一方通行の想いを綴った歌詞です。ですが、最後の最後に「ずっと!」のコールを重ねることで、リスナーも同じように想っていたことを確認できるシーンなのかもしれません。宇宙とリスナー、お互いに越えることのできなかった壁や距離を越えて、「ずっと一緒にいたい」という想いが重なった瞬間という演出なのかもしれませんね。
最後に、タイトルである「公転周期」の意味ですが……マジで何? 先日、「宇宙星人といっしょに宇宙に浮かびながら星を眺めている」というようなことを言っていましたが、「同じ時間を共有し、ただぼんやりと漂うだけの優しい時間を過ごしたい」という願いの表現なのでしょうか? 解説求む。
以上。