「君、影薄いね」と貴方は言った

ネットの片隅に生きるだらだらしたフォーブログ

5月・6月評価に代えて 出さなかった手紙 上水流宇宙編

 だから出さなかったんだって。

 

 

 5月・6月の目標ですが、宇宙さんはすでに出来ています。

 出来ていることについて改めて評価する必要を感じないので、ここではアイドルとして2年目、配信者としては3年目を迎える宇宙さんについて、これまでの思い入れを捨て、一人の「消費者」として評価することにしました。

 

 とはいえ、実際のところ、宇宙さんに言うことは何もありません。

 宇宙さんはセルフプロデュースについて高い意識を持っていらっしゃいます。最近の宇宙さんを見ていると、宇宙さんの中で、自分の理想の姿や自分の強み、現状の立ち位置の把握、それを踏まえた活動方針がしっかり組み上がっているのを感じます。

 

 特にvortexコアでは、直前にステージを掌握するようなパフォーマンスがあったにも関わらず、宇宙さんのパフォーマンスはまったく萎縮しておらず、ステージを自分の色に塗り替えるようなキレや伸びやかさがありました。いい意味で「自分は自分」という割り切りというか、「自分なら最高のステージを作れるという自信」を感じましたし、「そういうステージを作れることを楽しむ姿」を感じました。

 

 私は、自分が「良くない」と思ったものを、無理やり褒めることができません。どれだけ好きなものでも、どれだけ他人が褒めているものでも、悪いと思えば「悪い」と言いますし、逆にどれだけ他人が「悪い」と言おうが、私が良いと思えば「良い」と言います。

 

 そして、vortexコアのステージはとても良かった。歴戦のライバルたちと並んでもしっかり戦っていける強さを見せていただきました。

 

 さて、宇宙さんは2年目から外部との交流に力を入れていらっしゃいますね。

 私は、ヴイアラが大きくなるためには、そもそもVアイドル界隈が大きくなる必要があると思っています。アイドル市場が1900億円なのに対して、Vtuber市場の売上は800億円にすぎません(共に2023年のデータ)。しかもその大半は大手が占めているわけで、Vアイドル業界というのはまだまだ小さい。ヴイアラは、そんな業界に、アイドルマスター(売上規模600億円・2019年のデータ)が抱える客を流す役割を持っていると考えています。

 

 宇宙さんがどういうお考えをお持ちかはわかりませんが、宇宙さんの方針は、結果としてこうした役割を果たしていると思います。しかし、それでは客が一方的に流れるばかり。種まきとは、収穫するためにするものです。私が宇宙さんに期待しているのは、更にそのもうひとつ先。つまり、「外部コラボを積極的に行うことで、(Vアイドルに限らない)他の界隈のファンをヴイアラ、ひいてはアイドルマスターに引き込むこと」です。

 

 とはいっても、特に気負ってなにかする必要はないと思います。宇宙さんはヴイアラ全体を有名にしたい、と考えて行動していらっしゃるとお伺いしたことがありますが、その方針で行動していれば、その先にこうした結果がついてくるはずです。宇宙さんのご活躍に期待しています。

 

 それ以外で宇宙さんに期待することは、1つ目はヴイアラの活動の「枠」を広げることです。宇宙さんは、演者でありながら消費者側の感性をお持ちです。そして、「好きなことしかやりたくない」という強い意志もお持ちです。その結果、宇宙さんは「ヴイアラの許容範囲ギリギリの企画を提案し、許可を得ることで枠を広げることができる」という強みを持っているように感じています。

 2つ目はプロデュース活動です。宇宙さんはさまざまなクリエイティブ活動にご興味がおありだとお伺いしましたが、Vtuberかアイドルユニットをプロデュースしてみませんか? 宇宙さんの強みは、消費者側の感性を持ちながら、クリエイティブ活動を行えることだと思っています。そんな宇宙さんがプロデュースするアイドルユニット、もしくはVtuberというのは、とても面白そうだと思っています。

 

 最後になりますが、最近は安定してきたように思いますが、宇宙さんは好調と不調の波が激しい傾向があるように思います。自分のメンタルが今、どの状態にあるのかをきちんと把握し、ギリギリのラインを突っ走っていってください。

 

 以上。