「君、影薄いね」と貴方は言った

ネットの片隅に生きるだらだらしたアラフォーブログ

完全攻略ヴイアラアルティマニア #ヴイアラ 

 嘘です。ただの怪文書です。

 前置きが思い浮かばないのでさっそく本題に入りますが、要するに気が向いたので月次評価的なものを書いておこうというのがこのエントリの趣旨です。

 

・2月以降のヴイアラに対するモチベについて

 最近考えるのが、2月以降のヴイアラに対して、どのようなモチベを持って接していくべきか? という点です。誤解を招く表現ですが、このままいくと、ヴイアラを追うモチベを失ってしまうのではないかと予想しています。

 これは決してヴイアラの三人自体に魅力がないとかそういうわけではなく、あくまで私がヴイアラを追っているのは、3人が「デビュー」を目指しているから、ということです。デビューに対して、努力し、時に悩みながら邁進する3人の姿を応援したい。その気持ちがヴイアラを追いかける大きなモチベーションになっています。

 では、2月にヴイアラが仮にデビューしたら、3人は何を目的として日々の配信を行うのでしょうか? その目的は、「デビュー」という非常にわかりやすいゴールより、魅力あるものなのでしょうか?

 以前のエントリで、「ヴイアラのデビュー後のビジョンが見えない」「候補生2年目もありえる」と言っていたのは、つまりこの「配信する目的」としてデビュー以上のものを用意できないのであれば、未デビュー状態のままにしておく方が運営にとっては都合がいいのではないかという推測に基づいています。

 個人的には、3人の「配信」が見たいわけではなく、あくまで「アイドルとしての活動」が見たいという思いがあります。もちろん、配信してくれる方が嬉しいですが、もし仮にデビューしたのなら、「昔はヴイアラちゃんも1週間に1回は配信してくれてたんだけどね~w」という話ができるくらい多方面に活躍してくれたほうが嬉しいです。

 

・ヴイアラという企画そのものについて

 一方、ヴイアラという企画そのものについては、だいぶ全容が明らかになってきたように思います。

 まず、ヴイアラというのは「長期的な活動を視野に入れた企画」です。これは、帯番組で土佐兄弟が「初代MC」と紹介されていたことからも明らかで、あれは元から複数年放送される想定の番組なのでしょう。おそらくガリベンガーVをベンチマークとしていて、ワンチャン地上波でも狙っているのではないかと思っています。当然、そんな番組のメインであるヴイアラ自体が初年度で終わるはずもありません。

 では、複数年に渡って何をやる企画なのか? というと、「アイドルマスターという世界観に対する、2.5次元アプローチ」であり、「バンナムのコンパニオン」であろうというのが私の見立てです。

・「アイドルマスターという世界観に対する、2.5次元アプローチ」について

 少し前、「ヴイアラはアイマスのアイドルが実在するかのように語ってくれるから、そのうちこちらもアイドルの存在を信じられるようになる」(意訳)というようなpostを見かけました。ヴイアラの目的はまさにそこにあるのではないかというのが私の見立てです。

 アイマスは、基本的に「声優」に「2次元アイドル」をオーバーラップさせることで2.5次元を成立させてきたコンテンツです。しかし、ヴイアラの3人が我々と同じ「3次元」に確かに存在しながら、2次元アイドルの実在を語ることで、声優を介さずに2次元アイドルを3次元の存在に引き上げられるわけです。

 少しわかりづらいと思いますので、もう少し例をあげて説明します。

 折よく、TGSのステージでシャニマスアイドルとヴイアラがクロスするわけですが、ヴイアラというのは基本的に、「実在する」アイドルです。つまり、筋書き通りに動くプログラムではなく、自分自身で考え、行動し、時に笑い、落ち込み、目標に向けて努力する一人の人間だと我々は感じているはずです。ヴイアラの3人と視聴者は、同じ世界に住んでいると我々は考えているはずです。

 では、その「視聴者と同じ世界に住んでいる」はずの3人が、架空のアイドルを実在するように語り、あまつさえTGSのステージで会話を交わしたら? 架空のアイドルに対する「実在性」が、飛躍的に高まるのではないでしょうか。

 これはアイドルマスターというコンテンツが、二次元アイドルの解像度を引き上げるために行っている新たなアプローチだと感じています。ヴイアラはそのキーとも言える存在で、だからこそプロジェクトアイマスではあるが、アイドルマスターの名前は冠していないのでしょう。アイドルマスターの名前をつければ、その瞬間から3人はアイマス世界の存在となり、視聴者と世界観を共有することができないからです。

 

・「バンナムのコンパニオン」について

 最近の活動を見ればだいたいわかると思いますが、「アイマス」ではないヴイアラの3人は、アイマスという括りに囚われることなく様々なコンテンツに顔を出すことができます。電音部もそうですし、太鼓の達人をやったり、アーマードコアをプレイしたり。特にアーマードコアは明らかに企業案件という感じでしたから、「自社の関わるものをアピールするために使われる新人アイドル」という立ち位置が一気に鮮明になったように思います。

 そう考えると、今までの帯番組のお題も、「とにかくバズれ」(知名度向上目的)、「ディグってアピれ」(今後の案件対象を深掘り、プレゼンする力強化)、「歌ってカマせ」(アイドル活動スタート)、「魅せ場で決めろ」(ゲーム配信解禁、配信者としての活動スタート)と段階を追っていることがわかります。9月の総合力というテーマがどういう目的を持つのかはまだわかりませんが、楽しみですね。

 

・じゃあ「人気がなかったら即終了ってなんなの?

 これは単純に、インパクトを狙ったのと、実際に動かしてみないことには視聴者への受け入れられ方が見えない・3人のメンタル的にもどうなるか分からなかったのでその保険という意味合いが強いのかなと思っています。というか、今更即終了要素を擦られて、必死な悲壮感を出されても非常に困るので、もうこの部分は特になかったことでお願いしたいです。

 

・3人への評価について

・愛夏

 愛夏の非常に評価できる点は、「プロを目指す」という意識を強く持ち、それを明言しているという点です。非常に芯の強さを感じさせ、もしかするとプロ意識、向上心という点では3人の中で一番かもしれません。

 一方で、意識に反して「そのために、やれることをやる」というポイントは甘さがあるかなと感じます。この間のASMR配信で言えば、「言って欲しい言葉」に対して素のままの愛夏として発言していた場面が多かったですが、ASMR配信である以上はもう少し「演じる」というプランもたてられたはずです。

 アイドルにしろ、配信者にしろ、多かれ少なかれ「視聴者が喜ぶアクション」を演じなければならない部分があるかと思いますが、その点に対して恥ずかしさが勝って誤魔化してしまっている部分があるかもしれないなと感じます。

 

・宇宙

 本人も言っている通り、7月配信でレトラと同じ歌で勝負したことが、本人に「割り切り」のようなものを与えたのか、自分自身の活動についての取り組み方、自信の持ち方が他の二人より抜きん出ている印象です。以前にも言及したように思いますが、総合力では圧倒的に宇宙がリードしています。

 敢えて言うとすれば、この時期に開眼することで、小さくまとまってしまうのではないかという懸念があるという点です。宇宙は配信者として優れていると思いますが、宇宙がやりたいことは配信なのか? それともアイドルなのか? を、一度自問自答して欲しいなと思っています。その結果がどうであれ、それが宇宙の出した結論であるなら、私としては何も言うことはありません。そもそも、最近は配信活動がアイドル活動への近道という場合も少なくありませんし。

 

・レトラ

 前回は、「逃げ癖を捨てろ」(大意)というような評価をしたレトラですが、その後の配信を見て考えを改めました。レトラも自分自身で思うところがあったのか、視聴者に対して真摯に向き合い、語ってくれる機会が何回かありましたが、そうした苦手ながらも視聴者に向き合う気持ちを持っているのならば、私は可能な限り応援します。

 そもそも、最初の方でも触れましたが、私からすると、極論すれば「配信」というのはどうでもいいものなのです。レトラは、自分のリアクションの薄さが配信に向いていないのを自覚しているというようなことを言っていましたが、そもそも配信者になりたいわけではないのなら、配信が面白い必要はないのです。

 私が見たいのは、「アイドル活動」であって、「配信活動」ではありません。アイドル活動に付随する配信(つまり、今で言えばデビューという目的があって、それを目指すために行っている配信)には興味がありますが、配信のための配信には正直言ってあまり興味が湧きません。

 レトラには「歌」という明確な強みがあるわけですから、その強みで勝負していくべきでしょう。前回は「求められているのは、レトラが歌いたい歌ではなく商品としての歌」(大意)というようなことを言いましたが、ぶっちゃけレトラが歌いたい歌を歌いたいように歌って商品にするのでも全然構わないのです。勿論、その場合はヴイアラという活動とは袂を分かつことになるかもしれませんが……。

 要するに、「自分」という芯を持つなら、どのように活動してもファンはついていくと思います。

 

 総じて、三人とも少しずつ、それでいて確実に前に進んでいると思います。

 大きめな仕事も増えてきた今、これからのヴイアラの活躍に更に期待しています。

 以上。