「君、影薄いね」と貴方は言った

ネットの片隅に生きるだらだらしたアラフォーブログ

あなたのヴイアラはどこから? 私は

 10月のヴイアラ番組は、どうやら上半期振り返りらしいということで、いい機会ですから私も「なぜヴイアラを追うことになったのか?」「ヴイアラを応援する上で気をつけていることは何か?」を振り返り、備忘録として書き残しておこうと思います。けっこう、知人から聞かれることもあるので。

 最初に言うと、私は異常独身男性です。ですから、もしこのエントリを読んでしまった方の中には、私にまったく共感できないという方もいらっしゃると思います。まあ、こういう奴もいるなら自分は健全に応援できてるな! とでも思ってください。

 

■そもそも、なぜヴイアラを選んだのか?

 なぜ、私がヴイアラを選んだのか?

 話は2023年3月頃? に遡ります。

 当時、界隈では「独身オタクは徐々にオタク趣味にも飽き、生きる意味を失う」というような話題で盛り上がっていました(盛り上がってたかな?)。

 そこで私は言いました。「生きる意味がないなら、アイドルを追えばいいじゃない」。

 実は私は、幼稚園~小学校はカトリック、中学~大学はプロテスタントの学校に通っていて、その頃に暇を見ては聖書を読んでいました。はっきり言ってまったく信仰心の欠片も生まれませんでしたが、その経験によって、私は独自の宗教観や哲学を持つようになりました。そして10年後。私はアイドルコンテンツと宗教の共通項を見出すことが大・大・だ~いすきな人間になっていました。

 私は、宗教とは、心に欠落が生まれた人間がすがる精神的な支え、希望のようなものだと解釈しています。

 現代では科学の発展や、新興宗教によって引き起こされた悪辣な事件によって「宗教」そのもののイメージが低下し、人々は信仰を持たなくなってしまいました。

 では、宗教が廃れたのかというとそんなことはなく、人々の心の欠落を埋めるコンテンツは、むしろ現代では飽和していると言っていいでしょう。そのひとつが「アイドル」です。

 そもそも、「アイドル(idol)」とは「偶像」を意味するラテン語が語源です。ユダヤ教キリスト教では「偶像崇拝の禁止」というものがあり、神の姿をイメージして像を作り、それを信仰することを禁止しているのですが、要するに偶像には人の信仰を集める力があるということです。

 

「宗教」が失われた現代では、「アイドル」こそが心の支え、救いになる。生きる意味を失った独身オタクは、アイドルを追うことで再び生きる意味を見出だせるはず。

 

 そのような考えから、私は異常独身男性はアイドルを追うことを推奨したのです。

 ところが、ここに大きな問題がありました。私が「アイドルコンテンツにハマったことがない」ということです。正確にいうと、二次元アイドルコンテンツに触れたことはありますし、それを分析するのは大好きです。しかし、それはあくまで外側から見て分析した気になっているだけで、アイドルコンテンツに身を投じた経験はなかったのです。

 自分で言った手前、本当にそうなのかについては責任を持たなければなりません。しかし、現行の二次元アイドルコンテンツは三次元も含めてのものが多い上に、そもそも「決まった動き」しかできない存在には上手く感情移入できず、まったく興味がそそられない。かといって三次元アイドルコンテンツはそもそも追うのが面倒くさそうだしお金もかかりそう。そう考えていた折、目に入ってきたのが「ヴイアライヴ」だったというわけです。

 正直に言うと、私はどちらかというとラブライブの方が触れる機会が多かったので、蓮にも注目していたのですが、いつの間にか始まっていたので乗り遅れてしまい今に至ります。

 

■当初、ヴイアラに期待していたこと

 そんな理由でヴイアラを追い始めた私には、ヴイアラに期待していたことがありました。それは、アイマス3.0ヴィジョンに代表される「三次元と二次元の融合」や、人の魂を救済するような希望……ではなく、二次元アイドルでは決して見ることができない「世知辛さ」です。というより、当時のヴイアラは見ている人間全員が困惑しながら見ている謎のコンテンツだったので、そもそも真っ当な期待をかけるほうが難しかったのです。

「世知辛さ」とはなにか?

 例えば、二次元アイドルがデビューしたての頃、やっと出ることができた仕事で軽く扱われて悔しい思いをした……というエピソードがあったとします。しかし、大抵の場合、そういうエピソードが語られることがあったとしても、実際に1時間、番組で浮いている二次元アイドルを見ることはありません(あったらすみません)。

 最初の頃は、下積み時代特有の、そういう「リアルさ」を求めてヴイアラを見ていました。なので、最初の帯番組で、愛夏がMCの土佐兄弟に雑ないじられ方をして、心なしか悲しそうにしていたときも、心を痛めると同時に「これこれ、こういうのだよ」と喜んだりもしていました(実際には、土佐兄弟は人柄もよく、2回目以降は候補生に歩み寄ってくれましたし、おにぎりも握ってくれましたが)。

 

 しかし、どんな理由であれヴイアラを見続けた結果、3人のポテンシャルの高さや人柄、努力する姿勢、悩む姿を見る中で、いつしか心から3人を応援するようになったというわけです。

 

■そうなったらそうなったで生まれる悩み

 3人の可能性を信じ、「羽ばたいて欲しい」という願いを託せるようになった私。しかし、心から3人を応援するようになった結果、生まれる悩みもありました。それは、「いやこれ、地下アイドル応援してるのとどう違うんだ?」ということです。

 コミュニティは、小規模で、かつ迫害されればされるほど結束が高まります。現状のヴイアラの規模はまだまだ小規模で、アイマス界隈からすらネグレクト(ここでは無視という意味で使いますが)という迫害を受けています。このような状況の中で、ファンは3人の可能性を信じ、どうすれば知名度が上がるかとか、どうすれば知ってもらえるからをあれこれ考え、時に熱く語らったり(多分)しているわけですが、「地下アイドルのファンもこんな感じなんだろうな」とふと気付いたわけです。

 結論からいうと、通常、なかなか味わえない地下アイドルファンの気持ちも体験できてお得だなと思っているのですが、自分たちが周囲からどういう風に見られているのかを考えた時、「どう地下アイドルのファンがなんか喚いてる」という印象を回避して広めていくかという点が、現在の悩みどころです。

 

■ヴイアラのために何ができるか?

 通常、私は滅多にコミュニティに関わらないのですが、先日、珍しく「ヴイアラを語る会」みたいな感じのニコ生を拝見することになりました。そこで、ヴイアラをまったく知らない聞き手の方が、「ちょっと興味でてきたけど、ヴイアラを広めるために手伝えることって何?」というような趣旨のことを仰っていたように思います。

 いわゆる布教活動というのは、人に直接的に勧めたりするイメージがあり、相手が受け入れてくれるかどうかが博打なので非常に重労働に感じがちです。しかし、実際にはもっと手軽に実行でき、そして重要なことはいくつかあります。

 

・候補生やヴイアラ公式をRP(RT)する

 これが最も手軽、かつ重要な手段になります。先程も言いましたが、ヴイアラはまだまだ規模感が小さい。こういう規模感のコンテンツに対して、人は「触ると恥ずかしい」という感情を覚えてしまうものです。

 言及すると恥ずかしい、RPすると恥ずかしい……それによって遠慮が生まれ、結果として何もアクションが起こされず、知名度も上がらないという悪循環が発生してしまいます。

 積極的にRPすることで、「なんか目につくな」「このコンテンツ触っても良いんだ」という認識をフォロワーに持たせ、心理的な障壁を薄くする。そういう働きかけが、現状のヴイアラには重要になるのではないかと考えています。

 

・候補生にリプライを飛ばす

 狙いは前述のRPと同じですが、ぐっとハードルが上がります。良識あるインターネッターなら誰もが心得る、「有名人に話しかけない」という常識や、そもそも異常独身男性がVとはいえ若い子に喜び勇んで話しかけにいくのはどうなのかという気恥ずかしさがあるからです。正直、私もリプライは飛ばせていません。

 しかし、現状のXはインプレッション至上主義です。最近の候補生たちは、仲良さそうにリプライを飛ばし合ったりしていますが、インプレッション稼ぎ目的の仲良し営業であることは明白です。オタクは誰も利用しませんが、インプレッションが増えるとおすすめタイムラインにも表示されるようになりますからね。

 それだけインプレッションというものに飢えていると考えられるわけで、これも非常に役に立つと思います。

 

・とにかく言及する

 ヴイアラについて考えたことをだらだらと書きなぐったり、動画の感想を言ったり……とにかく「ヴイアラ」という文字がフォロワーの目につくことで、「なんか知ってる」状態にすることが目的です。簡単に言えば賑やかしですね。

 また、変に伏せたりせず、ヴイアラに対する言及の際はpostに「ヴイアラ」の文字を入れることで、検索しやすくなり、よく知らない人には「なんかよくわからんけど言及してる人が多い」という感想を抱かせ、ヴイアラファンには「これだけファンがいる」という安心感を得させる効果も狙えるかと思います。

 これが「レトラ」はともかく、「愛夏」や「宇宙」だと検索に余計なものが引っかかりすぎるので、私個人としてはヴイアラをよく使っています。「タグつけたらええやんけ」と思われるかもしれませんが、ハッシュタグは「公式に見られていい、拾われていい」という暗黙のサインだと考えているので、滅多につけることはありません。

 

・「切り抜き」をpostする

 動画ではなく「切り抜き」をpostすることも、知名度向上に繋がると考えています。

 なぜ「切り抜き」なのか?

 例えば、「ちょっと興味わいたからおすすめ教えてよ」といわれて、「はい1時間の動画どーん! これの45分くらいから見てね!」と言われて、じゃあ見ますか? という話です。

 タイパだなんだと言われる現代において、1時間の動画など見られると思うほうがどうかしています。切り抜きの規模感のほうが、「なんかこいつよく言及してるし、興味あったからいい機会だしちょっと見たるか」とフォロワーが思ってくれる可能性が上がります(多分)。

 

・スパチャではなく、メンバーシップギフトを配る

 これは金がかかるので重たくなってしまいますが、私はスパチャよりメンバーシップギフトを優先しています。スパチャは自分のコメントが候補生に読まれるだけですが、メンバーシップギフトは、入った人が候補生に触れる機会が格段に増える可能性があるからです。メン限視聴やスタンプを使えるバリューを体験することで、より候補生に好意を抱いたり、コミュニティに属することが楽しくなったりする可能性が、まあ……5%くらいはあるかなと。500円で5%ならガチャ1回分くらいかな……くらいの気持ちでやってます。

 

 さて、ここまで私の考えや活動方針についてつらつらと書いてきましたが、それはどうでもいいのです。言いたいことは、まず実証実験は成功だということ。独身男性は二次元アイドルを追え。もうひとつは、目的を持つことは、考えることは楽しいということです。

 みなさんも、最近あんまり面白いことがないな、退屈だなともし感じていらっしゃるなら、ヴイアラという活きの良いコンテンツがありますので、ぜひ触ってみてくださいね。