「君、影薄いね」と貴方は言った

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与えられた手がかりを元に君だけのオリジナルストーリーを組み立てよう! レトラ誕生祭2024考察

・最初に

 冒頭は自語りです。そこそこ長いので興味ない方は「※※」までスクロールしてください。

 

 

 まずはサラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん、21歳のお誕生日おめでとうございます。去年に続き、誕生日をお祝いできることを、心から嬉しく思います。

 さて、ここでは2024年11月11日に行われた、レトラ誕生祭リサイタルにて、そこで語られた「ストーリー」を、私なりに組み立てていきたいと思います。

 

 これから語るストーリーは、本来、こうしてブログに書き残すほどまとまったものではありませんし、人様にお見せできるほど自信もありません。実のところ、私は今回のリサイタルについて、こうした試みを行うつもりはありませんでした。私は考察や解釈は好きなのですが、得意ではないからです。

 

 では、なぜこうしてブログを書き残すことにしたのか?

 理由はふたつあって、ひとつは、レトラさんが「曲の解釈は自由に行える」(意訳)とおっしゃっていたこと、もうひとつは、今回のリサイタルで、レトラさんの2曲目のソロ曲、「きみの一等星」が発表されたことです。

 

「きみの一等星」自体は、個人的には非常にストレートな曲であり、あまり深い解釈を必要としない曲だと思っていました。これは、「曲に深い意味が込められていない」という意味ではなく、この曲の本質的な部分、つまり「孤独を感じる誰かに、「きみは独りじゃない」と伝えたい」という部分にとって、曲自体の細かな解釈は、むしろ邪魔になると考えるからです。

 

 しかし、このリサイタル全体にレトラさんがテーマを設定しているなら、2曲目がここで発表されたことにも意味はあるはず。であるなら、曲を届けていただいた側として、その「意味」について向き合わなければ気が済まないな、と考え直し、こうしてキーボードをカタカタとやることにしたわけです。

 

 11/12日現在、今日の配信でストーリーについての解説が入るかもしれませんが、まあ、間違っていようといまいと「いろいろな解釈がある」とレトラさんが言ったのでね。私は私なりにこう解釈し、ストーリーを組み立てた、という証として書き残しておきます。

 

 どんなストーリーを組み立てるのか? それは人それぞれだと思います。この選曲には、多くの手がかりが残されています。その手がかりを元に、君だけのオリジナルストーリーを作って「きみの一等星」に辿り着こう! これはそういうゲームです。

 

 さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

 

※※

 

・はじめに

 今回のセトリは、次の6曲でした。

 

・Misty Love 電音部(アザブ)

・アイロニ すこっぷ

・ホントウノワタシ 田中琴葉

・シルエット 田中琴葉

・ハナムケのハナタバ コメティック

・きみの一等星 レトラ

 

 今回のリサイタルに一連のストーリーがあるとして、そのストーリーの主役を、「レトラさん自身」と考えるのは、個人的には少し安易に感じます。そもそも、曲の解釈は千差万別なわけですから、その解釈を「実在する人物」に当てはめるのは、危険で控えるべき行為でしょう。

 

 とはいえ、これまでのレトラさんを知っていると、どうしても「主役」の境遇が、レトラさん自身に重なってしまう部分があるのは事実です。そこで今回は、レトラさんに少し似た境遇を持つ「少女A」がストーリーの主役だということにします。

 

・構成として

 基本的には、過去から順を追い、未来に続くストーリーが語られたと感じました。

 各曲はそれぞれ、レトラさんが選んだテーマを元に選曲されているそうです。以下、ひとつずつ見ていきます。

 

・Misty Love

歌詞

s.awa.fm

 

 テーマは「未練」

 最初から、非常に激しい、ドラマティックな曲ですね。

 正直に言うと、この曲はテーマと歌詞の関連性を見出すが、他の曲と比べてかなり難しく感じました。というのも、他の曲が比較的、「少女Aの内面」にフォーカスされていると感じる一方、この曲の歌詞は、明確に「あなた」に向けられていると感じるからです。

 

「過去から順を追い」と言っておいてなんですが、この曲を「最も過去」とするのは、少し違和感があります。そこで少し考えた結果、この曲は少女Aの「現在」だと仮定することにしました。

 

 ステージの幕があがり、ひとりの少女が激情を歌い上げる。

 激しく、ドラマティックなその歌に、観客は驚き、「この少女は、いったいどんなストーリーを持っているのだろう?」と興味を持つわけです。

 

 そう考えると、このMisty Loveという曲は、少女Aの物語のはじまりを告げるにふさわしいように感じます。

 

 Misty LoveのMistyとは、意味合い的には「霧の中」とか「霧のように曖昧な」、Loveはそのまま「愛」ですから、「霧に隠れた愛情」とか、「曖昧な愛情」という意味になるでしょうか。

 

 この曲からは、長い間、少女Aが自分に向けられる愛情を信じられず、かといってそれを嘘だと拒絶することもできない、「信じたいが信じられない」という葛藤の中にいたことがうかがえます。

 

 少女Aは、自分に向けられる「あなた」の愛情に臆病でありながら、強く「あなた」を求めていました。そして、何らかのきっかけ――歌詞をそのまま受け取るなら、「自分の元から、「あなた」が去ってしまう」という状況に直面するに至って、ようやく、霧の中にあった自分の本心の輪郭に気づいたのでしょう。とうとう、少女Aは「弱い私」と決別し、自分の心に素直になって、前に進む決意をした……そういうストーリーが思い浮かびます。

 

「あなたの手に触れてからは~甘えていたの」「不意に落ちた涙が~抱えていた」=少女Aが「あなた」と向き合わず、本心を隠し、それでいながら向けられる無償の愛を心地よく感じていたことがうかがえます。

 

「「あなただから好き」だなんて~私は何も変われない」=決意をした今になっても、少女自身、自分の本心がどういったものなのかを完全には把握していないことがうかがえます。それでも、頭の中であれこれと言い訳していたところで、ずっと自分は変われない、だから一歩前に進むんだという「弱い自分」から変わろうという強い意志を感じます。

 

「寄り添える今が大切だって気づいた」「心から信じ合えるあなたがいつも側にいて」=「あなた」は少女Aに寄り添う存在であったことがわかります。少女Aも、自分が前を向けるようになったのは、「あなた」がいつでも寄り添ってくれていたからだと気づいています。このことが、「未来」へと繋がっていくわけですね。

 

・アイロニ

歌詞

utaten.com

  

 テーマは「哀愁」。寂しく、物悲しい気持ちという意味ですね。

 ここからは、少女の「過去」に場面が移ります。

 

 歌詞全体からは、少女が多くの機会を与えられ、しかしそれは、心から望んだものではなかった、ということが繰り返されてきたことがうかがえます。例えば、「歌う機会を与えられたけれど、「歌」そのものは必要とされていなかった」とか、そういう感じでしょうか?

 

「うまくいきそうなんだけど~ドン底まで突き落としてよ」=少女は多くの失望を経験し、表面的にはそのことに慣れ、現実を諦めてしまっています。しかし、心のなかでは何度も期待し、そのたびに失望することを繰り返していて、もう疲れ切ってしまっています。

 

「答えなんて言われたって~もうわかんないよバカ!」=少女が失望するたびに、周囲は彼女を慰めたり、経験則に基づいたアドバイスを与えます。しかし、そんな言葉は、少女にとっては空虚で薄っぺらいものに聞こえてしまっています。

 

 彼女の悩みは彼女だけのものであって、誰にも理解できません。「わかったふり」をした慰めの言葉やアドバイスは、「誰かの答え」ではあるかもしれないけれど、「自分の答え」ではないと考えているのでしょう。

 

「散々言われてきたくせに、なんだまんざらでもないんだ」=あとに続く歌詞を考えれば、「難しく考えすぎじゃない?」とか、「もっと割り切ったら?」とか、その類のことを言われてきたのでしょうか?

 

「簡単に考えたら楽なことも~もう泣き疲れちゃったよ」=少女Aは、本格的に「諦める」ことを覚えます。「現実はそんなものだ」と受け入れ、淡々と与えられた物事をこなし、期待しないで生きたほうが、疲れることもないし、楽だからです。

 

「きれいごとって嫌い~もう触んないでヤダ!」=ところが、そんな彼女に寄り添う存在がいます。「君」です。「君」は彼女の疲れた様子を心配し、慰めの言葉をかけてくれます。それは「星が僕らを見守って」=「たとえ彼女の努力を、期待を、失望を、悲しみを、諦めを、誰も見ていなかったとしても星は見ているよ、だから無駄ではないよ、いつかきっと報われるよ」というような言葉だったのでしょうか? お前の苦労をずっと見てたぞ。しかし、もう誰かに、なにかに期待することに疲れ、諦めてしまっている彼女は、こう返してしまいます。「(星は)夜しかいないじゃん」

 

 期待すればまた裏切られる。疲れるのはもうゴメンだ。

 でも、本当は諦めたいわけじゃない。優しさを向けられれば、それにすがりたくなってしまう。何度でも期待し、何度でも打ちのめされ、惨めな思いをする弱い自分を認めたくなくて、彼女は「嘘の自分」を演じます。

 

「アイロニ」が「アイロニー(Irony)」を指すのであれば、それは「反語」という意味を持ちます。ここで語られる諦めや失望、絶望も、「期待したいこと」の裏返しなのでしょう。

 

「未来」の彼女は、「星」とは実際の星ではなく、彼女に寄り添い、見守ってくれていた「誰か」であることをわかっています。自分もそうなりたいと志した「未来」の彼女は、「星は夜しかいない」と「君」に言ったことを、どう考えているのでしょうか? 本筋とは関係ありませんが、非常に気になりますね。

 

・ホントウノワタシ

歌詞

www.uta-net.com

 

 テーマは「変化のきざし」

 時間は進み、少女Aにも環境の変化が訪れます。

 歌詞の雰囲気から、彼女は以前にいた場所とは違う環境に移ったように感じます。

 

「「大丈夫、君は強い人だから」と~「じゃあね」って笑った」=新しい環境で、彼女は「強い自分」を演じていることがわかります。弱かった自分のことを、彼女は非常に嫌っています。

 

「言えない言葉たちで溢れて~変われない 変わりたいのになぜ?」=しかし、人の本質はそう簡単に変わるものではありません。彼女は弱い自分を捨て、変わりたいと何度も強く願いますが、その本質は、自分が嫌っている「弱い自分」のままです。

 

「小さく「ただいま」~膝を抱いたままで」=たとえ誰かと一緒にいるときに強い自分を演じられていたとしても、家に帰って独りになれば、嫌でも「弱い自分」と向き合うことになってしまいます。

 

 一度そうなってしまえば、もう何もすることができません。暗い部屋の中で、弱い自分への嫌悪感、変われない自分への悔しさと必死に戦いながら、「待ちわびてる 恋(まど)に訪れる光を」=自分が変わるための「きっかけ」を待つだけになってしまいます。

 

 しかし、それでも彼女は、以前の彼女とは違います。「繰り返して 今日より明日は強くなると ずっと 信じてゆける 私だから」=「今の自分を変えたい」という想いが、彼女の中で消え去ることはありません。

 

・シルエット

歌詞

www.uta-net.com

 

 誕生祭では、この曲はヴイアラ3人で歌われました。ですから、ストーリーを解釈する上でも、その点を反映しなければなりません。

 

 テーマは「復活」

 新しい環境で、少女Aにも仲間ができます。

 彼女たちにも、それぞれ抱える悩みや葛藤、弱さがありました。

「誰かの影を重ねるだけ~だって強くもなれる」「ずっとそんなことを繰り返し~怖くなった」(愛夏・宇宙パート)=3人は、とても似た者同士でした。それぞれが「本当の自分」を隠し、「強い自分」を演じていました。

 

「誰になろうとも~顔を出す」(3人パート)=しかし、3人がいくら「強い自分」を演じていても、部屋に戻ってひとりになれば、今も変わらず「弱い自分」のまま。何も変われない情けなさに涙が溢れ、諦めの言葉を口にしてしまいそうになってしまいます。

 

「彼女は誰のせいにもせず~きっと闘ってたんだろう」=少女Aは、仲間たちをまぶしく想います。「私はずっと、自分が報われないことの責任を自分以外に押し付けてきたけれど、きっと彼女たちは逃げずに、自分と向き合って闘ってきたんだろう」。

 

「それは今までに演じてきた~纏う光はとても眩しくて」(愛夏・宇宙パート)=しかし、それは仲間たちにとっても同じでした。彼女たちはそれぞれ、「自分が弱い」と考えています。ですが、それはあくまで主観の話です。

 

「今の自分を変えたい」と考え、努力を続けてきた彼女たちは、とっくに自分だけの「光」を放っていました。自分で気付かないだけで、少女Aの放つ光も、仲間たちにとってはまぶしいものだったのです。

 

「誰にならずとも~もっと信じられるの?」(3人パート)=3人は仲間たちを見て思います。「強い自分」を演じなくても、自分は自分らしくあっていいんだろうか? そうなれば、もっと自分を信じることができるんだろうか?

 

「他の誰でもなくあなたに見つけて欲しい 今の私が纏う光」=少女Aには、「変わった自分」を見て欲しい「誰か」がいました。

 

「ちゃんと変わりたい~どうか見届けていて」(3人パート)=そして、それは仲間のふたりも同じでした。彼女たちには寄り添ってくれている誰かがいて、その誰かに、自分が自分として一歩を踏み出すその瞬間を見届けて欲しいと考えていたのでした。

 

「あの日飲み込んだ言葉を伝えに行く 私のまま光るよ」=彼女たちは、失っていた自分らしさを取り戻すため、ふたたび奮い立ちます。伝えたい「あの日飲み込んだ言葉」は、きっと諦めの言葉ではありません。

 

・ハナムケのハナタバ

歌詞

www.uta-net.com

 

 テーマは「過去との決別」

 正直に言うと、この選曲に意味づけするのは、非常に苦労しました。

 まず時間軸的な話ですが、この曲は一連のストーリーの中では「近い未来」に位置するのではないかなと思っています。つまり、このひとつまえに「Misty Love」が入ります。

 

 しかし、そうなると「Misty Love」で「あなた」に対する未練を情熱的に歌い、シルエットでは「私のこと見てて……」などと言っているわりに、この曲ではどう聞いても別れています。え? 別れんの? まあ、言われてみればそもそもMisty Loveで(「あなた」側から)別れそうだったけども……。

 この解釈では、聞き手として「あなた」側に感情移入しているので、この急展開に頭がついていかないわけですね。

 

 可能性としては、「そもそもMisty Loveの「あなた」は特定の誰かではなく過去の出来事そのもので、時系列的にはもっとも過去」とか、あるいは「この曲は、いずれ来る「あなた」との別れの場面」であるとか、色々考えられると思います。

 

 ここでは、ふたつのパターンを考えてみたいと思います。

 

A:別れた(あなたと)

 別れました。いや、歌詞的に誰がどう見ても別れている。だってハナムケのハナタバだもん。

 

「ワタシが見ていた世界~答えが出ない」=何と別れたのか? と考えたとき、順を追って考えていけば、それは「寄り添ってくれていた君」、「あなた」以外いないでしょう。

 

 優しさを信じられず、「嘘の自分」を演じているうちに、かつて同じものを見ていたはずのふたりの世界は、いつしか決定的にすれ違ってしまっていたのでしょうか? 少女Aの心からの言葉も、いつの間にか「あなた」には響かなくなってしまっていました。いくら言葉を尽くしても、「あなた」には、彼女の言葉の真意が伝わりません。

 

「隠しごとはなしだよ~嘘は下手だったね」=しかし、それでも「あなた」が彼女を想う気持ちは変わりません。「あなた」は今でも優しい。しかし、「サヨナラ ワタシとアナタの世界は もう交わらないけど」=別れはすでに決まったことであり、もうくつがえることはありません。

 

「頭に浮かんで消える ダメだったワタシ 全部いっそ無かったことに……」=少女の脳裏に、かつての自分が蘇ります。「君」の優しさに寄り添えず、「星は夜しかいない」とそっぽを向いた過去の自分。もしあのとき、素直に優しさを受け入れていれば、また違った結末を迎えていたのでしょうか?

 

「全然変わらないね~笑えたらいいな」=この別れはおそらく、関係が険悪になったからとか、そういう理由ではないのでしょう。ただ、同じものが見えなくなってしまった。同じ歩幅で歩けなくなってしまった。一緒にいることが難しくなってしまった。だから違う道を往く。そういう別れなのかもしれません。

 

 だからこそ、再会したときには、また笑いあいたいな。そんな淡い空想が頭をよぎるものの、「そんな空想 そっと空に放り投げた」=現実にその機会が無いことは、誰よりも彼女自身がよくわかっているはずです。

 

「ワタシたちの笑顔を ずっと忘れたりなんかはしないから」「そっとハナムケのハナタバを贈るよ」=どんな結末であろうとも、彼女が自分自身を取り戻し、前に進むことができたのは、他ならぬ「あなた」が寄り添ってくれたおかげだと、彼女はすでに気づいています。道を違えることになったとしても、その事実が消えることはありません。

 

 だからこそ、別れのときには涙ではなく、ハナムケのハナタバを贈ることがふさわしいと、彼女は考えているのかもしれません。

 

B:別れた(自分と)

 別れました。過去の自分とね。

 

 個人的にはこちらを採用したいと考えている解釈です。しかし、この解釈は全体的に、歌い方から受けるイメージを元にした解釈であり、歌詞を元に解釈したものではありません。ですので、論拠が薄いのが難点です。

 

 この曲のテーマである「過去との決別」とはなにか? を考えたとき、それは順当に考えれば「少女Aの過去」になるでしょう。過去は明確には語られていませんが、「アイロニ」時代の彼女を見れば、かつての自分にいい思い出がなかったことは、はっきりしています。

 

 しかし、本当に悪いことばかりだったのでしょうか?

 楽しかった瞬間もあったはずです。嬉しかったことも、期待に胸を踊らせたことも、純粋に喜んだことも。そのときの仲間たちと、夢について語り合い、大いに盛り上がったこともあったかもしれません。

 

 これまでは過去に囚われていた少女Aでしたが、ふと思い返してみれば、自分が思っていたよりも、当時の出来事のすべてが悪いわけではなかったと気付いたのかもしれません。そういう風に受け入れられるようになったのは、彼女の心が成長した証でしょう。

 

 しかし、もうあの頃に戻ることはできません。元の居場所はすでになく、以前の仲間たちももういない。かつての自分と現在の自分の道が交わることは、もう二度とありません。前に進むために、過去から抜け出さなくてはならないときが来たのです。

 

「ワタシたちの笑顔を ずっと忘れたりなんかはしないから」「そっとハナムケのハナタバを贈るよ」=たとえそうだったとしても、かつて自分たちが過ごした毎日は、楽しかった出来事は、決して嘘ではありません。無かったことにはできない、かけがえのない日々。そんな、もう二度と戻らない「過去」との別れに、せめてハナムケのハナタバを。

 

・きみの一等星

 

 時間軸的には、もっとも「未来」に位置する曲です。

 さまざまな人に支えられ、多くのことを経験した少女は、いつしか自分が人を支える側になりました。

 

「眠い目こすって~ひとりじゃ怖いよね」=少女はかつての自分を思い出し、広い世界の「誰か」に語りかけます。「そうそう、こういうことあるよね」「わかる、それって疲れちゃうよね」と、まるで軽い愚痴でも言い合うように。

 

「優しく強く一等星みたいに ずっと側にいられますように」=かつて少女は、「星が僕らを見守っている」という言葉の意味が理解できませんでした。しかし、多くのことを経験してきた彼女は、もうその言葉の本当の意味を知っています。

 

「私が導く光になる」=かつて、暗い部屋の中で膝を抱え、自分が変わるきっかけの「光」を待ち焦がれた少女。そのときの少女は、何にそれを見出したのでしょうか? それがなんだったにせよ、彼女は自分を導いてくれる「光」に出会い、そして今、誰かを導く光になろうとしています。

 

「孤独だなんて思わないで~全部全部知ってるよ」「だけど弱さをもう隠さないで~全部もうわかってるよ」=少女は知っています。「誰か」が努力していることも、それが報われずに悔しい思いをしていることも、その悔しさを隠して、「効いていないフリ」をしていることも。たとえ直接、目にしていなくても、少女は「そういう人」がいることを知っているのです。そして、そういう人が「誰にも理解されない」という孤独を感じることも理解しています。

 

 少女は歌を通して、星よりももっと直接的に、そういう「誰か」にメッセージを送ります。「私が側にいるよ」という、短いながらも優しいメッセージを。

 

「強くなれるんだ誰だって 長くて遠い道のりだとしても」=「変わりたい」と願い続け、それでも長い間、変わることができなかった少女。ときには、諦めの言葉を口にしてしまいそうになりながらも、長い時間をかけて変わることができました。だからこそ、「誰でも強くなれるよ」と励ましのメッセージを送ります。

 

 個人的な感想としては、少女にとって、おそらくこの言葉は真実ではありません。「強くなれない」人間も当然います。少女にはそれがわかっているはずです。

 しかし、この言葉が真実かどうか、実際に強くなれるかどうかは、大きな問題ではないのです。それは、この曲全体に言えることです。

 

「塞ぎ込んでみたって朝は来るから~背中押すから」=少女にとって重要なのは、不安なとき、寂しいとき、悔しいとき、苦しいときに、「あなたは独りじゃない」と寄り添うこと。そして、誰かが一歩踏み出す「手伝い」をしてあげることです。

 

 疲れ切って、現実を諦めてしまい、足を止めてしまった人に優しく寄り添い、新しい一歩を踏み出す手伝いをしたい。

 

 それが拒絶されることもあるでしょう。一歩踏み出した結果、上手くいかないこともあるでしょう。「どうして手を貸したんだ」と、恨まれることすらあるかもしれません。

 

「落ち込んで迷って そんな日もあるけどもう諦めない」=寄り添い、励まし、背中を押すことが、いつも受け入れられ、感謝されるとは限りません。しかし、それでも彼女は諦めません。それが、多くの優しさに支えられてきた彼女の出した「アンサー」なのでしょう。

 

 彼女が答えを出したように、この曲を聞く人も、たとえ少し休んでもいい。しかしいずれは、自分が本当にやりたいこと、成し遂げたいことを見つけ出し、ふたたび歩き出して欲しい。そういう少女の願いが、この歌には込められているように感じます。

 

以上。

ヴイアラPDCA 10月評価(厳しめ) レトラ編

 さて、今月もこの季節がやってまいりました。ヴイアラPDCAのお時間です。
 今月ですが、全体的に普段に比べれば厳しめの評価となりました。というわけで、評価を始めたいと思います。
 評価に関しては、あくまで1リスナーの評価であり、偏った物の見方であるという点に留意してください。

 

 

 10月の目標は「ヴァロラントでゴールドに昇格」「プランクを中心にしたトレーニングの継続・報告」でした。
 
 まずお伝えすると、今月の評価は「1」です。
 
 そもそも、今月は大半の期間を病気療養のために使っており、評価のステージに上がっていません。そして個人的に、このことを軽く考えて欲しくありません。
 
 今年、レトラさんは非常に運が悪く、致命的な、そうでなくても、一歩間違えれば致命的になりかねないタイミングで病気にかかっています。TLS後に新型コロナにかかり、プロミ前に帯状疱疹になり、ぶいぱれ、デミカツコラボ前に喉が潰れるような風邪にかかりました。
 
 2024年3月までを候補生時代の一区切りとし、2024年4月からを新しく活動に取り組みはじめた期間と考えた場合、4月から10月までの7か月のうち、2か月近くを病気療養にあてていることになります。これは決して短い期間ではありません。レッスンにしろ、何らかの活動にしろ、多くの機会を失っています。
 
 また、単純に見ている側として安心できません。先日のアイカツアカデミーさんとのコラボでは、非常に素晴らしい歌声を披露していただきましたが、直前までレトラさんのコンディションがどのような状態なのかがわからず、ファンとしては非常に不安を覚えました。
 
 レトラさんは不摂生の影響なのか、生まれつきのものなのか、身体が弱く、一度病気にかかると非常に長引く傾向があります。そして今年は、病気にかかるタイミングがとても悪い。こういうことが続くと、次第に「いざというときにダメになっているかもしれない」という印象がつき、「期待できない人材」と思われてしまうのではないかと心配しています。
 
 デスクワークであれば、多少体調が悪かろうが仕事をこなすことは出来ますが、配信業、アイドル業は身体のコンディションがパフォーマンスの出来に直結することを強く意識してください。
 
 ファンとしてレトラさんのことは応援していますが、「直前にコンディションを崩すせいで、パフォーマンスがいつも出たとこ勝負」みたいなドキドキ感は、全く求めていません。
 
 もちろん、レトラさんは普段から、十分健康面に配慮していらっしゃると思いますが、それは私を含め、リスナーからは見えません。よって、今出ている「結果」だけを見るしかありません。
 レトラさんにはまず、健康管理、うがい手洗いの徹底など、生活面を見直していただきたいです。

ヴイアラPDCA 10月評価(厳しめ) 上水流宇宙編

 さて、今月もこの季節がやってまいりました。ヴイアラPDCAのお時間です。
 今月ですが、全体的に普段に比べれば厳しめの評価となりました。というわけで、評価を始めたいと思います。
 評価に関しては、あくまで1リスナーの評価であり、偏った物の見方であるという点に留意してください。

 

 

 10月の目標は、「たくさんの方ともっと仲良くなりたい」「コラボ相手やそのファンの人にも楽しんでもらえるようにおもてなしの心で臨む」「配信やSNSでプロデューサーとコミュニケーションをとれるように心がける」でした。
 
 さて、先にお伝えしますが、今月の評価は「2」です。
 理由は次の通りです。
 
 まず「たくさんの方ともっと仲良くなりたい」ですが、10月は多くのコラボ配信があり、交友関係を広げる取り組みに積極的な姿勢がうかがえます。一方で、そのコラボ配信で「おもてなしの心」を発揮できていたかというと、かなり疑問です。
 
 ここでいう「おもてなしの心」ですが、宇宙さんの配信を拝見した限りでは、「自分ではなく相手を引き立て、面白く展開させる心構えを持つ」という意味だと解釈しています。
 
 正直なところ、この部分は「まるで普段の配信と変わらない」という感想です。むしろ、周囲から甘やかされる場面が多く、どちらかといえば「おもてなしされる側」であったことの方が多かったように思います。
 
 もっともこれは、コラボ配信が宇宙さんにとって新しい取り組みであり、手探りしながらの配信であったことを考えれば仕方ない部分もあります。実際、月の後半のコラボでは、コラボ相手のトークの拾い方、アシストの出し方が少しずつ上手になっているように感じました。
 
「配信やSNSでプロデューサーとコミュニケーションをとる」に関しては、宇宙さんがもっとも得意な分野であり、いまさら私から何かをお伝えすることはありません。強いて言えば、「もうすっかり出来るようになっているので、『プロデューサーとのコミュニケ』という目標は立てる必要がないのでは?」ということくらいです。
 
 今月の評価でもっとも重要視したのは「おもてなしの心で臨む」の部分です。申し上げた通り、この部分についてはよくなっていく兆候はあるものの、現状では「できていない」と判断します。今後の取り組みに期待します。

ヴイアラPDCA 10月評価(厳しめ) 灯里愛夏編

 さて、今月もこの季節がやってまいりました。ヴイアラPDCAのお時間です。
 今月ですが、普段に比べれば厳しめの評価となりました。というわけで、評価を始めたいと思います。
 評価に関しては、あくまで1リスナーの評価であり、偏った物の見方であるという点に留意してください。

 

 

 10月の目標は、「9月の活動で広がった視野をもっと広げる」「愛夏らしさをバージョンアップさせる」「チャット数1.5倍」「腹筋3580回」でした。
 
 さて、先にお伝えしますが、今月の評価は「2」です。
 理由は次の通りです。
 
 まず、「チャット数1.5倍」「腹筋3580回」ですが、前者に関しては有志の方がカウントしてくれていて、約1.49倍だったそうです。これはお見事でした。後者に関しても愛夏さんの自己申告にはなりますが、達成したということにします。
 
 一方、「視野をもっと広げる」「愛夏らしさをバージョンアップさせる」という点はどうだったかというと、個人的な感想では、これはあまり上手くいかなかった、あるいは失敗してしまっているように感じています。
 
 愛夏さんが「自分の世界観を構築すること」や「配信そのものの完成度を高める取り組み」に熱心であることは、配信を見ていれば誰でも察する部分だと思います。個性が重要な界隈ですから、自分のカラーを強めていく方針は間違いではなく、この部分に問題は感じません。
 
 しかし、これは「常に自分を客観視し、面白い方向に成長できる」ことを前提にしています。
 
 愛夏さんの場合、「愛夏さんらしさ=自分という世界観」を追求しようとするあまり、非常に視野が狭くなってしまっている印象を受けます。特にエルデンリングの初回~2回目はその傾向が強く出ているように感じました。
 
 例えば、ダークソウルでは、いわゆる「縛りプレイ」が非常にウケが良く、配信が大いに盛り上がりました。しかし、エルデンリングでは、その「縛りプレイ」の成功体験が忘れられないのか、それとも生来の負けん気が顔を見せたのか、またはただたんに面倒くさかっただけなのか、使えるはずの要素を使わずに意地になり、それを指摘するコメント欄にイラつきを見せる場面がありました。
 
 また、ダークソウルからそれほど日を置いていないにも関わらず、できていたはずの「アイテムのステータスをチェックしたり、フレーバーテキストを読んで世界観に触れる」という部分ができなくなってしまっていました。こうした部分が素なのか、それとも「灯里愛夏というキャラづくり」の一環なのか、個人的に判断をつけかねていますが、いずれにせよ視野は確実に狭まっている印象を受けます。
 
 コメントに従う必要など全くありませんが、「自分のやりたいこと」を優先してゲームシステムをおざなりにすることは、見ている側にとっては「つまらない」、あるいは「期待できない」という感想に繋がることに留意してください。
 
 個人的に、愛夏さんが配信にかける情熱は高く評価していますし、同接の数字もそれをあらわしたものになってきていると考えていますが、最近の愛夏さんは少々その情熱、はっきり言えば「”灯里愛夏”としてあるべき姿」「事前にイメージした配信の段取り」の堅持に力を入れすぎているように感じます。一度、肩の力を抜いてみてはどうでしょうか?

10/18 上水流宇宙さんのメン限を受けて、中間評価についての私見

 10/18、上水流宇宙さんのメンバー限定配信にて、久しぶりに中間評価への振り返り配信がありました。そこで、いくつか思うところがあったので、私の意見をまとめておこうと思います。

 本来、こうした文章は手紙にしたためてお送りするべきなのかもしれませんが、私は手紙は書きませんので、「もし書くとしたらこう書く」という形でブログに投下しておきます。

 

 これをもって、今回書かなかった中間評価怪文書欄の代わりとさせていただきたいと思います。

 はっきり言って、私のような素人の思いつきや考えは、宇宙さんにとっては「既に考えたことがあるよ」「これはぜんぜん見当違いだよ」という内容ばかりでしょうからお恥ずかしい限りなのですが、「また好き勝手に言ってるよ」と笑って許していただけますとありがたいです。

 

大きく分けてこんなことが書いてあります。

 

■はじめに

■大前提として、中間評価は敷居が高い

■「総投票数が伸びない」ということについて

■「総投票数を増やす」ということについて

■「自分だけが必死になること」に対する懸念について

 

■はじめに

 中間評価の振り返り配信、ありがとうございました。

 いつも、中間評価はあれやこれやと長ったらしく書かせていただいているのですが、今回の中間評価は、点数だけを入れて終わらせてしまっていました。前回、中間評価の振り返り配信がなかったので、非常にモチベーションが落ちていたのです。そして、今回の宇宙さんの配信がなければ、「評価すること」に対するモチベーションが回復せず、次は月次目標に対する評価をしなくなり、中間評価の点数を入れることもなくなり、最終的には配信を見ることもなくなっていたかもしれません(私の中では、評価することと配信を見ることは、強く結びついているからです)。

 

 もちろん、ヴイアラの各種評価は、本来、リアクションを求めてするものではありません。しかし、投げたボールが受け止められ、どんな形であれ投げ返してもらえるのであれば、やはり人は嬉しいもの。そう考えると、中間評価に対する振り返りは、ファンサービスの一環なのかもしれませんね。

 

 こうしたコミュニケーションは、ファンを繋ぎとめる確かな絆になると考えています。逆に、このコミュニケーションを放棄すれば、次第にヴイアラに対して無関心になっていく人も出てくるかもしれません。将来的には放棄せざるを得ないとしても、今はまだその時ではないと思っています。

 

■大前提として、中間評価は敷居が高い

 まず大前提の話になりますが、中間評価はユーザーにとって、非常に敷居が高い取り組みです。「点数を入れるだけでも」といっても、既にヴイアラには2024年10月時点で、1年半以上の歴史があるわけです。そこに入り込んでいって「評価する」というのは、気後れしてしまって当然です。

 ポイント評価とそれ以外の評価(強み、弱みなどです)を分けて欲しいというのは、前回の中間評価ころから目立ち始めた意見ですが、私もこれに賛成です。しかし、これは宇宙さんの一存で決められるものではないでしょうから、とりあえず脇に置いておきます。

 

■「総投票数が伸びない」ということについて

 今回の中間評価で、宇宙さんはチャンネル登録者数の増加に対して、中間評価の総ポイント数の伸びが非常に鈍いという結果になりました。これは、伸びた分のユーザー層が「初見・ライト層」に非常に偏っているということを表しているのではないかと思っています。

 例えば、朝活で獲得した層は、たまたま朝に見かけて気軽にチャンネル登録をしただけで、最後まで配信を見ていないかもしれません。そもそも、チャンネル登録したことも忘れて、二度と見に来ないかもしれません。そういう人に「評価してくれ」といっても無理な話です。これは仕方のないことです。

 チャンネル登録者数が増えれば増えるほど、この傾向は強くなるはずです。ですから、「増えた数字のわりに……」と考えていらっしゃるのであれば、まずは「そういうものだ」と割り切ることが必要かもしれません。

 

■「総投票数を増やす」ということについて

 さて、では「総投票数を増やす」にはどうしたらいいのでしょうか? 私は素人ですから、それに対する明確な答えは持っていません。ですから、あくまで個人的な考えとして、いくつか挙げておきます。宇宙さんが指針を立てる際のフックにでもしていただければ幸いです。

 

・「チャンネル登録者」を増やす

「「総投票数が伸びない」ということについて」で言ったことと矛盾するように思われるかもしれませんが、やはり、数は力です。あなたの配信には面白さがある。気軽に見にきた人だったとしても、あなたの面白さ・魅力に気付く人は必ずいます。それはもしかしたら、100人に1人かもしれません。それでも、確実に増えはします。100人が100人、あなたの配信の面白さに気付かないということは、絶対にありません。

 もし仮に朝活配信で100人に1人、評価してくれる人が増えるとして、「今回は、前回より評価してくれる数を100人増やしたい」と考えるのであれば、登録者を(朝活だけで)1万人増やせばいい。そういう目標の立て方をすると、「そのために何をすればいいのか?」が組み立てやすくなるかもしれません。

 

・配信を2種類に分類して考える

 とはいっても、「評価者を100人増やすために、朝活だけで登録者を1万人増やす」というのは、現実的に考えてかなり難しい話です。ですから、配信の「種類」を分けて考えてみるのはどうでしょうか?

 

・チャンネル登録者を増やす「朝活」(便宜上こう呼びます)

・ファンを増やす「夜配信」(こちらも便宜上こう呼びます)

 

 石川社長の掲げた「チャンネル登録者数10万人」という目標がある以上、「登録者数を増やす」配信に積極的に取り組むのは、決して間違いではありません。実際に登録者が増えている以上、この取り組みはまだ続けていくべきだと思っています。

 しかし、「朝活」でチャンネル登録してくれた人は、あくまで「上水流宇宙さんにちょっとでも興味がある人」であって、「上水流宇宙さんのことが好きな人」=ファンではありません。ですから、中間評価をしてくれるかというと、99%の人はしないでしょう。

 

 中間評価に協力してくれる人は、少なくとも「上水流宇宙さんのために手を動かしてもいい」と思ってくれる程度に、宇宙さんのことが好きな人のはずです。そういう人を作るには、やはり、ある程度の「時間」が必要になるというのが私の意見です。

 

 ここでいう「時間」の意味はさまざまです。単純に「宇宙さんと触れ合う回数」という意味もありますし、「リスナーの時間」という意味も含んでいます。仮に私が、朝の慌ただしい時間に宇宙さんの配信を初めて見たとして、「宇宙さんの魅力を十分に感じられるか?」と言われると、自信がありません。なぜなら、出かける準備に追われていて、それどころではないからです。

 

 そう考えると、「ファン」を増やしやすいのは、やはり「夜配信」ということになってきます。ですから、「ファン」を増やしたいのであれば、「夜配信」の質を高めていくという部分に注力すべきかと思います。

 

「質」とは何なのか? 言葉で表すのは難しいですが、個人的には、「配信のテーマに対して真摯に取り組む姿勢」だと思っています。

 何らかのゲームにしろ、ジャンル語りにしろ、特定のテーマを扱う以上は、「そのテーマが好きな人」が配信を見に来ることが予想されます。そういう人は、自分の好きなテーマに対して敬意を持って接してくれる人、真摯に向き合ってくれる人に強く惹かれるものです。そういう人を積極的に取り込んでいける配信を目指すといいかもしれません。

 

・配信のスケジュールを、もっと計画的にする

 宇宙さんの配信は、宇宙さんの多趣味さを反映したように多彩なジャンルに渡っています。これは素晴らしいことだと思うのですが、個人的に、「ちょっともったいないかな」と思うところがあります。それは、「シリーズものの配信が少ない」こと、そして、「シリーズものの配信間隔が開きすぎていること」です。

 

「鉄は熱いうちに打て」ということわざがありますが、シリーズものの配信は、やはりある程度、短期間で集中して行ったほうがファンを作りやすいのではないか? と感じています。いくら好きなゲームをやっていたとしても、いくら配信が面白かったとしても、次の配信が1ヶ月先では、「見に行こう」という気が薄れてしまうからです。

 

 逆に、間を置かずに配信する場合、短期間で何度も宇宙さんに接するわけですから、だんだん「宇宙さんの配信を見る癖」がついてくる。そうすると、「別な配信も見てみようかな」と思ってもらえるかもしれませんし、「宇宙さんが言うならポイントだけでも評価してみようかな?」となってくれるかもしれません。

 

・「自分といえばこれ!」を決める。テーマを絞って一定期間続ける

 宇宙さんは、「自分の配信といえば”これ”というものを挙げてください」といわれたとき、何が思い浮かぶでしょうか?

 

 愛夏さんにしろ、レトラさんにしろ、「~といえばこれ」という配信テーマがぱっと思い浮かびます。一方で、宇宙さんはいろいろなことができてしまう反面、「これ」という配信テーマがなかなか思い浮かばないな、と思っています。

 

 アーマード・コアエースコンバットのようなゲーム?

 東方STG

 ASMR?

 お絵かき?

 麻雀?

 コラボ企画?

 好き語り?  

 

 どれも宇宙さんが得意とするテーマです。しかし、現状はあれもこれもと手を付けてしまっていて、「リスナーを居着かせられていないのでは?」と感じています。例えばアーマードコアが好きな人は麻雀を見に来ない、麻雀が好きな人はお絵かきを見に来ない、といった具合です。

 前述の通り、一定期間は1~2種類のテーマにしぼって配信したほうが、そのテーマが好きなリスナーが繰り返し足を運んでくる確率が高くなり、リスナーを居着かせやすくなるのではないかな、と思っています。また、それとは別に「このテーマといえば自分!」というものをひとつ作り、通年で取り組んでいくと、固定ファンがついたり、配信者としての「次」の展望が開けたりしていくかもしれません。

 

・宣伝する

 宇宙さんは少し気が引けているようでしたが、やはり、「投票してください」という呼びかけは最も効果的だと思います。SNSでもそうですし、配信でことあるごとにアピールしていくのもいいでしょう。何なら、中間評価の期間中は、常に画面のどこかに「ポイントだけでも評価お願いします! 詳細は概要欄から!」のようなメッセージを入れておいてもいいかもしれません。

 

 以前、どこかで「配信の終わりに「高評価とチャンネル登録をお願いします」というだけで、どちらもだいぶ変わってくる」という話を聞いたことがありますが、やはり、してほしいことははっきり口に出すべきかと思います。

 

 SNSで宣伝する場合は、プロデューサーのTLSでの投票呼びかけが参考になるかもしれません。当時、プロデューサーは「いかに投票だけでもしてもらうか?」を考え、「投票だけならこんなに手軽で、こんなに簡単にできるんだよ」ということをアピールしていました。

 

 現状、中間評価の投票を呼びかける際には、「手軽さアピール」は必須だと考えているので、当時の事例が一定の指針になるかと思います。

 

・評価を継続させるため、出た結果に対してSNSで触れる、お礼を言う

 最初にも触れた通り、自分のアクションに対して、何らかのリアクションがあれば、人は嬉しく思うものです。中間評価振り返り配信もいいですが、ライトなリスナー層は基本的にSNSしか見ないと思いますから、出た結果に対してSNSで触れ、お礼を言うだけでも、評価の継続率が変わってくるのではないかなと思います(継続率を気にするのは、新しく評価者が増えても、継続して評価する人が減ってしまったら、総数は変わらないからです)。

 

■「自分だけが必死になること」に対する懸念について

 宇宙さんは、「ガツガツすること」に対して迷っていらっしゃるようでしたね。そのことに対して、少し思うところがありましたので、触れさせていただきます。

 

 確かに、「ひとりだけ宣伝する」ということには、多くの懸念点があります。

 例えば、上手くいかなかったとき、他のふたりももっと宣伝してくれたらいいのに……と不満に思ってしまうかもしれない。

 例えば、ひとりだけ積極的にアピールすることで、他のふたりと数字的な差が開きすぎてしまうかもしれない。

 例えば、熱量の足並みが揃わないことによって、他のふたりとの間に微妙な空気感が生まれてしまうかもしれない。

 

 宇宙さんが何を懸念していらっしゃるのか、それは私にはわかりません。

 ですが、個人的には、「宇宙さんがやりたいようにやったらいい」と考えています。3人にはそれぞれやりたいことがあって、常に同じ方向を向いているとは限りません。宇宙さんには、「数字」という部分に対しての強い上昇志向がある。その「自分のやりたいこと」「自分の得たいもの」を追求して活動した結果、他のふたりとの間に何らかの「差」が出来てしまったとしても、それは仕方のないことです。

 プロミで勝股Pが、「3人はユニットではない」と仰っていたと思いますが、であるならば、少なくとも「横一列ではないこと」に気後れする必要はないように思います。

 

 宇宙さんは韓国アイドルが好きとお伺いしています。韓国アイドルは、セルフプロデュースについて、日本より遥かに厳しくストイックだと聞いていますので、もしかしたら宇宙さんも、そうした韓国アイドルをお手本にして、もっとあれがやりたい、これがやりたいという理想があるのかもしれません。もしそうなのであれば、可能な限りやっていくべきです。

 

 宇宙さんには、持ち前の発想力がある。もっともっと、自分が思うように自分をプロデュースしてください。あなたの思う「最強のアイドル」像を見せてください。そのために必要なことであれば、何でもやってほしいと思います。

 

 今回の中間評価振り返り配信にしても、運営主導なのか、宇宙さん主導なのかはわかりませんが、もし後者なのであれば、次回以降も続けて欲しいです。「デビューしてから、中間評価の内容をダイレクトに受け取れるようになった」と仰っていましたが、であれば、それをフックにして配信内容を計画する(つまり、自主的に振り返り配信を行う)というのも、セルフプロデュースの一環として面白いのではないかと思います。

 

 以上。

上水流宇宙からの挑戦状に挑む 公転周期ガチ歌詞解釈

 上水流宇宙さんに挑戦状を叩きつけられたので、自分なりに公転周期の歌詞をガチで解釈することにしてみました。ちなみに、自信はまったくないです……難しいよこれ……。あと、4時間かかりました。中間審査とプロミスクショの時間が……。

 というわけで、以下、解釈という名の妄言、スタートです(ツイックスで投げたものを転記・補足したものです)。

 

※2024/10/5 「瑠璃色の空」と「ずっと!」コールについて追記しました。

 

※ ※ ※

 

「公転周期」の解釈は、そもそも解釈の方向性が宇宙さんから与えられていない上に、歌詞に使われている単語も短めなので、解釈が非常に難しく感じます。それでもやはり、言葉の選び方がSNSをイメージしているように感じました。

 

 とりあえず、解釈をする上である程度の指標がないとどうにもならないということで、まず「上水流宇宙」という”キャラクター”を自分の中に構築し、そのキャラクター性に沿って解釈を行うことにしました。ですから、「現実にいる」上水流宇宙のキャラクター像とは、もしかすると多少異なる部分があるかもしれません。あくまでこれは、私の中に構築された「上水流宇宙」を元にした解釈です。

 

 また、個人的な見解ですが、3人のソロ曲には、共通するテーマとして「候補生時代の1年の経験」と「未来への期待や希望」、あるいは単純に「2023年-2024年3月31日までとそれ以降」という要素が盛り込まれているのではないかと思っています。

 こう考えるのは、ズマが本来作る予定がなかった「リローディング」を作る決意をした理由として、「今だから作れる曲がある」と周囲に説得されたからというのがあるからです。「リローディング」は、候補生時代に歌われた、「候補生になる前~候補生になって少ししてから」がテーマの曲です。であるなら、自己紹介も兼ねる(と思われる)初ソロ曲は、その地続きとなるテーマを持たせるほうが、「プロデュースする側の意図」として自然ではないでしょうか?

 

 「ともすれば、(中略)アイドル」は、前述のテーマが比較的わかりやすく歌詞に盛り込まれていますが、「群青イニシエーション」も同様だと考えています。

 

 例えば「初な夢が時に邪魔をして」は、自分がやりたかった理想とする音楽と「アイドル」とのギャップに悩んでいたことを、「日々続ける進化」~「乗り越えてゆくBorder line」は、候補生として生き残るために学び、分析し続けた日々のことを表現しているのではないか?

 

 後半の「よろめく感情」や「君が欲しがった言葉も 溢れだす本音でDrown out」「青褪めた空」は、どちらかというと暗い、否定的なイメージのある語句選びで、レトラが過去の経験から、後ろ向きになっていたことを表現しているのではないか? そして、そんな後ろ向きだった心を「鳴いて」=また震わせ、「秘めた想い」=歌うことの楽しさや情熱が思わず溢れ出るほどの強烈な経験があったのではないか?

 

「またとない~胸に刻もう」は、その経験、その光景が、レトラの中に忘れられない思い出として、しっかり刻まれたということを表現しているのではないか……と考えています(そして、その「経験」とは、TLSのSing My Songの部分を指しているのではないかと個人的には思っています)。

 

 このように、「ともすれば」「群オブ」に共通のテーマがあるということは、公転周期も同様に、こうした「候補生時代の経験」と「未来への展望」を持つ歌だろう、と決め打ちして解釈することにします。

 

 さて、ようやく本題に入りますが、先にざっくりというと、「公転周期」は表面上は「宇宙がリスナーに助けられ、いつしか辛さや不安を忘れて前を向くストーリー」だと解釈しました。「表面上」というからにはもう一つ解釈があるのですが、そちらについては、最後に触れることにします。

 

 まず「甘いざらめ結晶~醒めやまない」。この部分は、テーマに沿うのであれば候補生時代の経験だと考えるのが自然です。候補生時代、宇宙はよく「眠れないことがある」と言っていました。その原因には、過去の経験から来る苦しみや、月間投票のプレッシャー、未来への不安というものもあったでしょう。

 そんな「苦い夜」が、「甘いざらめ結晶」のようなメンション(=ツイックスでは@KamizuruCosmoのようなものをメンションと呼びますが、おそらくは元の意味の「言及する」「話題に挙げる」を指していると思われます)によっておまじないのように消えていく。もっとわかりやすくいうと、不安で苦しい夜にはエゴサをして、「上水流宇宙」に言及するpostに励まされ、勇気づけられていたということを表現しているのだろうな、と思います。

 

 「淡いコミュニケーション」とは、お互いに言葉を交わしはしないものの、リスナーが宇宙の配信やSNSでの発信を受け取り、宇宙に対して応援や感謝を返すという、直接的ではないながらも、たしかに宇宙とリスナーとの間に存在する「絆」を表現しているのだと思います。

 そうした絆を確認するたびに、「深い夜のテンション 醒めやまない」=深夜にもかかわらず、嬉しさやリスナーに対する感謝の熱が、いつまでも宇宙の中に残り続けたことを表現しているのではないでしょうか。

 

 次に「点線をなぞっていくように」~「あふれ出す」ですが……全然わかりません。マジでヒントください……。

 一応ですが、遥か昔、Twitterの「いいね」は「Favorite(=フェイバリット=ふぁぼ)」といって、❤ではなく☆でした。「流星をタップしてFalling 確かめる」は宇宙に対する声援をひとつひとつFavし、記録に残したいという願望と無理やり解釈もできますが、さすがに宇宙とは世代が違いすぎる……。謎。

 また、「永遠光っていくように~あふれ出す」は、宇宙を応援するリスナーひとりひとりの思い出(=ストーリー)が、宇宙の中では永遠に光り輝く宝物であり、リスナーに対する想いがあふれ出すほど高まっているということを表現しているのかとも思ったが、判断材料が少なすぎるので保留です。

 

「瑠璃色の画面越しの向こうに 触れない」。ここは、リスナーに対する気持ちがあふれ、止まらない様子を表現しているのではないかと思います。瑠璃色の画面とは、Twitterのデフォルトカラー(青ですが、そこは詩的な表現ということで……)を表現していて、言及してくれるリスナーへの感謝を、本来なら直接顔を合わせ、直接伝えたいにも関わらず、宇宙とリスナーは画面越しの関係を超えられない。それがもどかしい、という気持ちの表現だと推察します。

【追記】

 やはり、色の表現に関してはちょっと苦しいので別の解釈を考えると、「瑠璃色」は明け方の空の色を表現していて、「どこか」にいるリスナーを想って夜明けの空を見上げたときの情景を表現しているという可能性もあります。その場合、後半の「宙」は、宇宙にとってのリスナーが存在する場所を指しているということになるかなと。

 

「夜色を日々塗り変える声」とは、単純に配信でのでかい声のことを指していると思いますが、その大きな声で、伝えられない想いを画面の向こうにいるリスナーに届けたい、ということではないでしょうか。

 

「その先のまだ先さえも全部掴みたい きっと」。けっこう解釈が難しく、「まだ見ぬリスナーのことも捕まえたい」という意味かとも思いましたが、ここは「感謝を届けるだけでなく、その先……つまり、プロミや、ライブや、そういったもっともっと大きな夢と未来を、リスナーと一緒に経験していきたい」という願いだと解釈することにします。

 

「後悔しないリマインダーしちゃいな Follow me」は、ツイックスフォローやYouTubeチャンネル登録と、「絶対に”その場所”に辿り着く。後悔させないからついてきて」という強いメッセージをかけたものだと解釈しました。

 

「ずっと繋いで」~「ずっと描いていく」。ここら辺からはほぼ解釈には困らくなってきます。「繋いで」はリスナーに手を引かれ、導いて欲しいという願いを、「描いていく」は未来をリスナーと一緒に描いていきたいという願いを、そしてそれが「ずっと」続けばいいという願いを表現しています。

 

「輝け 今」は、かつての苦悩が反転する瞬間を表現していると思っていて、個人的にはここと「瞬け今」が、この曲でもっとも気持ちいい部分だと思っています。リローディングでは「嫌いで自分を塗りつぶしていた」宇宙が、自分の意志で、今この時を「輝け」と力強く願うというのは、暗かった世界が光で満ちるような爽快感を覚えます。

 

「泣いて 笑って 歩いていたい今日です」。ここも、かつての自分との対比パートであり、辛い思い出を抱えて泣くことが多かった宇宙が、ただ笑うだけでなく、泣くことも受け入れられる前向きな気持ちに「変わった」ことを表現しているように思います。

 

「そっと宙が流れていく」。ここらへんは、解釈に対する決め手がなく、判断できませんでした。ポジティブな決意を胸にした時にふと見上げた宙の情景に、言葉で表現できないさまざまな感情を詰め込んだようにも思えます。

 

「I just feel "Starry lights"」。Starry lightsとは「星空の光」のような意味で、直訳すれば「ただ星空を感じるだけ」的な意味になります。

 ただし、「Starry lights」で検索するとわかりますが、この単語は有名ダイヤモンドブランドの婚約指輪に使われている名称であり、最後の「そこへ行くよ」の「そこ」「どこ」なのかを考えると、意味深な語句選びと言えるかもしれません。

 

 さて、冒頭で述べた「もう一つの解釈」ですが、その前に「上水流宇宙」というキャラクターのいくつかの言動について触れておきたいところです。

 

 宇宙は普段から全面に押し出すことはありませんが、言動の端々から、リスナーに対して深い感情を抱いていることは察することができます。「私を一番推して欲しい」と思っていることは明白ですし、実際にプロデューサー(ファンネーム)に対する執着や想いの深さをちらつかせたことも一度や二度ではありません。そして、公転周期の解釈についての「またいずれ。まずは自分で考えてみてください」という不自然なはぐらかし。

 

 それらをトータルで考えたとき、つまり、この曲には宇宙からリスナーに対する、一種のラブソングなのではないか? という解釈が浮かんできたわけです。これが、「もう一つの解釈」です(さすがに「こう解釈できる」と断言するのはちょっとはばかられる解釈ですが……)。

 

【追記】

「なぜ2回目の「ずっと!」をコールして欲しいのか?」が不思議だったのですが、こうした解釈を採用すると、それにもなんとなく理由をつけることが出来てきます。

 公転周期は、基本的に上水流武宇宙の一方通行の想いを綴った歌詞です。ですが、最後の最後に「ずっと!」のコールを重ねることで、リスナーも同じように想っていたことを確認できるシーンなのかもしれません。宇宙とリスナー、お互いに越えることのできなかった壁や距離を越えて、「ずっと一緒にいたい」という想いが重なった瞬間という演出なのかもしれませんね。

 

 最後に、タイトルである「公転周期」の意味ですが……マジで何? 先日、「宇宙星人といっしょに宇宙に浮かびながら星を眺めている」というようなことを言っていましたが、「同じ時間を共有し、ただぼんやりと漂うだけの優しい時間を過ごしたい」という願いの表現なのでしょうか? 解説求む。

 

以上。

ヴイアラ 2024年9月目標に対する評価

 これは、備忘録兼他人が何を書いたのかというのを見たい人がもしかしたらいるかもしれないので書き残しておく、いつものやつです。

 

 評価に移る前に1つだけ。

 上水流宇宙さんの評価でも触れていますが、今月の上水流宇宙さんの目標設定と取り組みは、本来、月次目標の設定とはこうあるべきという形を見せてもらったように思います。

 ヴイアラPDCAは、月次目標の発表がやたらと遅く(一般的に、目標は月の頭に発表するものだと思うのですが)、配信スケジュールはそれよりも前に組まれているため、定めた目標と配信内容を十分にリンクできていない印象です。もちろん、3人はそれぞれ努力していると思いますが、本来、この取り組みはもっと面白くできるはずです。

 7月、8月、9月と3ヶ月が経ったわけで、企画の形を再検証する機会があってもいいのではないかと思います。

 

上水流宇宙:
 まず最初にいうと、9月の宇宙さんの取り組みは非常に私の中では評価が高いです。
 
 今月の宇宙さんの目標は「登録者数3万人!」でした。
 正直にいうと、登録者数3万人は、何もしなくても達成するか、ギリギリいいところまで行くと思っていました。
 数字目標を設定する場合、こうした「何もしなくても達成できそうな目標」を立てて「やったこと」にするという”悪い”テクニックが存在します。この目標を見た時は、宇宙さんが今月忙しいことはわかっていましたから、「あまり褒められたことではないが、そういう月があっても良いか」くらいに思っていました。
 
 しかし、宇宙さんはこの目標に対して「どう取り組むか?」を考え、実行する姿勢を見せてくれました。配信画面の右下に登録者数を表示するのもそうですし、水曜日の朝活配信をのテーマを「登録者が増えた数x10円、昼ご飯に使える」にするなど、9月の月次目標を日頃の配信活動に落とし込み、配信を盛り上げてくれました。
 3万人達成の直前には、コメント欄でカウントダウンが始まるなど、リスナーの一体感も生まれました。
 
 ヴイアラという企画がスタートした当初、私は「アイドルとして、目標に向けて試行錯誤する姿」を配信に求めていました。今月の宇宙さんの取り組みは、そうした当初の期待に応えてくれるもので、個人的に非常に高く評価しています。「本来、月次目標の設定と取り組みはこうあるべき」という姿を見せてもらったように思います。
 
 ですので、今月の評価は「5」としたいと思います。

 
灯里愛夏:
 今月の目標は「引き続き高難易度のゲームに挑戦する」「たくさんの人と感情を共有しあえる配信を心掛ける」「ゲームに行き詰まっても諦めず、クリアを目指す」でした。
 高難易度のゲーム、つまりダークソウルなわけですが、愛夏さんのプレイスタイルは、この掲げた目標を自然とクリアしています。プレイ中に不利な状態異常がついても、あえてそのまま攻略に向かう(通称「縛りプレイ」)ことで、配信にスリルを与えています。また、その状態でボスを攻略することで、リスナーと攻略の喜びや興奮を共有することに成功しています。

 ですので、今月の評価は「5」としたいと思います。
 
 ただひとつ、1つのゲームに対してかける期間が長いことは気にかかります。
 これは単純にプレイ頻度、プレイ時間の問題なので仕方ないのですが、初配信が8/4なので、同じゲームを2ヶ月ほどプレイしていることになります。同じゲームを長期間プレイすることは、個人的には「そのゲームが好きで見に来た人を常連にできる可能性がある」というメリットがあると思いますが、「長いこと1つのゲームをプレイしていると代わり映えがしない」というデメリットもあるかなと考えています。
 
 8~9月は様々なイベントが控えており、レッスンも詰め込まれていたでしょうから、配信スケジュールについては仕方ない部分があります。1つのゲームを最後までプレイするという取り組み自体は非常に歓迎していますので、次に取り組むゲームは「配信期間」のことも念頭においてスケジュールを組んでみてはいかがでしょうか?

 

サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワ:
 今月の目標は「ライバーアイドルとして、歌やダンスレッスンと配信を両立できるように頑張る」「毎日、SNSで歌やダンスの基礎トレーニング報告をする」でした。
 
 まず歌やダンスレッスンと配信を両立できるようにがんばるという点ですが、これは出来ていたと思います。以前は、ダンスレッスンがあった日はヘロヘロになっていましたが、今月はそうしたヘロヘロ感を表に出さず、リスナーを楽しませてくれていました。ありがとうございます。
 
 また、SNSに関して、以前から指摘があった「SNSを更新して欲しい」というファンの要望に応えてか、トレーニング報告だけでなく、SNSを使っていこうという努力がうかがえました。その前向きな姿勢を嬉しく思います。また「基礎トレーニングをする」という目標が話のタネになり、eスポ配信で「負けたらプランク」、「勝ったらリスナーがプランク」など、リスナーも巻き込んで盛り上がれたのは非常に良かったと思います。

 全体としてみれば、目標は十分達成できていたと思いますので、「5」としたいと思います。
 
以上