「君、影薄いね」と貴方は言った

ネットの片隅に生きるだらだらしたフォーブログ

レトラの魅力を考える

 3/31、レトラさんから、「わしの好きなところ言ってかんかいワレ」というありがたいご命令がありました。


 普段、なかなかこうしたことを言語化する機会がないので、いい機会と思い、「個人的に思うレトラさんの魅力」をまとめていきたいと思います。
 
・自分を魅力的にみせる方法を、本能的に知っている
 レトラさんご自身では意識されていないかもしれませんが、レトラさんの配信を最初に見たとき、「自然と「自分を魅力的にみせられる」タイプの人だな」と思いました。例えば話のテンポ、声のトーン、何気ない仕草、そのひとつひとつを魅力的に感じました。レトラさんには、人の目を惹きつける魅力があります。
 
・自分の境遇に、正面から立ち向かおうとするところ
 レトラさんは、元々シンガーを目指していたところから、配信者兼アイドル候補生になりました。

 
 ですから、レトラさんにとってアイドルは、それまで目指してきた「なりたい自分」の姿とは、何もかもかけ離れたものだったでしょう。ご自身で「しゃべるとよく誤解される」とおっしゃっていたので、そもそも「配信」という仕事にすら苦手意識があったかもしれませんね。

 

 配信活動、アイドル活動を続けていく中で、「なぜ自分はこんなことをしているんだろう?」「自分はこんなことがやりたかったのかな」と思ったことも、もしかしたら1度や2度ではなかったかもしれません。
 
 しかし、レトラさんは決して逃げず、そのひとつひとつに立ち向かっています。
 あまり気乗りしなかったり、そもそもすごく苦手だったりして、なかなか上手くいかないこともあるでしょう。しかし、だからといって投げ出したりせず、「配信」にも「アイドル」にも正面から立ち向かうその姿が、私はとても好きですし、レトラさんが新しく何かに立ち向かおうとする姿を見るたびに、成長を感じて嬉しくなります。
 
・現実主義者な部分

「自分の境遇に、正面から立ち向かおうとするところ」と似たような話になりますが、レトラさんの現実主義者的な一面を、とても魅力的に感じています。

 

 先程も言った通り、「シンガー、アーティスト」と「配信者、アイドル」という仕事は、同じエンターテイメントを提供する仕事とはいえ、その内容はかなりかけ離れていると思います。失礼ですが、普段のレトラさんの雰囲気からすれば、「いざアイドル候補生になってみたものの、やっぱり自分のやりたいことと違った」という理由で、やる気を失っていても不思議ではないように思います。
 
 しかし、レトラさんが夢を追いかけるだけの女でないことは、これまでの2年を見ていればはっきりわかります。

 

 レトラさんは、今の自分の立場で「自分の夢」を叶えるためには、多くのものを犠牲にしなければならないことを、きちんと理解しているように思います。夢のためなら、レトラさんは今まで積み上げてきたものを捨てることができる。やりたくないことも、仕事だと割り切ってやることができる。そういう、しっかりと現実を見据えて行動できる強い一面が、私の目にはとても魅力的に映ります。
 
・他人の喜びを自分の喜びにすることができる
 こういうと、少し大げさかもしれませんが、要するに、レトラさんの「他人のために頑張ることができる」という点が魅力的だということです。「歌で聞き手に寄り添いたい、誰かの居場所を作りたい」という目標もそうですし、普段の配信も「リスナーが喜んでくれることをやりたい」と考えてくれています。こういうレトラさんの優しさが、多くのリスナーを惹きつける部分だと思います。
 
・様々な色がひしめき合う、複雑な内面
 これまで挙げてきたように、レトラさんの内面には、多くの「色」がひしめき合っています。「泥くさくあがいて、夢をつかもうとする部分」「ただ夢を追いかけるだけではない、現実的で冷徹な部分」「他人を思いやる優しい部分」。もちろん、これ以外にも、まだ我々の前にみせていないたくさんの色が、レトラさんの中にはあるのでしょう。
 
 その複雑さが、私の目にはとても魅力的に映ります。レトラさんはまるで、見るたびに輝きの色が変わる宝石のようなものです。はっきり言えるのは、どの輝きも非常に魅力的だということです。時に魅了され、時に励まされ、時に手を貸したくなる。そういう魅力が、レトラさんにはあると思います。

 

・歌声
 そして当然ながら、レトラさんの大きな魅力は、やはりその「歌声」です。
 正直なところ、私は最初、レトラさんの「歌」に対する態度については怪しんでいました。

 

 というのも、レトラさんは確かに歌が大変お上手でしたが、ご自身がおっしゃっているほど、「歌に対する真剣さ」が感じられなかったからです。

 

 ご覧になったことがあるかはわかりませんが、これは2年近く前、今はもう見れないレトラさんの「とある発言」に対してブチギレるわたくしのpostです。

 一応言っておくと、当時、レトラさんは「歌える機会」をあまり嬉しがっていないように見えていました。そこにきて、「とある発言」があったものですから、「自分の思い通りに歌いたいと思うなら、アイドルではなく自己プロデュースできる同人CDでやった方が、自分自身にとってもいいだろう」と思ったのです。
 
 今なら、レトラさんも慣れない「アイドルとしての歌唱」に苦戦していたから、ご自分の歌唱に満足できずに反応が薄かったのかもしれないな、と思うことはできます。しかし、当時はそう考えられるほど、私はレトラさんと打ち解けていませんでした(今も打ち解けてないと言われれば、返す言葉もありませんが……)。
 
 結局、このあとのボカロ歌枠、誕生日歌枠を通して、レトラさんの「歌」に対するこだわりを確認してファンを続けさせていただいたわけですが、その後もレトラさんは「歌唱」に対して真摯に向き合い、どんどん成長していきました。そしてTLSで、レトラさんの「アイドルとしての歌唱」が完成したときは、感動を覚えました。
 
 それから数ヶ月、長らくレトラさんの歌を聞く機会はありませんでした。
 正直に言うと、「歌」というのは別に、後からでも上手くなれます。つまり、愛夏さんにしろ、宇宙さんにしろ、レトラさんに追いつくことは可能だし、そうなれば「歌」だけしかないレトラさんの強みが薄れてしまうのではないか? と考えたことがあります。
 
 しかし、それは杞憂(きゆう)でした。
 レトラさんは、いつも私がイメージする「上達したレトラさん」を超える歌声を聞かせてくれます。その驚きや感動は、言葉として表現することが難しいほどです。今後も、きっとレトラさんの様々な魅力が、歌で表現されていくことでしょう。それが、今からとても楽しみで仕方ありません。
 
 以上。