「君、影薄いね」と貴方は言った

ネットの片隅に生きるだらだらしたアラフォーブログ

ヴイアラ9月評価 レトラ編(2408文字) #ヴイアラ 

※ヴイアラでは、3ヶ月毎に四半期評価として、アイドル候補生を評価することができる。いつも、書いたあと何を書いたか忘れてしまうので、月次評価に代えて記録を残すことにする。

 

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■はじめに
 思うことを書いていたら、非常に長くなってしまいました。文章中、「~するべき」のような強い表現があるかもしれませんが、表現上そうなっているだけなので気にしないでください。
 私から見たレトラさんのイメージに対して、「ここはそうかも」とか「ここは違うんじゃない?」と思うことがあれば、その点を深掘りし、「レトラ」というキャラクター構築の助けにしていただければ幸いです。

■まとめ
・今回は褒めるところばかり。
・わんなべよかった。
・歌い方でしばらく悩んでいたと思うが、すごく成長した!
・視聴者と向き合う気持ちを持ってくれて嬉しい。
・9月パフォーマンスのMVも良かった。
・以前からは考えられないくらい、ポジティブにやっていこう! という気持ちを持ってくれているようで嬉しい。
・レトラの武器は歌
・自分で言っていた通り、年上としてふたりをフォローできててえらい。
・ゲストとかいるときに出してしまう「身内感」について、レトラ主導でミーティングして欲しい。

■本文
 まず、9月までの活動お疲れ様でした。レトラさんについては、今回は褒めるところしかありません。

 まず印象的なのは、やはり何をおいてもわんなべです。
 実は、「レトラさんは「アイドル」というものに対して向き合えているのか?」という疑問をずっと持っていました。元々、レトラさんがやっていた歌の方向性とは明らかに違った世界ですから、「自分がやりたいことと違う」と思ってしまっているのではないか? と心配だったのです。

 しかし、わんなべを聞いて、この疑問は解決しました。数カ月間、「学んできた歌い方」と「アイドルとしての歌い方」のギャップに戸惑い、迷っている気配を感じていましたが、わんなべ収録時に適切なディレクションを受けたおかげか、レトラさんの元の歌い方のよさを残しつつ、やわらかさ(これをアイドル的と言っていいかどうかはわかりませんが……)を持った歌い方ができるようになっていましたね。「この世界を続けていく」という、決意のようなものを感じて安心しました。
 
 もうひとつ、レトラさんの悪癖として、「視聴者に対しての逃げ癖」のようなものがあるとずっと感じていました。例えば、最初の頃に5分くらい配信開始が遅れたときも、「ごめんごめん」のような軽い一言もなく配信が始まることがありました。配信慣れしていないのもあったと思いますが、「自分が悪い」という状況を認めることに対して非常に臆病、要するに「逃げている」のかな? と思わせる部分が多々ありました。

 この「逃げ癖」についても、少し前から徐々に視聴者と向き合おうと努力している姿勢は伝わってきていましたが、過去の自分をさらけだし、そして、「プラリネ」で決別を宣言するような9月パフォーマンスを見て、不安は解消されました。

 一番レトラさんが「変わった」と感じたのは、9月番組後のXでのポストです。「得票差で負けると思っていたけど、腐らずに向き合った。プラリネの歌詞を見ながら、もう一度見て欲しい」としっかり主張する姿は。私の中の「今までのレトラさん」からは考えられないくらい、前向きな姿でした。現実と向き合い、それでも前向きな気持ちを持ち、そしてそれを表に出していくという姿勢に、精神的な成長を感じました。

 1ファンとして、はじめてレトラさんの歌を聞いたときには衝撃が走りました。それだけ歌声に魅力がありましたし、可能性を感じました。もし仮に、6~7月頃に、レトラさんが「アイドルとしての歌い方はやはり自分の歌い方ではない」と決めたとしても、その決定を支持して応援していたと思います。それだけ、レトラさんの歌には魅力があります。

 極論すれば、レトラさんには歌という武器がありますから、普段の配信のクオリティに関しては一定をキープすればそこまで気にかける必要はないと思っていましたが、きちんとその部分についても向き合う姿勢があるようなので、嬉しく思っています。

 また、以前、「年上だから二人をフォローできるようになりたい」というようなことを仰っていた記憶がありますが、その言葉通り、暴走しがちなふたりをよくフォローしていて、支えている場面をよく見ます。
 ところが、その姿勢があだになって、愛夏-宇宙という、年が近いふたりの関係性が目立つ場面では、一歩引いた立ち位置のように見えてしまうことがけっこうあって、疎外感を受けていないか心配していました。しかし、9月30日の合同配信を見たところ、配信に出ない部分ではきちんと関係を構築していて、杞憂だったと感じました。配信でも、もう少し前に出て2人をコントロールする部分を出してもいいように思います。

 レトラさんはどんな場面でも「気にしていない」風を装う傾向があり、真意がつかめないときがあります。悔しい思いをしている場面も多いと思いますが、それをあまり表現しないことが、逆に見ている側は不安にさせられます。だからこそ、7月番組での涙は、見ていて心を打たれました。

 最初に褒める点しかないといいましたが、強いて言えば、3人揃って出張する案件や、ゲストを招く配信時、内輪に寄った空気になりがちなところが気にかかります。ヴイアラの視聴者だけが見ているわけではない以上、もう少し身内感を減らしたほうがいいと個人的には感じています。特に愛夏、宇宙がその空気を出しやすい印象です。少ない機会に、自分の配信でおなじみのノリで雰囲気を伝えていくのはいいと思いますが、それがコントロールできていないように感じます。

 この部分について、レトラさんが上手いように感じるので、レトラさん主導でミーティングしてほしいなと思います。

以上。

ヴイアラ9月評価 宇宙編(5554文字) #ヴイアラ 

※ヴイアラでは、3ヶ月毎に四半期評価として、アイドル候補生を評価することができる。いつも、書いたあと何を書いたか忘れてしまうので、月次評価に代えて記録を残すことにする。

 

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■はじめに
 思うことを書いていたら、非常に長くなってしまいました。文章中、「~するべき」のような強い表現があるかもしれませんが、表現上そうなっているだけなので気にしないでください。
 私から見た宇宙さんのイメージに対して、「ここはそうかも」とか「ここは違うんじゃない?」と思うことがあれば、その点を深掘りし、「宇宙」というキャラクター構築の助けにしていただければ幸いです。

■まとめ 悪い点
・宇宙には自分自身をコントロールする訓練が必要。
・メンタルの弱さが浮き彫りになったと感じた。
・いい印象はなかったかもしれないが、前のグループの時に言われたという「完璧でいろ」(要約)という言葉自体は間違いではない。
・もっともっと、全てにおいて計算高くなれ。
・ゲーム配信はキャッチーな題材だが、もう少し丁寧にやって欲しい。
・思ったより9月番組のダメージは残っていないようで安心した。
・9月パフォーマンスを失敗したことで生まれてしまった「ドラマ」についての所感
・もっと他人ではなく、自分のために活動していい。
・理想を高く持つなら、もっともっと努力しなければいけないかもしれない。

■まとめ 良い点
・前回書いた「コメント拾いの取捨選択ができていない」に対して、すべて拾ってネタにしていく方向で解決したのはお見事。
・「配信ができるアイドル」という目標設定が自分で出来ているのは高評価。
・高音の透明力・表現力に光るものがあると感じる
・9月パフォーマンスを見て確信したが、世界観を構築する力が大きな武器になるはず。
・楽しそうに歌うところが一番魅力的。
・「ギャップ萌え」を目指してみよう!
・(許されるかはおいといて)もっと配信の企画段階から関わってみてはどうか?
・数字に対する貪欲さは個人的には評価しているが、リスクもあるので上手くやろう!

■本文

 9月までの活動、お疲れ様でした。
 今回の評価に関して、どういう風に伝えるか迷いましたが、変に取り繕うと意見が伝わらないと思いましたので、率直に書かせていただきます。

 良い点と悪い点があり、今回はまず悪い点からお伝えしようと思います。良い点が先に読みたい場合は、先に下の方から読んでいってください。

 まず、宇宙さん自身も痛感していると思いますが、9月番組時に泣いてしまった点は評価できません。やはり、何らかの「プロ」を目指す以上、ある程度は自分をコントロールする技術は必須だと考えています。今回の件は、「歌う時、考えすぎてしまって上手く歌えない」と自分で話していたことの延長線上にあるように思います。言い換えればそれは、自分自身をコントロールする手段をいまだに構築できていないということです。それが、明確な欠点として浮き彫りになった結果、今回の件に繋がってしまったという印象です。

 このことから、現在の宇宙に最も必要なのは、技術的な要素ではなく、メンタルトレーニングだとはっきり感じました。宇宙さんは、技術的にはどれも高水準で取得しています。その技術を安定して発揮するために、土台となるメンタルの弱さを克服することが急務であるように思います。

※余談ですが、メンタルについては、単純に自分自身のコントロールの部分だけでなく、「活動の寿命」への対策も含んでいます。先日、知名度のあるVtuberが精神的不調を理由に無期限活動休止を発表しましたが、このような不調は誰にでもありえることです。これから半年は大事な時期なので、あらゆる可能性について検討し、それに対策していくべきでしょう。

 また、「前のグループの時に、自分を出すな、完璧でいろと言われた」というようなことを言っていたと思います。 この言葉は、宇宙さんにとってはいい印象がないかもしれませんが、ある一面では正しいように思います。
 当時、どのようなシチュエーションで言われた言葉かはわかりませんが、個人的には「人格を消して、完全無欠のアイドルでいろ」という意味ではなく、「迷うな」という意味でこの言葉を使いたいです。
 配信者である以上、ある程度の素が出してしまうのは避けて通れません。この点に関して「自分を出すな」とは言いません。しかし、さっきも言った通り、プロである以上、自分自身のコントロールについては気を使わなければなりません。自分の腕の長さを正確に把握していなければ、それを振り回した時に思いもよらない結果を引き起こすことになります。自分の腕の長さ、脚の長さ、自分の身体と心について正確に把握し、一挙手一投足(いっきょしゅいっとうそく)を自覚的に行ってはじめて、「自分の理想とするステージ」を実現できるのではないでしょうか?
 自分を正確に把握し、自分をどう使えば「理想」を実現できるかを事前にしっかり計画しておく。宇宙さんは、そういう計算高さを持つべきだと思います。この構築が足りない場合、ステージ上で「迷い」が生じ、本人にとっても、視聴者にとっても、不完全燃焼なステージになってしまうのではないでしょうか。

 もう1点、8月後半-9月のゲーム配信は、見ていてかなり雑に感じる部分がありました。リアクションが大きい配信は、確かに視聴者受けはいいかもしれません。しかし、アクションや漢字でGOのようなものはともかく、ストーリーがあるゲームは「ストーリーに対するリアクションを見たくて見に来る」という視聴者がそれなりの数、存在します。これを雑にやってしまうと、せっかく見に来てくれた「ストーリー好き」な初見の方を引き込めないので、プレイするゲームがどのタイプなのかを見極めて、適切なリアクションが取れれば、もっとファンを増やせると思います。具体的に言うと、アーマード・コアではゲーム内容をおざなりにしている部分が多く、この部分はもっと丁寧にやって欲しいと感じました。大げさなリアクションについては、特に問題ありません。

 9月番組ではかなりのダメージを受けていたように見えたので、以前のことを思い出し心配していましたが、9月29日の配信を見たところ、思ったほどダメージを受けていないようで安心しました。メンタルに弱点があるという見解は変わりませんが、成長を感じます。

 さて、悪い部分も最後になります。
 これは書こうかかなり迷いましたが、個人的にはこの部分を本人が認識していないと、いずれ視聴者と認識ズレを起こして大きな問題になりかねないと危惧(きぐ)しているので、書くことにします。

 酷なことを言うようですが、「心をユラせ」というテーマでは、「プロとしての視点」と「視聴者の視点」は全く別ものです。そして「視聴者の視点」としては、宇宙さんの失敗ほど心を揺らされたパフォーマンスはないと思っています。
 宇宙さん自身は望まないでしょうが、あの瞬間、宇宙さんにはエンタメ的意味での「ドラマ」が産まれてしまいました。あの失敗によって得たものは、視聴者の失望ではなく、大きな期待です。宇宙さんは、「将来、失敗を乗り越えるカタルシス」を期待されてしまいました。このことを危惧しています。
 宇宙さんを見ていると、理想が高く、それを達成する能力もあるだけに「期待に応えたい」という思いが強く、背伸びしてしまい、それが失敗を呼び込んでいる面があるように感じます。普段の配信はともかく、大きなステージでは、「前回失敗し、それでも応援してくれた人に応えたい」という想いが強くなりすぎ、宇宙さんのパフォーマンスにマイナスの影響を与えるのではないかと心配しています。
 
 極論すれば、プロデューサーの期待などは忘れてしまって構いません。そもそも、どんなに練習しても、事前に準備をしても、失敗を完全になくすことはできません。しかし、努力や事前の段取りによって、成功の確率を引き上げることはできます。宇宙さんにできることは、自分のパフォーマンスが誰かの期待に応えられるかどうか、がっかりされないかどうか心配することではなく、自分の思い描いた理想のステージに少しでも近づけるよう、あらゆることを研究し、計画し、努力することです。そして、最終的にどれだけ「できない部分」が出るかも予想して、理想に届かなかった部分がその範疇に収まったのであれば、成功だと考える「発想の転換」をしても良いのではないかと思います。

■良い点。
 もちろん、良い点は沢山あるのですが、ここでは特に良かった点を挙げていきます。

 前回のQクイーン投票では、「コメント拾いの取捨選択が出来ていない」「嫌な話題は拾わない等、コントロールするべき」と書かせていただきました。ところが、宇宙さんはこれを、「コメントを拾った上で、ネタとして消化していく」という方向で解決しました。負けん気の強さがいい方向に作用していると感じます。当然、こちらの方が話題の受け幅が大きくなりますし、配信者としては理想的なスタイルです。

 また、「配信ができるアイドル」という目標が明確なのも好感触です。私はブログを持っていて、そこでたまに候補生3人に対する評価を書いているのですが、宇宙さんへの評価で「配信者としては成功しつつあるが、宇宙のやりたいことはアイドルなのか? 配信者なのか?」と書いたことがあります。その時は、「自分の初心と現状を比較して、もし思ったのと違う方向に進み始めているのなら修正してはどうか?」という意味で書かせていただいたのですが、私が言うまでもなく自己分析し、自分のなりたい目標を持てていることに好感を持ちました。
 こうした部分から、自己に対する分析・研究は元々行っていると思いますので、これをもっと突き詰めていくのがいいのではないでしょうか。
 
 ステージの部分では、宇宙さんの魅力が輝くの部分が3点あると考えています。
 1つ目は高音の透明感・表現力。この音域は、聞く側をわかりやすく「独自の世界観」に引き込むことができます。9月のパフォーマンスでも、高音で表現される宇宙さんの世界観自体には非常に惹き込まれました。難しい音域なので、普段遣いの武器にすることはできないかもしれませんが、「宇宙さんといえば高い音域での歌唱力」というイメージが定着すれば、大きな武器になると思います。
 
 2つ目は、曲に対する解釈や理解を深めた上での、世界観の構築力。今回のパフォーマンスは、「思い入れが深すぎた結果、それをコントロールできずに泣いてしまった」と感じましたが、もしそうであれば、裏を返せばそれだけ独自の世界観を構築できているということです。「曲を解釈し、自分のものとして再構成できる。そしてその世界観に強い思い入れを持って歌い上げることができる」というのは、表現者にとって強みだと感じます。この強みを完成させるためには、「曲に対する深い研究」「感情の完璧なコントロール」「それを表現可能にする歌唱力」という難しい3つの課題が要求されますが、宇宙さんであれば達成できると確信しています。

 3つ目は、上記と矛盾するようですが「楽しそうにしている」こと。実は、宇宙さんの魅力が一番発揮されるのはここだと感じています。今まで聞いてきた宇宙さんの歌の中で、もっとも「良い」と感じたのは、実は【アイマス】渡辺量先生とTwilight Skyの特訓!!【ヴイアラ/上水流宇宙】の35分以降。渡辺量先生という専門家からポジティブな評価を受けながら、楽しそうに歌っている姿や声音が、非常に魅力的でした。
 
 普段、自分を追い込んでしまいがちに見える宇宙さんは、自分の魅力を客観的に評価する機会がないのかもしれませんね。だからこそ、渡辺量先生という、ある意味で「正解」からの肯定的な評価に自己肯定感が高まり、気負いなく楽しく歌えた。それが視聴者にも魅力的に伝わったということなのかもしれません。

「上水流宇宙」には二面性があり、「目標を高く持つ、表現者としての宇宙」と「歌うことやステージを全力で楽しむ、アイドルとしての宇宙」がいて、どちらにも強い魅力を感じます。このふたつを上手に使い分けることで、ギャップによる魅力の表現にもつながると思うので、ぜひチャレンジして欲しいです。

 配信業で他の二人と差別化していく場合、それが許されるかは不明ですが、宇宙さんはその計算高さを活かして、企画段階から参加し、普段の配信でも自分のブランドイメージを構築していくことに注力していくのがいいかもしれません。もうやってるかもしれませんが……。
 
 個人的には、「数字や結果に対する貪欲さ」は高評価しています。さまざまなことにチャレンジし、少しでもリアクションが多かったコンテンツに注力する野心がなければ、アイドルはともかく配信業で成功することはできません。しかし、あまり露骨にやりすぎると「スウジー」(V界隈で、同時接続者数のために何でもやる配信者のスラング)等と呼ばれてしまう場合がありますので、悪い点でもお伝えしましたが、プレイするゲームに対する一定の「理解しようとする姿勢」は必要だと思います。別に本当に理解しようとしなくてもいいのですが、そういう姿勢を見せることが配信活動上のリスクを減らすことに繋がると思います。

 最後に繰り返しになりますが、今回の宇宙さんの「伸ばしたいスキル」にある「人を感動させる力」について、「人が感動すること」と「人を感動”させる”こと」はまったく違います。この部分を真剣に考え、向き合っていただければと思います。宇宙さんなら必ずやれると確信しています。

以上。

ヴイアラ9月評価 愛夏編(1786文字) #ヴイアラ 

※ヴイアラでは、3ヶ月毎に四半期評価として、アイドル候補生を評価することができる。いつも、書いたあと何を書いたか忘れてしまうので、月次評価に代えて記録を残すことにする。

 

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■はじめに
 思うことを書いていたら、非常に長くなってしまいました。文章中、「~するべき」のような強い表現があるかもしれませんが、表現上そうなっているだけなので気にしないでください。
 私から見た愛夏さんのイメージに対して、「ここはそうかも」とか「ここは違うんじゃない?」と思うことがあれば、その点を深掘りし、「愛夏」というキャラクター構築の助けにしていただければ幸いです。

■まとめ
・喉を大事に
・9月のパフォーマンスに、これまでとこれからの解答がすべて詰まっていた。すごくよかった
・喉を大事に
・愛夏の気質は、エンターテインメントの本質と相性がいい
・喉を大事に
・他者に尽くすだけでなく、愛夏を楽しみにしている視聴者のために、「配信疲れ」を起こさないよう自己を持とう!
・喉を大事にしろって言ってんだろ!
・料理は愛情といっても限度があります

■本文
 さて、良いとか悪いとかの前にまず言いたいのですが、とにかく喉を大事にしてください。喉は配信活動にとっても、アイドル活動にとっても、命の次に大事なものです。愛夏さんの叫び芸は見ている分には面白いですが、喉を酷使しすぎだと感じます。声の使い分けは喉に大きな負担を強いますし、愛夏さんは喉自体も強いとは思えません。喉の病気は、様々な配信者がそれで活動を休止する、職業病のようなものです。気をつけ「すぎる」ということはありません。
 これから6ヶ月は、非常に大事な時期。特に最終審査は、絶対に悔いを残すような状態で挑んでほしくありません。そのために、スケジュールや配信内容の管理にも気を配って欲しいです。ズマ、お前に言っとんのやぞ(勝股Pに伝えてください)。

 さて、この三ヶ月で、愛夏さんが元々持っていた魅力が、大きく花開いたように思います。
 個人的には、前回のQクイーン投票でも「声の演技」を非常に強く推したので、9月のパフォーマンスでそれを武器にしてくれたのは嬉しかったです。そして、愛夏さんの武器は演技だと改めて感じました。

 パフォーマンス自体も非常によかったです。観劇や読書でつちかったと思われる「演出・構成力」が光っていました。最後に華やかで盛り上がる曲で〆るのは、ステージではお約束のひとつではありますが、あのテーマ、あの発表でその構成にできる大胆さは愛夏さんの大きな魅力だと感じました。「経験がないことが引け目」と常々語っていらっしゃいましたが、逆に経験がないからこそ、ああいう思い切った構成に出来たのかなと思っています。JUNGO先生の「自分をさらけ出していく」というアドバイスを非常に前向きに捉え、実行できているという印象です。

「自分が好きになれない」ということを話してくださいましたが、今回の発表では、その部分について、愛夏さん自身の中でひとつの解答を得たように感じました。「『あなたの心、灯します』という挨拶にすべてが詰まっていた」と仰る通り、愛夏さんは「自分ではなく、他人のために尽くせる」という気質を持っています。パフォーマンスの大胆な構成も、視聴者の驚きや楽しさにフォーカスしたからこそであり、愛夏さんは自然とエンターテインメント(楽しませてくれるもの、娯楽を意味する言葉)の本質を表現できていると感じます。

 一方で、パフォーマンスの内容をクローズアップした時、「自己表現」という部分では薄味に感じたことは事実です。やはり、自己と向き合うことに対してはまだ踏み込みきれていない印象ですね。他者に尽くすだけでは、いずれ疲れてしまい、嫌になってしまう時がかならず来ます。その時、「配信が嫌だな、疲れたな」と感じてしまうことがあるかもしれません。愛夏さんの配信を楽しみにしている身としては、そうなってしまうと非常に寂しく思います。
 そういった疲れに対するリスクを少しでも緩和するために、他者に依存しない自分を持つことを、引き続きの課題にしてみましょう。

 普段の配信で悪い部分は特にありません。どの配信も楽しませてもらっています。ただ、9月30日のマナカズキッチンは……料理は遊びではないので、もうちょっと料理についても向き合ってください……。

以上。

完全攻略ヴイアラアルティマニア #ヴイアラ 

 嘘です。ただの怪文書です。

 前置きが思い浮かばないのでさっそく本題に入りますが、要するに気が向いたので月次評価的なものを書いておこうというのがこのエントリの趣旨です。

 

・2月以降のヴイアラに対するモチベについて

 最近考えるのが、2月以降のヴイアラに対して、どのようなモチベを持って接していくべきか? という点です。誤解を招く表現ですが、このままいくと、ヴイアラを追うモチベを失ってしまうのではないかと予想しています。

 これは決してヴイアラの三人自体に魅力がないとかそういうわけではなく、あくまで私がヴイアラを追っているのは、3人が「デビュー」を目指しているから、ということです。デビューに対して、努力し、時に悩みながら邁進する3人の姿を応援したい。その気持ちがヴイアラを追いかける大きなモチベーションになっています。

 では、2月にヴイアラが仮にデビューしたら、3人は何を目的として日々の配信を行うのでしょうか? その目的は、「デビュー」という非常にわかりやすいゴールより、魅力あるものなのでしょうか?

 以前のエントリで、「ヴイアラのデビュー後のビジョンが見えない」「候補生2年目もありえる」と言っていたのは、つまりこの「配信する目的」としてデビュー以上のものを用意できないのであれば、未デビュー状態のままにしておく方が運営にとっては都合がいいのではないかという推測に基づいています。

 個人的には、3人の「配信」が見たいわけではなく、あくまで「アイドルとしての活動」が見たいという思いがあります。もちろん、配信してくれる方が嬉しいですが、もし仮にデビューしたのなら、「昔はヴイアラちゃんも1週間に1回は配信してくれてたんだけどね~w」という話ができるくらい多方面に活躍してくれたほうが嬉しいです。

 

・ヴイアラという企画そのものについて

 一方、ヴイアラという企画そのものについては、だいぶ全容が明らかになってきたように思います。

 まず、ヴイアラというのは「長期的な活動を視野に入れた企画」です。これは、帯番組で土佐兄弟が「初代MC」と紹介されていたことからも明らかで、あれは元から複数年放送される想定の番組なのでしょう。おそらくガリベンガーVをベンチマークとしていて、ワンチャン地上波でも狙っているのではないかと思っています。当然、そんな番組のメインであるヴイアラ自体が初年度で終わるはずもありません。

 では、複数年に渡って何をやる企画なのか? というと、「アイドルマスターという世界観に対する、2.5次元アプローチ」であり、「バンナムのコンパニオン」であろうというのが私の見立てです。

・「アイドルマスターという世界観に対する、2.5次元アプローチ」について

 少し前、「ヴイアラはアイマスのアイドルが実在するかのように語ってくれるから、そのうちこちらもアイドルの存在を信じられるようになる」(意訳)というようなpostを見かけました。ヴイアラの目的はまさにそこにあるのではないかというのが私の見立てです。

 アイマスは、基本的に「声優」に「2次元アイドル」をオーバーラップさせることで2.5次元を成立させてきたコンテンツです。しかし、ヴイアラの3人が我々と同じ「3次元」に確かに存在しながら、2次元アイドルの実在を語ることで、声優を介さずに2次元アイドルを3次元の存在に引き上げられるわけです。

 少しわかりづらいと思いますので、もう少し例をあげて説明します。

 折よく、TGSのステージでシャニマスアイドルとヴイアラがクロスするわけですが、ヴイアラというのは基本的に、「実在する」アイドルです。つまり、筋書き通りに動くプログラムではなく、自分自身で考え、行動し、時に笑い、落ち込み、目標に向けて努力する一人の人間だと我々は感じているはずです。ヴイアラの3人と視聴者は、同じ世界に住んでいると我々は考えているはずです。

 では、その「視聴者と同じ世界に住んでいる」はずの3人が、架空のアイドルを実在するように語り、あまつさえTGSのステージで会話を交わしたら? 架空のアイドルに対する「実在性」が、飛躍的に高まるのではないでしょうか。

 これはアイドルマスターというコンテンツが、二次元アイドルの解像度を引き上げるために行っている新たなアプローチだと感じています。ヴイアラはそのキーとも言える存在で、だからこそプロジェクトアイマスではあるが、アイドルマスターの名前は冠していないのでしょう。アイドルマスターの名前をつければ、その瞬間から3人はアイマス世界の存在となり、視聴者と世界観を共有することができないからです。

 

・「バンナムのコンパニオン」について

 最近の活動を見ればだいたいわかると思いますが、「アイマス」ではないヴイアラの3人は、アイマスという括りに囚われることなく様々なコンテンツに顔を出すことができます。電音部もそうですし、太鼓の達人をやったり、アーマードコアをプレイしたり。特にアーマードコアは明らかに企業案件という感じでしたから、「自社の関わるものをアピールするために使われる新人アイドル」という立ち位置が一気に鮮明になったように思います。

 そう考えると、今までの帯番組のお題も、「とにかくバズれ」(知名度向上目的)、「ディグってアピれ」(今後の案件対象を深掘り、プレゼンする力強化)、「歌ってカマせ」(アイドル活動スタート)、「魅せ場で決めろ」(ゲーム配信解禁、配信者としての活動スタート)と段階を追っていることがわかります。9月の総合力というテーマがどういう目的を持つのかはまだわかりませんが、楽しみですね。

 

・じゃあ「人気がなかったら即終了ってなんなの?

 これは単純に、インパクトを狙ったのと、実際に動かしてみないことには視聴者への受け入れられ方が見えない・3人のメンタル的にもどうなるか分からなかったのでその保険という意味合いが強いのかなと思っています。というか、今更即終了要素を擦られて、必死な悲壮感を出されても非常に困るので、もうこの部分は特になかったことでお願いしたいです。

 

・3人への評価について

・愛夏

 愛夏の非常に評価できる点は、「プロを目指す」という意識を強く持ち、それを明言しているという点です。非常に芯の強さを感じさせ、もしかするとプロ意識、向上心という点では3人の中で一番かもしれません。

 一方で、意識に反して「そのために、やれることをやる」というポイントは甘さがあるかなと感じます。この間のASMR配信で言えば、「言って欲しい言葉」に対して素のままの愛夏として発言していた場面が多かったですが、ASMR配信である以上はもう少し「演じる」というプランもたてられたはずです。

 アイドルにしろ、配信者にしろ、多かれ少なかれ「視聴者が喜ぶアクション」を演じなければならない部分があるかと思いますが、その点に対して恥ずかしさが勝って誤魔化してしまっている部分があるかもしれないなと感じます。

 

・宇宙

 本人も言っている通り、7月配信でレトラと同じ歌で勝負したことが、本人に「割り切り」のようなものを与えたのか、自分自身の活動についての取り組み方、自信の持ち方が他の二人より抜きん出ている印象です。以前にも言及したように思いますが、総合力では圧倒的に宇宙がリードしています。

 敢えて言うとすれば、この時期に開眼することで、小さくまとまってしまうのではないかという懸念があるという点です。宇宙は配信者として優れていると思いますが、宇宙がやりたいことは配信なのか? それともアイドルなのか? を、一度自問自答して欲しいなと思っています。その結果がどうであれ、それが宇宙の出した結論であるなら、私としては何も言うことはありません。そもそも、最近は配信活動がアイドル活動への近道という場合も少なくありませんし。

 

・レトラ

 前回は、「逃げ癖を捨てろ」(大意)というような評価をしたレトラですが、その後の配信を見て考えを改めました。レトラも自分自身で思うところがあったのか、視聴者に対して真摯に向き合い、語ってくれる機会が何回かありましたが、そうした苦手ながらも視聴者に向き合う気持ちを持っているのならば、私は可能な限り応援します。

 そもそも、最初の方でも触れましたが、私からすると、極論すれば「配信」というのはどうでもいいものなのです。レトラは、自分のリアクションの薄さが配信に向いていないのを自覚しているというようなことを言っていましたが、そもそも配信者になりたいわけではないのなら、配信が面白い必要はないのです。

 私が見たいのは、「アイドル活動」であって、「配信活動」ではありません。アイドル活動に付随する配信(つまり、今で言えばデビューという目的があって、それを目指すために行っている配信)には興味がありますが、配信のための配信には正直言ってあまり興味が湧きません。

 レトラには「歌」という明確な強みがあるわけですから、その強みで勝負していくべきでしょう。前回は「求められているのは、レトラが歌いたい歌ではなく商品としての歌」(大意)というようなことを言いましたが、ぶっちゃけレトラが歌いたい歌を歌いたいように歌って商品にするのでも全然構わないのです。勿論、その場合はヴイアラという活動とは袂を分かつことになるかもしれませんが……。

 要するに、「自分」という芯を持つなら、どのように活動してもファンはついていくと思います。

 

 総じて、三人とも少しずつ、それでいて確実に前に進んでいると思います。

 大きめな仕事も増えてきた今、これからのヴイアラの活躍に更に期待しています。

 以上。

ヴイアラ最強リセマラランキング

 嘘です。タイトルはヴイアライヴ以外なんの関係もありません。
 
 さて、早いもので6月1日に「ヴイアライヴ解析・完全攻略」を書いてからふた月が経過し、その間にさまざまな事がありました。基本的に、「完全攻略」で書いた内容からコンテンツとして大きく逸れることもない印象なので、「ヴイアライヴ」という企画自体の楽しみ方については、もしお暇であればそちらをご覧ください。

 今回は、6月、7月のヴイアライヴの活動を見てきた中で、感じた部分について書いていきます。若干、厳しめの意見があると先に言っておきます。

運営について:
 よく見かける評判では、「運営が売る気がない」「売り方がヘタ」「ヴイアラの知名度が低いのは運営のせい」「やる気出せ」のようなものが多いです。個人的には、確かにそう思う部分がないことはないのですが、どちらかといえばヴイアラ運営はユーザーが考えている以上に計画的に物事を運んでいると感じています。


 というのも、歌枠や帯番組のゲスト選定、各種媒体への露出、バースデーイベント、誕生日グッズ等はとてもひと月ふた月前に思い付きで差し込めるようなものとは思えないからです。何の証拠があるわけでもありませんが、恐らく最初から2024年2月までのロードマップは、ある程度できているのではないでしょうか?
 
 運営のやる気がなさそうな姿勢についても、恐らく運営にとってヴイアラという企画は「泥臭い下積みをユーザーと一緒に二人三脚で乗り越えていくコンテンツ」だからなのでしょう。運営にとって、ヴイアラの現状は想定よりだいぶ好調なのだと思います。でなければ、Live2Dをバージョンアップさせたりはしないはずです。

 こうして考えると、運営の想定する「ヴイアライヴ」という企画は、たった10ヶ月しかない活動期間に比べて、えらく気の長いヴィジョンをもって運営されているのではないかという疑いが出てきます。


 このことから、個人的には2024年2月を迎えたとしても、「候補生2年目」が始まる可能性も十分あるのではないかと思っています。
 
 まあ、そんな運営の思惑については推し量ることしかできないので完全に妄想でしかないのですが、現実問題として配信中にヘタを打つ場面が多すぎるので、もう少し運営自身が配信のスキルを上げて欲しいです。


 7月31日に行われた突発の放送で、冒頭から放送事故が多発した時、「まあ、急遽だし仕方ない」という擁護を散見しましたが、この運営は突発とか関係なくVTRや音声を流すときのミスが多すぎます。特に記憶に新しいのがヨビノリたくみさんと宇宙のコラボ配信の回で、ゲストをお招きしているにも関わらず、何度も何度も出題を繰り返しミスしています。運営の不手際は候補生や企画そのものに対するマイナスイメージに直結するということを、もっと自覚していただきたい。

 

 また、「下積み」にフォーカスしすぎという点もかなり気になります。おそらく、デビュー後のヴィジョンもある程度はあるのでしょうが、ユーザー視点ではいわゆる株式市場で言うところの「上場ゴール」になりかねないのではないか? という不安があります。ここら辺への回答は、運営的には8月~9月頃に提示してくる予定なのかもしれませんが……。

 

ヴイアライヴの構造ついて:
 あまり言及が見られませんが、「ヴイアライヴ」という企画を俯瞰した時、実は非常に従来のゲーム版アイドルマスターシリーズ的であることに気付きます。


 例えば、6月1日時点から、候補生たちもだいぶ配信になれてきており、それぞれの弱みや不安な部分、自分の境遇を見せてくれるようになりましたが、これは各候補生とのコミュが進み、内面掘り下げのターンに入ってきたと解釈できます。


 ヴイアラは元々、「人気がなければ企画終了」という意味で「崖っぷち候補生」という売り文句(?)があったのですが、グッズの展開ややたらと豪華なゲストを呼ぶ帯番組など、「いやどこが崖っぷちやねん」というツッコミどころがありました。ところが、候補生たちの内面を掘り下げていくと、実は「それぞれの境遇から、アイドルを目指す最後のチャンスとして企画に参加している」ということが判明し、ヴイアラヴではなく候補生そのものが「崖っぷち」であったことがわかってきています。ゲーム的に言えば、いわゆる「ルートに入った」状態になっており、そろそろ中盤といったあたりですね。


 また、6月には電音部コラボ歌枠リレー、7月にはアイマス歌枠リレーがありましたが、これらはゲーム的には「オーディション」に相当するものだと解釈できます。実際、歌枠では大幅に(まあ当社比ですが……)ファン(チャンネル登録数)を稼ぐことができています。では普段の配信は何かと考えると、これはシャニマスで言うところの「ラジオの仕事」のようなものだと解釈できますね。

 

 こうして考えていくと、正直現状の推移ではかなり難しいとは思いますが、11月頃までに特定条件を満たすことで、隠しオーディション=アイマスラブライブ合同ライブへの参戦というのが、はっきりとは明示されないもののヴイアライヴのひとつの目標になるのかなと考えています。

 

候補生について:
 ここからは候補生の評価に移ります。

 

■愛夏
 6月1日時点では、明るいお調子者といったキャラクターでしたが、掘り下げられるにつれ、「等身大の女の子」であるがゆえに、アイドルとしての自分に自信が持てていないという部分が浮き彫りになってきました。一方、中間審査をきっかけにそんな自分から脱却しようと一歩踏み出し、自分の強みを自覚してこれから成長していこうという段階にあります。

 

 個人的な視点では、愛夏の強みはボイスアクト、つまり声音の変化によるギャップの演出にあると感じています。アイマス縛り歌枠リレーで、低音やセクシー系の声音で歌い上げ、視聴者を驚かせたことは記憶に新しいですが、普段はほわほわとしたキャラクターが歌いはじめると格好良かったり、セクシーだったりするというのは、明確な武器になるでしょう。愛夏本来のキャラクターを前面に押し出した、一生懸命、かわいらしい女の子として歌い上げる曲にも対応できており、歌い方の幅はかなり広いと感じます。


 曲に対する解釈、理解も思った以上にきめ細やかで、声の幅と合わせて表現力が武器になるように思います。個人的には、「商品として考えた時のアイドルソング」を歌える候補生として最も先んじているのは愛夏だと思っています。
 
 一方で、相変わらず配信中に調子に乗りやすいところは、好き嫌いが別れるかもしれません。また、声自体の線の細さというか、パワー不足を感じる部分が多く、この点を強化していってもらいたいと思っています。


 また、歌い方のプランを見るにつけ、「一曲一曲に対して解釈・理解に時間をかけすぎている、思い入れを深くし過ぎているのではないか?」とも感じています。一曲一曲にかける情熱が、他の曲に影響しなければいいのですが……。

 

■宇宙
 宇宙は、もっとも配信者として安定しているという評価は前回から変わりません。完璧主義者な部分があり、自分自身でも盛んに言っているように「歌っている最中に考えすぎてしまう」部分が気になっているようですが、これは場数の問題でしかないと思います。高音に透明感があり、この部分をもっと鍛えれば三人の中で唯一無二の武器になると確信しています。

 

 また、非常に「オタク」であり、曲の解釈についても非常に優れています。歌詞から世界観を構築することに長けており、表現力をさらに磨けば、これも大きな武器になるでしょう。

 

 企画力、構成力がずば抜けており、アイマス歌枠リレーのセットリストはライブとして完璧だったと思います。宇宙にとっての「ライブ」とは、ステージの上下が一体となって作るものだというコンセプトがはっきり伝わってきましたし、実際、ユーザーも大変盛り上がりました。


 宇宙にとってのアイドル活動とは、ユーザーと二人三脚で構築していくものであり、その姿勢が配信や歌枠にも表れているため、「クールな蒼枠」というイメージに反して非常に親しみやすいアイドルです。

 

 一方、その親しみやすさが仇になっている部分もあり、例えば「しいたけ弄り」は、宇宙が拾っているから別にユーザーが言うことでもないのですが、内輪ネタ過ぎて大して広がりもなく面白みがない、このノリが嫌で見るのを辞めてしまったという人も何人か見かけたことがあります。

 

 また、その場のなんとなくの面白さ優先でユーザー側に突っ込みすぎる部分があり、例えば先日、「なんJ」云々というような発言をしていましたが、「なんG」「なんJ」のような単語はあまりアイドルが口にするべきではないかと思います。


 また、インターネット老人会用語についても、聞いていると「これはにわかだろうな……」と思う部分があります。ぶっちゃけた話、今、宇宙の配信を聞いているような層はにわかだろうがなんだろうがおじさん的には若い子が老人会やってくれるだけでうれしくなるのでどうでもいいのですが、将来的なことを考えた場合、アイドルとして「隙」は可能な限り少なくしていくべきだと思います。ゲームセンターCX有野課長も「長く活動するためには炎上しないことが最重要」と言っていますし、ヒカキンも炎上に繋がるような「隙」についてはかなり細かく注意しています。

 

■レトラ
 最初に言っておきますが、私はレトラに非常に、非常に、重要なのでもう一度言いますがひじょ~~~~~~~~~~~~~に期待しています。まだ歌枠配信がなかった6月1日時点から、「カリスマアイドルになる素養があるとすればレトラ」と言っているくらいです。歌枠のたびにメンギフ配りもしてますし、レトラの配信が一週間くらいないと「レトラの声が聞きてぇなぁ」と思うくらいにはファンです。
 実際、レトラは歌唱に関するカリスマ性は抜群で、歌枠のたびにチャンネル登録数がぐんと伸びることがそれを証明しています。

 

 しかし、レトラについては期待値が高いせいもあり、非常に目につく部分が多いのが現状です……。

 

 まず、配信者としてはかなり壊滅的です。歌枠で大きく伸びるということは、それだけ普段の伸びが悪いということでもあります。この原因はかなりはっきりしていて、これがレトラの改善点の全てに繋がるのですが、レトラの「我の強さ」にあると思っています。

 

 レトラの配信は、他者と「対話」する気がほとんど感じられません。レトラの配信を見に行っている以上、ファンとしては別にそれで全然構わないのですが、公式番組やゲストを迎えた時にもその調子なので、見ていてひやひやします。


 また、中間審査の時にも書いたのですが、あまり「レトラ」というキャラクター……はっきり言いますが「バカっぽいキャラクター性」にこだわらず、真面目にやるところは真面目にやって欲しいと思っています。別に演じているわけではないのかもしれませんが、公式番組やゲストを迎えた回で、理解できない部分があると考えることを放棄しておふざけに走るのは悪い癖だと思います。

 

※補足ですが、この部分についてはレトラというよりVtuberという存在そのものに原因があると思っていて、レトラの持つ「背景」、つまりどこで生まれ、どのような教育を受け、家庭ではどの言語を使って会話しているのか? などを推し量ることができず、一般的な日本人の常識の範囲で判断してしまうことから発生してしまう「イメージ」の問題かと思います。

 

 また、本人が無自覚なのかそうでないのかわかりませんが、本当に反省すべき点について全く触れようとしない点も気にかかります。先日の歌枠振り返りで言えば、明らかに歌えていなかったところが2か所ありましたが、その点について全く触れることはありませんでした。電音部の歌枠でも歌の入りを間違えていて、本人の歌唱力で誤魔化してはいるものの、ステージ全体を見れば完成度は高いとは言えません(もっとも、この部分については本人の練習不足、聞き込み不足以外に言えることがないので、あえてスルーしたという可能性は十分ありますが……)。

 

 また、レトラは歌唱に関しては「感覚的にできてしまう」タイプだと思うのですが、だからこそ手癖の部分が多く、こういうタイプはその修正にかなり苦労するのではないか、そのことについて軽く考えているのではないかというのも懸念点です。

 

 求められているのは「商品としての歌」であって、「レトラが気持ちよく歌える歌」ではない(個人的には、レトラが気持ちよく歌える歌は十分に商品になると考えていますが、アイドルという立場上はそればかりというわけにもいかないでしょう)という点について、真剣に考えるべきではないかと思っています。

 

 繰り返しますが、レトラには非常に可能性を感じています。だからこそ、細かな部分に甘くならず、丁寧に弱点を潰していって欲しいと思います。

 

 以上。

ヴイアライヴ解析・完全攻略

 ヴイアライヴが発表された時、視聴者全員プロデューサーとかいうあまりにも混沌としたコンセプトヤバすぎだろと思ってたけど、実際の関わり方を考えると、確かに一理あるとは思わされる。


 関係性について考えると、視聴者と候補生の関わり方は、アイマスで言うところのプロデューサーとアイドルの関係に近い。候補生たちは(本人たちがそれを意識しているか、してないかは別にして)放送中に頻繁にアンケート機能を使った選択肢を提示してくる。


 普段、視聴者はコメント欄を通じて候補生に意思を表示しているが、何らか重要な意思決定を行う際は、この「選択肢」の結果が候補生に明確な影響を及ぼす。

 例えば、「挨拶は何にしようか?」という話題で、提示された2つの選択肢からアンケートで挨拶を決定したことがあったが、これはゲーム的な観点からすれば「挨拶決定イベント」とでもいうべきイベントだろう。ここで選んだ選択肢が、ゲーム終了時までずっと使われるという具合の。


「4つのpostのうち、投稿してから3分でもっともいいねがつくのはどれか?」という企画もあった。これはゲーム的には「信頼度上昇イベント」のようなものだと解釈することができる。選択肢に重要な意味はないが、結果がランダムで、選択肢と結果が一致すると信頼度2段階上昇のようなものだろうか。


 こう考えると、候補生の配信は、ひとつひとつが「候補生のコミュ」と考えることができる。視聴者は、コミュの中で、コメント欄、選択肢(アンケート)、スーパーチャット(投げ銭)で候補生に影響を及ぼすことができる。


 ゲームと違うのは、視聴者が候補生に与える影響は、全くの未知数であるということだ。


 ゲームでは、選択肢でキャラクターの行動が変化するように見えても、反応はあらかじめ定められたものでしかない。しかし、候補生は生身の人間であり、極端な話、選択肢の結果が気にいらない場合は従わないこともあるだろう(ただ、基本的には従うようにという指導はあり、何らかの折衷案のようなものを提示してくるとは思う)。つまり、我々のアクション・リアクションによって、候補生たちは行動を変化させ、「視聴者の望むアイドル」に変容しつつ人気獲得を目指し、一方で、視聴者もそうしたアイドルの努力に応え、更に応援していくというわけだ。


 考えてみれば、これは何もヴイアライヴに限った話ではなく、ライブ配信コンテンツ(いわゆるVtuber的な)では一般的な光景だが、このスキームをヴイアライヴでは「プロデュース」と定義しているということだろう。


 企業Vである以上、候補生たちはゲーム配信等ができず大変だろうと感じていたが、こう考えればゲーム配信ができないというよりしない(まあ局所的にすることはあるだろうが)という方が正しいのかもしれない。なぜなら、ゲーム配信がメインでは、視聴者は候補生に影響を与えることができないからだ。


 この、「候補生が企画を立てる大変さ」については、「週1配信」「アイドル育成プロジェクトでお題を出すことによって、配信の1~2枠はそれに充てることができる」という点でフォローしているように感じる。このサイクルはよく考えられていると思う。また、週1配信、配信時間1時間程度は、単推しでは物足りないため、箱推しに誘導しやすいという点もあるだろう。今後、「他の候補生とのエピソードが披露され、その結果、その候補生の配信も見たくなる」というような誘導が期待される(まあ、現状の視聴人数だと大半被ってると思いますが……)。


 さて、以上のような考えを前提にして、「ヴイアライヴとは何なのか?」を考えると、実はヴイアライブとはアイドル育成プロジェクトではなく、視聴者参加型の人生応援バラエティといったほうが近いことに気付かされる。


 2024年2月という明確なゴールが設定されている以上、視聴者と候補生は、そこに向けてひたすら進んでいくことになる。その過程で、少なくない時間を共有することになる。その集大成として「デビューできるか、できないか」があるわけだが、勿論デビューできれば嬉しいが、仮にデビューできなくても、その過程と結末には”ドラマ”がある。

 

 視聴者の目的は、2024年2月という結末を、よりドラマチックに迎えることである。であれば当然、できるだけ初期から、できるだけ前のめりに参加するほうが、「ヴイアライヴ」というコンテンツを満喫することができるだろう。

最近、ヴイアライヴを見ています。

 最近、ヴイアライヴを見ています。
 知らない方にご説明いたしますと、めちゃくちゃ簡単に言えばアイマスVtuber企画です。ただ、アイドルデビューは決まっておらず、候補生たちが来年2月まで、配信などで人気を獲得し、デビューできるかどうかを賭けて活動しています。

 古いところで言えばVtuberASAYAN、にじさんじをご覧の方であればバーチャルタレントアカデミーといえば、まあ大体どんなものかご理解いただけるかと思います。

 こういった企画を追うのは、実は初めてなのですが、候補生はそれぞれ面白く、努力家で発想力もあり、なかなか楽しめています。配信時間がほぼ決まっているため、テレビやラジオ感覚で楽しめるところが性に合っているのかもしれません。活躍する孫を見守る目線で見ています。

 せっかく楽しんでいるので、今日は応援も兼ねて、そのヴイアライヴの個人的な「楽しみ方」をご紹介したいと思います。勿論、これは「こういう楽しみ方をしている」という一個人の視点からの記事でしかありませんので、これが「正解」というわけではありません。この記事が、ヴイアライヴの面々を知る一助、あるいは、楽しみ方のヒントになれば幸いです。

候補生紹介:
 現在、ヴイアライヴでは3人の候補生が活躍しています。ちなみにキャラクターデザインは森倉円さん。キズナアイをデザインした人ですね。みんな魅力あふれるキャラ造形です。

レトラ:
 本名「サラ・レトラ・オリベイラ・ウタガワ」。長いのでレトラと呼んで欲しいとは本人談。ヴイアライヴの自由奔放担当。イメージカラーは黄色です。挨拶は「バモス!」(ポルトガル語で「ついてきて」的な意味だそうです)。黒歴史ノート(ポエムノート)を持っています。

 アイマスの黄色枠の例に漏れず、自由奔放な行動や言動で、周囲を巻き込むムードメーカーです。まだ配信を見始めて1ヶ月程度ですが、直観的に「アイドル」とはどんな存在なのか? どう振る舞うべきなのか? をとらえており、同じ黄色のイメージカラーを持つ星井美希を彷彿とさせるキャラクターだと感じます。

 砕けた口調や、気分屋な態度と裏腹に、目標に対して非常に真摯で真面目であり、「一番年長者だから、他のふたりを引っ張っていきたい」という責任感も持ち合わせています。また、自分の顔の良さを理解しており、ファンサービスにも余念がありません。

 現時点の話ですが、「3人の中で、一番カリスマを持ったアイドルになる可能性を持っているのは誰か?」と聞かれたら、私はレトラと答えます。ちなみにめちゃくちゃ陽キャです。

上水流宇宙:
 この一見「じょうすい……何?」という名前は、「かみずるこすも」と読みます。ヴイアライヴのボケ担当。イメージカラーは青色です。挨拶は「めておつ~散ッ!」。この「散」は、挨拶を決める配信で、何人かの視聴者に「散はやめて」と言われたにも関わらず、本人が気に入ってつけられました。しいたけが苦手。

 2007年生まれですが、芸歴は10年だそうで、3人の中ではもっとも長い芸歴を持っています。そのため、落ち着いた雰囲気があり、3人の中でもっとも年長者のような印象を受けます(実際は違いますが)。他のふたりが自由奔放すぎるため、3人揃う場ではツッコミ役、進行役にならざるを得ない場面がよくあります。

 しかし、実際には前述の通り、3人の中でもっとも芸人気質で、隙あらば細かくボケようとしてきます。また、時々ぽろっと辛辣なツッコミを入れたり、「wktk」「わこつ」のような明らかに令和とは思えない単語を使うなど、3人の中ではもっとも見た目や声から連想されるイメージとギャップがあるキャラクターだと思います。そのギャップと、視聴者からのツッコミに恥ずかしそうにしつつもノッてくるノリの良さが、上水流宇宙の魅力のひとつです。

 芸歴のせいなのか、3人の中ではおそらくもっとも多芸で、イラストを描いたり、簡易的なロゴであれば自分で作ることができます。また、企画力がもっとも高く、配信では様々な企画を披露してくれます。個人的には、3人の中でもっとも安心して配信を見ることができます。

 Twitterでは、そうした特技を活かしたツイートを見ることができますので、ぜひご覧になってみてください。

灯里愛夏:
「ともりまなか」と読みます。ヴイアライヴのカオス担当。イメージカラーは赤色です。決して消し炭の黒ではありません。挨拶は「やっぴー」。他のふたりは配信で挨拶を決めましたが、愛夏だけは最初からこの挨拶を使っていました。愛夏を代表するワードです。「シティガール」と言われると調子に乗るという特徴を持っていますが、全くシティガール要素がなく、そのことを他のふたりにも辛辣に突っ込まれています。

 ふわっとした可愛らしい声音や、人懐っこい話し方は、親しみやすい等身大の女の子を思わせます……が、一度口を開けば場が混沌とし、視聴者は多くの時間、頭の上に疑問符を浮かべたり、発言にツッコんだりしながら配信を見ることになります。

 愛夏は、他のふたりに比べると非常に好みが分かれるキャラクターをしていると個人的には思います。愛夏が好きになれるかどうかは、定期的に醸し出される「人生ナメてる」感を受け入れられるかどうかにかかっています。

 誤解のないように言っておきますが、愛夏自身は、非常に真面目に候補生活動に取り組んでいます。しかし、ときおり、どうしようもないほど人生に対する見積もりの甘さ、やらかしがあっても「ゆるしてぴょん☆」とでも思っていそうな軽さを感じさせる場面があり、そこが受け付けない人は受け付けないかもと思います。個人的には、この”Z世代感”とでも言うべきポイントは、愛夏の魅力のひとつだと考えています。適当いいました。Z世代の皆さん、申し訳ございません。

 一方で、他の2人が多芸なのに比べて、自分にはなにもないことを悩んでいます。それでも前向きに、2人に追いつこうと努力していたり、何らかの折に触れて、同期2人に対する尊敬の気持ち、視聴者への感謝の気持ちを表現するところを見ると、ついつい応援したくなってしまいます。

 性格上、いじられの対象になってしまいやすく、正直、帯番組ではちょっと可哀想に感じる場面もありました。前述のコンプレックスのせいか、他のふたりに比べてアイドルの振る舞いができていないと感じているような場面では、所在なさげにしていたり、空回りしてしまうシーンもありますが、そういうところも含めて「初々しさ」があり、3人の中ではもっとも人気を獲得できる可能性を感じています。

土佐兄弟
「とさきょうだい」と読みます。ワタナベエンターテイメント所属の芸人で、「高校生あるある」ネタが有名。候補生の中ではもっともツッコミ力に長け、youtubeで放送している「アイドル育成プロジェクト vα-liv」ではMC兼ツッコミを担当しています。嘘です。土佐兄弟は候補生ではありません。しかし、基本的にボケ倒し、天然、自由奔放な候補生では番組がまともに進行できないため、この企画にとって必要不可欠な人材です。

 放送中もきちんとコメントを拾って反応してくれるたり、定期的に内輪な盛り上がりを見せてぐだぐだになりがちな3人をあしらったりと、八面六臂の活躍をしています。

キタムラさん:
 ヴイアライヴの6th Man。ヴイアライヴ視聴者ならその名前は誰もが知っていますが、その姿を見た人は誰もいない、謎の存在です。

 キタムラさんについて知りたい方は、「アイドル育成プロジェクト vα-liv」の5月前編・後編を見てください。

 3人の活動や、帯番組についても書こうと思っていたのですが、長くなりすぎてしまったのでとりあえずここまで。また機会があればそのときにお話します。