「君、影薄いね」と貴方は言った

ネットの片隅に生きるだらだらしたアラフォーブログ

2009/11/22 人狼忘年会備忘録兼反省など (多分)中編

 昨日の続き。
 
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 というわけで、午前の部が終わりマック等で各自昼食を取った後は、今回最大の人狼会最大の目玉、「究極人狼」(以下、究極)をプレイ。
 総勢33人による、血で血を洗うバトルロワイヤル。かかった時間、なんと約2時間半! つーか役職決めるだけで1時間くらいかかってんぞ、おいっ!
 
 そんなハチャメチャな人狼の全体的な流れについては、こちらのしんざき'sレポートが詳しいので、そちらをご参照ください。

人狼忘年会の軌跡:中編 -さらば愛しきハムスター
http://mubou.seesaa.net/article/133784780.html

 こちらのレポにある通り、俺はP.I(超能力研究者:一回だけ、対象者の左右を含めた三人の中に狼が居ればそれを知ることが出来る)を引きました。いや、予感はあったんですよ。最初に役職リスト見たときから、ずっと「P.Iひかねえかなー」と思ってましたから、俺。
 というわけで、以下はP.Iとして、あるいは考察苦手な村人としての視点から幾つか。

■おづきさん、無言で大いに語る。
 究極の役職に、呪いをかけるもの、という役職があります。これは、対象を一日しゃべれなくする(ジェスチャーはアリ)という、何のためにあるんだかわからない厄介な能力です。
 初日だったか二日目だったか、これをかけられたおづきさん。喋れないのでだんまり……かと思いきや、そこらの寡黙よりよほど雄弁にジェスチャーで語る語る。
 オフラインだとジェスチャーあるから面白いよなぁ。オンもいいけど、オフはオフで楽しみ方があるという事……そして、"喋れない"という状況は"美味しい"ということを再確認しました。

■P.I発動! だがしかし!
 初日は大量のCOによってかなりの材料が出揃い、占い見習い(しんざきさん・実は狼)を護衛しとけばいいや、的な流れで迎えた二日目。
 村の面々は新たな情報を求めるため、他の役職のCOを募ったり動き方を考えてみたり。当然、P.Iの能力発動結果なども話題になりましたが、その時点では発動すらしていなかったのでスーパースルー。
 最終的に、「P.IはCOしなくてもいいけど、食われる前に使ってね。そんで、能力発動したらCOお願い」というところに落ち着きました。
 正直なところ、別にP.Iの能力で確定するものなんて殆ど何もないので(しかも序盤で使えば使うほど精度が低い)迷ったんですが、何か食われる予感がしたのでとっとと使うことに。
 結果、がいすとさん、出水さん、えいべ先生の中に狼がいるよ! と言う事がわかりました。

 そして明けた翌日。
 俺はいの一番でCOしたと思ったか! バカめ! まさに外道
 敢えて結果発表は一日スルー。このスルーに深い意味はありませんでした。ただ、もうちょっと情報が出揃ってから出すべきかな、と思っただけです。
 P.Iの騙りなんぞしても狼に殆ど理はありませんが、それでも対抗P.ICOの可能性はありましたし、その結果ローラーするにしても手数が無駄になりますし。

 もっとも、COしなかった一番の要因は、「その日、他の議論で荒れてたのでCOする暇がなかった」からなのですがネ!
 P.Iなんて所詮その程度の存在さ……フフ……。

■《そんなこんなでP.ICO! 但し無言で!》みたいなっ
 明けて翌日。
GM「今日呪いをかけられたのは、みかげさんでしたー」
 お、俺かーっ!?
 COどうしよう……と、一瞬戸惑うものの、ここで俺に電撃走る。
 
「あれ? この状況って美味しくね?」
 
 何故か。
 それは、この状況のCOは対抗され辛い、と考えたからです。
 無言でアピールするため、「それがCOなのか」、「何のCOなのか」、「何を意図しているのか」が読み辛い。狼ならそんな状況でCOはできないでしょうし、後追いCOもかなりタイミングがズレ込むはず。タイミングのずれた後追いCOほど怪しく見えるものもない。
 よって、今COすれば俺は確定白になれる可能性が高い!
 
 結論が出れば即行動。
 というわけで、ぱんっ、と一発手を叩きみんなの注目を集めてから、出水さん近辺にダッシュ! 三人をぐるっと指差して、耳をぴこぴこのジェスチャー発動!
 無事P.Iだと言う事が村に伝わり、俺の仕事は終了。
 フゥ、いい仕事をしたぜ(やりきった男のツラ)。
 
■おづきさんとしゃちさんの驚異的白さ
 その後、村は順調に寡黙すぎた殿下吊りなど、怪しいところから狼を吊っていき、残りは狼二匹。
 この時点で俺のするべきこと、既になし。
 や、確白として議論を引っ張らなきゃいけなかったんでしょうが……だって現在議論を引っ張ってるしゃちさんとおづきさんが白すぎるんだもん! 「こういうのは確白にやってもらいたい」「灰が議論を引っ張るのは村としてよくない」と仰られていましたが、いや白いよ! あんたら輝く白さだから! 
 灰の中に白さが見える人が居る場合、確白はその議論の流れを見つつ村の意思の最終決定をするのがお仕事だと思っているので、いくら言われても寡黙を貫き通す俺(でも投票先はことぶきさん。狼はセバスさんとみるふさん)。
 
 そんなこんなしてたら食われて終了\(^o^)/
 でも、結果は村の大勝利!
 村が平和になったよ! やったねたえちゃん!
 
 
 以下は、気になった点をちらほら。

・QPの生きる道
 ネタに走るのか、それともガチでいくのか。これは難しい問題だと思います。究極は基本バカゲーなんでネタに走る場合が多いでしょうが。ガチでいくならどの辺り狙うべきなのかなぁ……狼が多くて意見が分かれるのが常なので、恋村狼が強いのかも。狙っては出来ないけど。
 まぁ、あそこでまなめさん恋人はなんつーかお約束過ぎて逆に笑えましたがw

・しんざきさんのがいすと○
 あれと出水さん襲撃は、正直やっちゃった感がありますね。
 他の方の感想読むと出水さんは吊りに持っていける、という感想がありましたが、むしろ俺はがいすとさんへの○の方が失敗だったような気がするんですよねえ。
 がいすと○によって狩人があぶりだされたわけですが、そもそも、あの時点ではまだ狼5だったはずなので、がいすとさん切ってtera_さんと信用度対決した方が(tera_さんのCOが微妙だったし)良かったと思うんですよね。
 確かに、その後tera_さん吊った時に人間判定出たり、襲撃されたりすれば「あれ?」となるんだろうけれども。吊り数は幾つか無駄に出来たはず。
 
GM霊能の是非
 GM霊能について、一部「強すぎる」「人狼のゲームとしての機能を破壊している」という意見が出ているようですが、あれがなかったらなかったで、狼はかなり優位に立てると思いますので、俺はあった方が良かったと思います。
 ただ、狼側がハードモードになるのも確かで、これを解決するには霊能複数人か、或いは見習い霊能のような役職を設ける事で回避できないかなぁ、などとひっそりと思ったり。
 究極の人数だと、霊能一人は厳しいので、何とかそれを増やす方法があればいいのですが……。

・P.I考察
 能力が使えるんだか使えないんだかよくわからない、究極の役職の中でもかなりの微妙さを誇る役職、P.I(超能力研究者)。
 正直なところ、いくら考えても「使いどころがねえなあ」という感じなのですが……せっかく今回P.Iになったわけですし、一応、幾つか考えを書いておきます。
 ……あ、先に言っておきますと、多分長いけど大したことないです。すみません。

1.P.Iは役に立たない!
 P.Iは、確かに狼かどうかを見通すことが出来ます。
 しかし、それは「三人の中の誰かが狼」ということがわかるだけ。「誰が狼なのか」「三人中何人が狼なのか」という確定的な情報は少しも提供されません。
 もし能力を発動してその中に狼が発見された場合、果たしてその三人をローラーする価値はあるのか? 
 答えは否。
 何故なら、P.Iの能力の対象者をローラーする場合、"必ず"三人ともローラーしなければならないからです。「1狼」なのか「2狼」なのか「3狼」なのか。それがわからない。なら、3人全てをローラーするしかない。これははっきりいって、無駄すぎます。
 
 こと「狼を見通す」という役割において、P.Iの能力は全く役に立ちません!

 P.Iは、まずはこれを意識するべきです。
 P.Iがもし『狼を見つける』という目的を持って能力を使用する場合、それはゲーム後半、人数が10人以下になった時にしか役に立つ使い方は出来ないでしょう。

2.なら、P.Iの能力とは何なのか?
 狼を見通せるP.Iの能力。しかし、これが役に立たないことは今述べたとおりです。では、この能力はどうやって使うべきか。
 ここで考え方を変えてみましょう。
 P.Iの能力は、実は「村人」を見つける能力なのです!
 
3.村人を見つけるための能力発動
 先に述べたとおり、P.Iの能力は、3人の中に「狼」がいるかどうか判定するものです。「誰が狼なのか」「三人中何人が狼なのか」という情報は手に入りません。
 しかしこれは、逆に言えば、「三人のうち二人の身元がはっきりしているなら、残り一人の身元もはっきりする」と言う事を意味しているのです!

 例えば、
白灰白
 ↑のような状況で真ん中の灰に向けてP.Iを撃ちます。
 判定結果は「狼はいない」でした。
 この際、真ん中の灰は人狼でないことが確定します(妖術師などの狼勢力である可能性はあります)。
 逆に「狼はいる」であった場合、灰=狼だと言う事が浮き彫りになります。即吊れます(但し、白灰白の真ん中が狼、などというのは、かなり運がいい場合だと(個人的には)思うので、「出ればラッキー」くらいに考えておいてください)。

 さて。
 村も後半になると、怪しい面子、灰の面子、白い面子などがはっきりと分かれだしてくる頃です。比較的白い面子は良いでしょう。怪しい面子は、当然ながら吊りの対象になることでしょう。
 しかし、「灰の面子」はどうでしょう。
 明らかに怪しい、吊りたい相手が居る……けど、なんだかわからない灰もいる。もしこっちが狼だったらどうしよう――終盤の村は、必ずこのジレンマに悩まされます。
 そこで、P.Iの能力の出番です。
 P.Iは、状況さえ整っていれば、この「灰の面子」のベールを剥ぎ取ることが出来るのです。それによって、灰というノイズがひとつ取り除かれ、村はよりクリアな思考で狼を探し出すことが出来る、というわけです。
 
 はっきり言って別にどうでもいい能力です。刺身のツマみたいなもんです。灰の身元が一人ばっかりわかったからといって、全滅する村は全滅するでしょう。しかし、それによって助かる村も出てくるでしょう。そんなもんです。

4.対抗P.ICO
 P.Iに対抗が発生する場合は、以下の場合が考えられます。

1.相手が能力を発動している場合
2.自分が能力を発動している場合
3.どちらも能力発動済みな場合
4.どちらの能力も未発動な場合

 1については簡単で、自分のCOが先にしろ後にしろ、「自分はこういった理由から現状で能力発動をするのは不利と思ってしていなかった」ということを説明しつつ、相手吊りを推奨しましょう。
 P.Iの仕事は終わっているはずなので、相手は文句が言えないはずです。相手に●が出ればその時点で自分が真確定します。ローラーされることはないでしょう。
 
 2については1とは逆で、率先して自分が吊られる必要があります。但し、その場合はローラーをするように村に推奨しましょう。仕事が終わったP.Iは特にすることもないので、自分の命で狼が吊れる、あるいは狂人などのノイズが減らせるのであれば安いものです。
 
 3、4については、おとなしくローラーされましょう。能力が発動したP.Iについて、その真贋を確かめる術はありません! 
 3の場合は、P.Iの結果はないものとして考えてほしい、ノイズにしかならないから、と言う事を村に伝えましょう。真っぽく見られて、相手を先に吊れればしめたものです(但し襲撃されます、多分)。
 4の場合は、もうどうしようもありません。対抗二人で示し合わせ、出来るだけ情報が引き出せそうな位置に能力を発動させ、その結果を村に伝えましょう。
 自分が黒引き、相手が白引きの場合は最低一匹は狼が吊れます。
 自分が白引き、相手が黒引きの場合は、残念ながら村の吊り手が無駄に消費される恐れが高いです。
 どちらも白引きなら、確白が出来上がります。悪くない結果でしょう。
 
5.まとめ
 22日の究極では、P.Iはさっさと能力発動した方がいい、というような流れになりましたが、実際のところ、P.Iの能力は後になればなるほど効果が高まるものだと思います。
 しかし、効果が高まると言っても過剰な期待は禁物です。
「あれば嬉しい、けどなくても何とでもなる」という能力。それがP.Iという役職の立ち位置です。自分が狼を見つけるんだ! などという高い志と誇りは捨て、「No.1よりNo.2」の精神を胸にナイスアシストを目指しましょう!
 
 以上、つたないながらもP.I考察でした。


――

 長くなりすぎたので、究極後の村はまた今度。