「君、影薄いね」と貴方は言った

ネットの片隅に生きるだらだらしたアラフォーブログ

ヴイアラライブ-THE LAST STATEMENT!!!-ダラダラ雑語りレポ

 3/31にヴイアライヴの1stライブがありました。

 わたくしは実は、アイマスは知ってはいても詳しくはありません。ですので、今回は「1年間、ヴイアラを追ってきた人間」が今回のライブを見て何を感じたのか? という部分を主軸に、だらだらと語っていきたいと思います。あくまで1個人の感想ですので、解釈違いがあってもご容赦ください。

 

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・前説

「わたしたち、ヴイアライヴです!」って言ってるけど、ヴイアライヴってユニット名?

 

・HELLO!!

 開幕”HELLO!!”、これね。

 これ考えたやつ誰? 君、”理解”ってるねぇ~。

「HELLO!!」はヴイアラの3人がはじめて投稿した「歌ってみた」なわけですよ。それが約1年の時間を経て、今こうしてファーストライブの開幕で歌われる。これだけでもうね、泣かないやつおる

 この曲が876プロ入りの伏線だったとか、個人的にはそこは全然重要じゃなくて。あの、どことなく自信がなさげで精神的にも不安定だった3人が、今はこんなにも堂々と、楽しそうにステージの上で歌っている。その事実が何より嬉しい、開幕からそう思わされましたね。

 

・MC1

 めっちゃ息あがってる……。

 実はヴイアラの3人って、めっちゃ息あがるんですよね。

 それが不安要素だったんですが、まさかあんなことになるとはね……。

 

ダンス評価パート:


Hotel Moonside(Extended Live Version) 宇宙

 MCパートのふにゃふにゃしたいつもの感じから一変、エキセントリックなステージ演出と共に、長尺のソロダンスを披露する宇宙には、いや~痺れましたね! 

 普段の宇宙からは想像できないようなセクシーさあり、普段見せない悩みや苛立ちをイメージさせる表現あり、何より、「宇宙統一」を目標に掲げる女が高く拳を突き上げるという振り付けには思わず震えてしまいました。

 初ライブの、実質トップバッターという環境で、これだけダンスのみで場を魅了できるのは、宇宙のポテンシャルの高さを雄弁に物語っています。歌唱パートに入ってからは、原曲の持つセクシーさを「上水流宇宙」という存在で再解釈し、色気がありつつもどこか若々しく、澄んだ印象を受け、ライブの開幕に相応しい1曲だと感じました。

 

・Emergence Vibe レトラ

 続けてはレトラのEmergence Vibe。レトラがダンスを学び始めてからまだ半年程度ということで、よくよく見るとレトラのダンスは動きが比較的ひかえ目な振り付けになっていることがわかります。

 しかし、レトラのダンスは、腕や脚を大きく使うことで「動きのあるダンス」という印象を見ている側に与えます。それに加えて、レトラは自覚があるのか無自覚なのか、「自分を魅力的に見せる動作」が自然とできる女でして、Emergence Vibeの曲調も合わさって、全体的にセクシーさを感じさせる1曲でした。

 

・We're the one 愛夏

 あのぉ~、この灯里愛夏って子ぉ、「可愛いアイドル」を目指しててぇ……。ついこの間も「私はかわいいアイドルを目指してるんです」って言ってたばっかりでぇ……。

 それがお前、なんだこのキレのあるダンスとイケメンボイスは? 面白いと思えば何でもぶっこんできやがってこのエンタメ特化女がよぉ! ふざけてるのか💢💢 優勝優勝!!!💢💢💢

 ヴイアラのダンス担当といえば宇宙というイメージの方も多いと思いますが、愛夏も小さな頃からモダンバレエを習っており、所作の美しさや、しっかりした土台を感じさせる愛夏のダンスは、個人的にはかなり評価しています。

 本人は、長年続けて身体に染み付いた「モダンバレエの癖」が抜けないことを気にしていましたが、この大舞台で、その経験を、男性アイドル的な動きのキレや所作の美しさ、大胆さに昇華させるとは……本当にこの子は本番に強い、そう思わされました。まーじで見てください、大胆に見えてこの美しい指先を。完敗です。

 

・OH MY GOD 愛夏&レトラ

 ハァ?(ブチギレ)

 いや、本番に強いとは言ったよ? でも愛夏、お前の体力無限か? あと、お前の喉どうなってんの??? さっきのイケボから続けざまに出していい声じゃないだろ! 連続で歌ったいり踊ったりする曲じゃないんだよ!! 愛夏の弱点だった喉の震えも完全に克服していて、本番に強いにも程があるやろがい!

 そして、レトラ、まさかお前がこの曲を踊るとは……。さっきも言った通り、レトラはダンスを始めてまだ数ヶ月。それがこのステージで、ダンサブルな曲に挑戦し、しっかり踊り切れたことには、大きな衝撃を受けました。お前らのポテンシャルどんだけあんねん。キレるぞ!

 

・MCパート2

 落差~! 

 この落差がヴイアラの魅力でもあるわけですが、この普段とあまり変わらない様子に、3人とも緊張がありつつもポジティブにこのライブに挑めているというのを感じられて、非常に腕組みしてうなずきたくなりましたね。

 

ヴィジュアル評価パート:


・純情Midnitht伝説 レトラ

 なんか治安の悪い曲きたああああああああああああ!!!
 個人的に、レトラのことはヴイアラで1番ドンキ・ホーテが似合う女だと思っているので、治安が悪い曲が似合うと思うんですよね。どう?(どうとは?)

 レトラはとにかく顔がいいので、ヴィジュアル審査なんて画面に映ったら顔パスだろ何すんだよと思っていたのですが、「スタンドマイクを使うことで、一般的にイメージされるアイドルのステージとは一風違ったステージ演出」でヴィジュアルを表現していました。レトラはバンド出身なので、もしかしたらヴイアラに参加する前のレトラは、こうしたステージングが得意だったのかもしれないですね。

 

・太陽キッス 愛夏

 愛夏の、小宮果穂へのリスペクトがこれでもかと詰め込まれた一曲でしたね。ことあるごとに愛夏が語る、TGSでの小宮果穂との出会いは、愛夏にとっては本当に大きい出会いだったのでしょう。生来、引っ込み思案で暗いところのある愛夏が、こうして明るく大胆に、前向きになれたことを思うと、小宮果穂には感謝してもしきれません。

 元気よく歌い上げられたこの曲は、爽やかでいながらエモさも兼ね備えて最強に聞こえる1曲になりました。ヴィジュアルの表現は「奇怪な生物もとい劇場愛夏がタオル回しを煽る」というもので、会場の盛り上がりを意識する愛夏らしいものでした。

 

・シャイノグラフィ 宇宙

 思わず叫んじまったよ、「こすもおおおおおおおおおお!!!」ってね……。
 個人的に宇宙がもっとも魅力的にシーンは、本人が楽しそうにしているところです。シャイノグラフィを歌う宇宙は本当にのびのびとしていて、楽しそうで、宇宙の魅力が遺憾なく発揮されていましたね。そして何より、ヴィジュアルの表現である「ドローイング」。宇宙はステージの背景素材を自分で作ることが多いのですが、これがね……ヴイアラ追ってきてこの絵で泣かないやつおる???

 ここからちょっとメガネクイクイしながら早口でオタク解釈を喋るんですけど(前置き)、かの有名な9月後半回、3人が作ったMVには、同じように「モノクロだった世界が、ヴイアラに参加したことで色づく」という演出が使われています。パフォーマンスを完遂できたレトラ、愛夏は9月後半回を超えて一歩踏み出した印象がありますが、宇宙だけは眠り姫を歌い切れなかったことで、ひとりだけ「色づいた世界」に至れなかった。

 実のところ、7月~8月頃の宇宙は絶好調で、ここでいう「ヴイアラに参加して世界が色付く」感覚を味わっていたように思います。しかし、それが9月で大きな挫折を経験し、ひとりだけ取り残されることになってしまった。宇宙のそんなこれまでを想うからこそ、3人のイラストに色がついたときはね、もう絶叫ですよ。涙流しながら「こすもおおおおおおおおおおおお!!」ってね。マジで叫びました。

 

・電波感傷 愛夏&宇宙

 愛夏の体力無限?(2回目)

 We're the oneでも言った通り、愛夏は長いことモダンバレエを習っていて、ダンスに対しては自信を持っているようなことを言っていました。対する宇宙も、アイドル的なダンスには自信を持っていることは皆さんご存知のとおりです。

 電波感傷は、そんなダンスに自信を持つふたりのデュエットということで、非常に見応えのある、キレのあるステージに仕上がっていましたね。この次のデュエット曲である餞の鳥もそうですが、デュエット曲はただ「ふたりが共演する」だけでなく、どことなく「ふたりの勝負」を思わせる部分があり、それがお互いの実力を120%、130%と引き上げていたように感じます。こうしたポイントは、1年を通して勝負を重ね、関係性を深めてきたヴイアラならではなのかもしれません。

 

・MCパート3

 俺らは何を見せられているんだ???

 ステージとMCの落差が激しすぎて風邪を引きそうですが、これがヴイアラのry

 

ボーカル評価パート:

・餞の鳥 宇宙&レトラ

 スタートから殺す気かこいつら????

 しっとりとした宇宙の歌い始め、その後を引き継いだ、レトラの本領発揮ともいえる情感たっぷりの歌声は、これが候補生(当時)? バカ言っちゃいけない。これでデビューできなけりゃ勝股の勝股ソードへし折るぞと思ったものです。

 個人的な印象ですが、ふたりは基本的に噛み合わないというか、仲良くしていても根底の部分では打ち解けないという印象がありました。もちろん、我々から見えない場所でどうだったかはわかりませんし、仲がいいことはわかるのですが、根本的に生きている世界が違うと言うか……。

 そんなふたりが、餞の鳥で美しいハーモニーを奏で、お互いがお互いの歌唱を引き上げているところを見るのは、なんというか……戦友が背中を預けあっているとでもいうか、「信頼」の形を見るようで感動しましたね。

 Voパートはカメラアングルが得意に秀逸で、対決するように向かい合うアングルや、輝く世界にふたりで向かい、手を差し伸べ合うシーンは本当に震えました。

 

・Sing My Song レトラ

 叫んじまったよ、「レトラあああああああああああああああああああああ」ってね……。

 歌詞、歌い方、全てにおいて最強最強最強!!!!!!!

 バンド上がりで、アイドル界隈のことは何もわからず、シンガー志望だったこれまでの自分とみんなが求める「アイドル」像との差に苦しみ、MQご褒美だったトワイライトスカイのディレクションを受けて、とうとうその想いが堪えきれずに「アイドルとしての歌い方がわからない」と吐露してしまったレトラ。

 個人的に、ご褒美トワスカがリリースされたときは、正直いってそのディレクション方針には大きく不満を持っていました。もちろん、その後を考えれば、あのときの指導が生きていることは明白なのですが、当時は「レトラの歌の良さ」を殺しているように思えて仕方ありませんでした。レトラ自身、自分が今まで学んできたものを一旦削ぎ落とされ、混乱してしまったことは想像に難くありません。

 そんなレトラが、ヴイアラとしての1stライブで、自分の想いを乗せて万感の想いを込めて「アイドルらしく」この曲を歌い上げる。その姿に胸を打たれないものがいようか、いや、いない。

 

・眠り姫 宇宙

 ハイキターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(クソデカボイス)。 

 ヴイアラ追ってる人間で「眠り姫」が来ること予想できなかったやつ0人説。

 7~8月と好調で、9月で大きな挫折を経験し、1stライブという舞台で再びこの歌に挑戦し、乗り越える。こいつの人生、泣きゲーかなんかか?

 しかし、9月回と今とでは宇宙を取り巻く状況も大きく変化しました。あのときは過去の想い出に嗚咽を漏らしてしまった宇宙にも、今は愛夏、レトラという1年間ともに戦い抜いた戦友がいます。だからこそ、彼女の歌声には少しの揺らぎもなく安定していましたね。

 そして、その上で、9月から前に進むために、ひとりでステージに立ち、堂々とパフォーマンスする姿には、眠り姫の歌詞のような気高さを感じずにはいられませんでした。「涙を希望に変えるために、人は新たに生まれ変わる」「誰の助けも、今はいらない」━━あまりにも上水流宇宙の、この1年の最後を飾るに相応しい歌詞だと思いませんか?

 

・always

 叫んじまったよ、「まなかあああああああああああああああああああああああああああ」ってね……。

 ボーカルパート全体に言えることですが、何? 人のこと歌で殴ってきすぎでしょ。

 太陽キッスが小宮果穂へのリスペクトだとしたら、この曲はヴイアラという企画への、今まで愛夏と少なくない時間を過ごしてきた我々への、そしてライブを見に来てくれた全員への感謝の曲です。断言しますが、ヴイアラを追ってきて、この曲で泣かないやつは誰一人としていない。それほど、愛夏がこの曲に丁寧に詰めた想いが、歌声を通して、はっきりと我々に伝わってきました。愛夏、お前は最高のアイドルや!

 

・MCパート4

 ええ話やね……。流石に「何を見せられているんだ……?」ということもなく、ライブを前にして3人が、本当の意味でいい関係性を構築できたのがうかがえるしみじみトークでした。

 

・リローディング ヴイアライヴ

 もう聞きすぎて伝統芸感すらあるリローディングも、3Dお披露目のときとはまったく別物の仕上がりになっていましたね。声の伸びや大きさ、ダンス、どれをとっても段違いで、3人の成長がうかがえました。ヴイアラの企画当初は、オリソンを作る予定がなかったことを考えると、リローディングがあって本当によかった。ズマを説得していただいた方々には頭が上がりませんね。ありがとう大澤先生。オリソンなしとか正気じゃねえぞズマ。

 

・GR@TITUDE 愛夏、宇宙、レトラ

 ラストを飾るのは、爽やかな曲調に、これまでを振り返り、未来への希望を感じさせるようなGR@TITUDE。まさしくヴイアライヴの1stライブラストを飾るのにぴったりな曲でしたね。感無量で聞いていました。

 

・勝股パート

 今見ると、こいつ「だ……駄目だ、まだ笑うな……こらえるんだ……し、しかし……」みたいな顔してんな。おいズマ!! デビューしたからにはもっとちゃんと3人サポートしろよ! あと、二期生とか来たとしてまたこの方式だったらぶっ飛ばすからな!!

 

・デビュー発表パート

 思わず顔を覆ってしまう愛夏、嬉しそうにする宇宙、静かに微笑むレトラ、すき。


いいライブだった、掛け値なしに。